新NISA口座開設のつまづきポイント「特定口座」って何?/世界一やさしい新NISAの始め方(2)

つまずきやすいポイント、特定口座の選択

新NISAの口座開設にネット証券をおすすめする理由は?
『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』2話【全8話】


2024年から制度が改正されて話題の新NISA(少額投資非課税制度)。お金は増やしたいし、興味はあるけど、よくわからないから始められない…という方のために、新NISAの基本や上手な活用法を解説!
一度始めたら基本はほったらかしでOKなうえ、スタートが早いほど長期での運用が可能になるので、この機会に一歩踏み出してみませんか。


新NISA口座と一緒に開設する特定口座とは?

新NISA口座の開設手続きは、ネット証券であれば公式ホームページから簡単に進めることができます。
ただし、つまずきやすいポイントとして特定口座の選択があります。
これは利益に税金がかかる課税口座の一種で、新NISA口座開設の手続きの際に、課税口座もかならず開設する必要があります。

課税口座には大きく分けて特定口座と一般口座があり、特定口座は損益や税金の計算を証券会社が代行してくれます。
一般口座では自分で行う必要があるため手間がかかるので、基本は特定口座を選択すればOKです

その上で、特定口座には、「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の選択肢があるので迷ってしまいますが、おすすめは「源泉徴収あり」です。
「源泉徴収あり」を選んだ場合には確定申告は原則不要で、証券会社が納税まで行ってくれます。

一方で「源泉徴収なし」を選ぶと確定申告が原則必要となりますが、年間20万円以下の利益の場合、確定申告が不要となるケースもあります。
しかし確定申告が不要となっても住民税の申告は必要となるため、申告の手間を考えると「源泉徴収あり」を選ぶのがいいでしょう。


*  *  *

特定口座は「源泉徴収あり」がおすすめ!

特定口座は「源泉徴収あり」がおすすめ!

「新NISA口座の開設時に選択する特定口座は「源泉徴収あり」にすれば、特定口座で利益が出た際も確定申告が不要なので楽だよ!」

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ただ、新NISA口座のみを利用するのであれば、特定口座は基本的には利用しません。
新NISA口座の年360万円の非課税枠よりさらに多く投資したい時などは、特定口座を利用することになりますが、まずは新NISA口座を優先的に使えばいいでしょう。


著者:小林亮平(こばやしりょうへい)
1989年生まれ。横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は70万人を超える(2024年3月時点)。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評を得ている。著書に『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)がある。


本記事の記載内容は2024年3月現在のものであり、記載された情報に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。また、本記事は特定の金融商品、投資商品を推奨するものではなく、記載内容を利用したことによる、いかなる損害・損失についても出版社、著者、ならびに本記事制作の関係者は一切の責任を負いません。投資の最終判断はご自身の自己責任でお願いいたします。

※本記事は小林亮平著の書籍『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』から一部抜粋・編集しました。

著=小林亮平/『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』

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