1.自分自身が作り出した「理想の母親像」に縛られていた
1つめは、「私自身が理想の母親像を作り出し、それに縛られていた」ということ。
今回の対談で印象的だったのは、山上編集長が専業主婦になった理由です。
元々、夜遅くまでお仕事をされていたそうですが、育休復帰後しばらくして退職し専業主婦になった、とのこと。「お母さんといえば専業主婦という思い込みがあったから」と振り返ります。
「自分の母が専業主婦だったから、母親になったら家庭に入るべき」という固定概念があり、自分がこうしたい! という発想がなかった、とのことでした。
その話を聞いて、私にも理想像があることに気づきました。
母親として仕事と育児を両立させることは当然、その上でより多くの収入が得られれば得られるほど「いいお母さん」。だからどちらも頑張らなければいけない、と自分で作り出した理想像に勝手にとらわれていたのです。
そのため
「夫より収入が少ないから、私が家事も育児もやらなきゃ」
「母親は、子どもを預けて遊びに行ってはいけない」
と制限をかけていました。
自分で自分を苦しめていたのです。
理想像を追うことよりも、「今、自分自身とわが子にとって大切なことは何か?」を改めて考え直したい、と思うきっかけになりました。
2.働き方は状況に合わせて変化していい
2つめは、働き方は状況に合わせて変化していい、ということ。
私が以前働いていた会社では、出産後も会社を辞めずに働き続ける人が多くいました。
そのため、ライフステージが変化しても仕事を続けられる人が社会で活躍できる人、という思い込みがあったのです。
私の退職は私の家族にとって最善の選択だったと思いつつも、「もう少し頑張れたら、キャリアを諦めなくて済んだのかな」と虚しく思うことも多々ありました。
でも対談で、山上さん自身が
・5年間専業主婦をしていた
・ほぼ未経験からライターの仕事を始めた
・子どもを一時保育に預けて新幹線で取材に行った
など、さまざまな変遷があったと知り驚きました。
そして、一つひとつの経験が「子育て中で制限があっても、収入を得られた」という自信になっていることが伝わってきました。
私のWebライター初案件は、熱を出した息子の隣でスマホで執筆した記事。
やっとWebライターになれたのに、仕事に集中できない環境が悔しかったし、作業時間がどれだけ確保できるか分からず、仕事を増やすのが怖かったことを覚えています。
こんな状況で、「Webライターです」と言えるのかな? と自信も持てない状況でした。
初めから理想どおりに働けなくてもいいんだ、と今は思います。
「このやり方はどうかな?」と試して、できる範囲を広げたらいい。ダメなら違うやり方を探せばいいのだ、と目の前に道が開けた気がしました。
今後ますます、状況に合わせて自分に合う働き方を模索していきたいと思いました。
3.収入額を追いかけない時期をつくる
3つめは、働き方が変化する中で「あえて収入額を追いかけない時期」を作ってもいい、ということ。
つい、目先の事ばかりにとらわれて「先月より収入が下がった」「あの人の方がたくさん稼いでいる」と考えがち。
でも、山上編集長の「仕事と子育ての両立が本当に大変な時期は、意外と短い。子育てが落ち着いてからの方が長い」という言葉に、はっとさせられました。
私はこれまで「今月はいくら稼ぐ!」と収入額を目標に掲げていました。
でも目標達成のため、子どもにテレビを見せながら仕事をして
「またお仕事するの?」
「ママ、全然お話聞いてくれない」
と寂しい思いをさせ、その度に自己嫌悪に陥っていたのです。
私はゆとりを持って子育てをするため、Webライターを選んだはずでした。
なので、今は収入額よりも、子育てを楽しむ方を優先していい時期。
「子どもが小さい今の時期に、自分にできることは何か?」を考えて
・スキマ時間に、Webライティングの勉強をする
・子育てを最優先し、その経験を仕事でアウトプットできるようにする
など、全てが仕事の糧になるという意識を持ち、チャンスが来たときのために準備をしておこうと思います。
* * *
今回の対談で、「頑張りすぎずに、自分のペースで進もう!」とエールをいただきました。なにより、みんな悩みながら頑張っているのだと分かって心強く思います。Webライターとしても、母としても成長していきたいと思える時間でした。
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