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『ソンジェ背負って走れ』はどんな話?第1話のあらすじ
2009年、交通事故により足に障害を負い、病院のベッドの上で絶望する日々を送っていたイム・ソル(キム・へユン)。そんなある日、ソルの元に電話がかかってきて出てみると、ラジオに生出演中の新人バンドECLIPSEのボーカル リュ・ソンジェからだった。
ラジオのDJからランニングシューズや室内バイクをプレゼントすると言われ、ソルは怒って電話を投げつける。そんなソルにソンジェは「あなたが生きているだけでそばにいる人はありがたいと思うはず。今日を生きてみて」と語りかけ、ソルは生きる勇気を得る。
そして2022年、ソルはファンコミュニティで「ソンジェ背負って走れ」というニックネームを使用したり、オークションで彼の時計を高額で購入したりするほど、ソンジェの熱狂的なファンとなっていた。実はソンジェがすぐ隣の高校に通っていたことを知り、卒業アルバムを見て大喜びするソル。大みそかの日、ソルは大人気となったECLIPSEのコンサートに初めて行く。
チケットをなくし、外で聴くことになるが、ノリノリで楽しむソル。だが、その帰りに車椅子のバッテリー切れで動けなくなってしまう。雪が降る中、困り果てていると、なんと目の前に大好きなソンジェが。
夢見心地で家に帰ったソルだが、悪質コメントに苦しんでいたソンジェはその夜、自ら命を絶ってしまう。そのことを知ったソルはソンジェの時計を握りしめながら号泣し、無意識に時計のボタンを押す。
時計は光を放ち、気がつくとソルは高校の教室に高校生の姿でいた。事故に遭う前の2008年にタイムスリップしたのだ。足を自由に動かせるようになったソルは生きている高校生のソンジェをプールで発見する。夢だと勘違いしているソルはソンジェに抱きつき、「愛してる」と伝える。ソンジェは戸惑った顔を見せるが…。過去に戻ったソルはソンジェの命を救うことができるのか?
『ソンジェ背負って走れ』私たちを夢中にさせる5つの理由
『ソンジェ背負って走れ』が私たちを夢中にさせる理由は何でしょう? 個人的な見解も含め、5つの理由を紹介していきます!
※第2話までのネタバレを含みます
1 ヒロインを一途に愛するソンジェというキャラクター
1つ目の理由は、ピョン・ウソクが演じるリュ・ソンジェというキャラクター! 背が高い、顔がカッコいい、歌がうまい、水泳が上手。これだけでも女性の心をわしづかみにしますが、何と言ってもソルを一途に愛する性格が魅力的。第2話の最後で、実はソンジェは高校生時代にソルに出会い、一目ぼれしたという事実が明かされます。
ソルの前ではクールなふりをしているのにソルが去ったあとに投げキッスをしたり、気持ちを伝えようとしてタイミングを逃したり、ツンデレで不器用な面があるソンジェ。それを見守る視聴者はニヤニヤが止まりません。
『ソンジェ背負って走れ』は韓国のウェブ小説「明日の一番(原題)」が原作ですが、“ソンジェの片思い”は原作にはない設定だそう。
脚本を担当したイ・シウンはインタビューで「従来のドラマでは、ソンジェのように優しくて1人の女性に片思いをする男性は二番手のポジションになることが多かった。でも私は二番手派だったので、今回は主人公を二番手のような性格にしてみようと思った。」と語っています。
いつどんな時もソルを見守り、ソルが危機に陥るたびに命がけで助けてくれるソンジェは、まさに女性の理想像! このキャラクターが数々の胸キュン名場面を生み出し、国境を越えて世界中の女性に支持されたといえるでしょう。
2 何度も見返したくなる!時間を行き来する緻密なストーリー展開
2つ目の理由は視点の変化とソルの記憶を生かした緻密なストーリー展開!
例えば、ソルがプールにいるソンジェを発見し抱きついて「愛してる」と言う第1話の場面。第1話ではソンジェを発見し夢中で駆け寄るソルの視点で描かれ、ソンジェは知らない子に抱きつかれて戸惑っているように見えます。
しかし、第2話の最後では、ひそかに片思いをしていた子に突然抱きつかれて戸惑うソンジェの視点で描かれ、同じ場面でも全く違って見えるようになります。同じ場面を視点を変えて見せることで、実はあの時こんな感情だったのか!とあとから分かり、前の話を見返したくなるのです。
また、タイムスリップをする中でソルは忘れていた記憶を思い出していきます。物語が進むにつれて過去の出来事が次々と明らかになるため、視聴者はパズルのピースをはめていくような感覚になり、物語に引き込まれざるを得ません!
さらに、タイムスリップという設定を生かし、10代の高校生、20代の大学生、30代の社会人のソンジェとソルの恋愛模様が描かれるのも本作の見どころ。
各年代で2人の雰囲気が変わり、1つの作品なのに3つの恋愛ドラマを見ているような気持ちに! 違う時間軸でも同じセリフや似たようなシチュエーションが登場し、それぞれの場面を比較したくなります。
3 月曜日の憂鬱も吹っ飛ぶ! 人におすすめしたくなるラブコメドラマ
3つ目の理由は全体的に明るいトーンのドラマであること! ドラマにはソンジェの死やソルの事故など悲しい場面は出てきますが、それが1話の間ずっと続くことはありません。ソンジェとソルの胸キュンシーンが多く出てきますし、コメディ要素もたくさんあります。ソルの兄クム(ソン・ジホ)とソルの親友ヒョンジュ(ソ・へウォン)の恋愛模様や、ソンジェの父(キム・ウォネ)とソルの母(チョン・ヨンジュ)のやりとりは、とても面白く、声を出して笑えること間違いなし!
韓国国内で『ソンジェ背負って走れ』を語る時、よく使われていたのが「月曜日病治療剤」という言葉。会社や学校に通う人々にとって月曜日は憂鬱であることが多いですが、本作が月曜日と火曜日に放送されたため、週末を飛び越えて月曜日が待ち遠しいという人々が増えたとか。
また、ソルがタイムスリップをする理由が復讐やお金持ちになるためではなく、「ソンジェを救いたい」という愛であるため、悪役や刺激的な場面が少ないのも特徴です。性別や年代を問わず楽しめて、見たら人におすすめしたくなるドラマだといえるでしょう。
4 脚本家も絶賛する主役2人の演技力&視聴者から愛される“ケミ”
4つ目の理由は主役2人の演技力と視聴者から愛される“ケミ”(ケミストリー=化学反応の略語。息の合った演技でお似合いだという意味)!
これまでドラマの内容の素晴らしさを書いてきましたが、主役がピョン・ウソク、キム・ヘユンでなければ、これほどまでにドラマがヒットすることはなかったでしょう。リュ・ソンジェは歌や水泳の上手さ、10代~30代を演じ分ける繊細な演技が求められる難しい役どころで、キャスティングに難航し3年かかったと言われていますが、初主演のピョン・ウソクは見事に演じています。
ドラマの外でも「ピョン・ウソク」ではなく「リュ・ソンジェ」と呼びたくなるほどのハマり役。脚本家のイ・シウンは「カフェで初めてピョン・ウソクに会った日、彼が歩いてくる姿を見てソンジェが歩いてきたと思った」とか。
また、イム・ソルも10代~30代の演技はもちろん、タイムスリップしている時としていない時の演じ分けが必要だったり、ほぼ毎話と言っていいほど涙を流したりする難しい役どころですが、キム・ヘユンは見事な演技で視聴者をドラマに引き込んでいます。
ドラマのメイキングでは、キム・ヘユンが泣く場面ではないところで涙がこぼれ、涙をこらえるのに苦労する場面も。誰よりもソルの感情を理解して演じていたことが分かります。
ピョン・ウソクはキム・ヘユンの演技を絶賛し、「彼女の感情がとてもよく伝わってきて、自分の感情もうまく引き出せた」と動画サイトで話しています。
また、脚本家のイ・シウンは脚本を書く段階からソル役としてキム・ヘユンをイメージしていたそう。キム・ヘユンの主演映画『ブルドーザー少女』を見て彼女の新たな一面を発見し、「明るい面と暗い面を同時に持っている俳優だと感じた」とのこと。さらに、「私が書いた脚本より120%、150%のものを表現してくれる俳優たちを見て、信頼が増した」と主役2人の演技を絶賛しています。
189cmのピョン・ウソクと160cmのキム・ヘユン。29cmの身長差や手の大きさの違いも胸キュンポイントで、2人は息の合った演技で「ソルソン(ソル+ソンジェ)カップル」として視聴者から愛されました。
ピョン・ウソクとキム・ヘユンは視聴者からの熱い声に応え、動画サイトのチャンネルに2人で登場しトークを披露。最終回直前に公開されると予告編だけで176万回、本編は公開13日目で688万回再生を記録し、ソルソンカップルの人気ぶりがよく分かります。
5 ビルボードにもランクイン! ドラマの名場面を彩るOST
5つ目の理由はドラマの名場面を盛り上げるOST!
特にピョン・ウソクがECLIPSEのリュ・ソンジェとして歌う「夕立」は、ソンジェのソルへの思いが込められた曲で、ドラマ内でも重要な役割を果たしています。
「夕立」はドラマの盛り上がりと共に音源チャートで順位を上げ、ドラマが終わった現在も5位圏内にランクイン。6月4日にはなんと米ビルボードの“グローバル200”で199位に。俳優が歌うドラマOSTとして初めての快挙を成し遂げました!
「夕立」の他にも、ペク・インヒョクを演じるN.Flyingのボーカル イ・スンヒョプが歌う「Star」や、(G)I-DLEのミンニが歌う「Like A Dream」など魅力的な曲が多く、ドラマを盛り上げています。ドラマのOSTアルバムも大人気で、CJ EMMによると、OSTの歴代最高予約販売数を記録したそう! 映像だけでなく、ぜひドラマの中で流れる音楽にも注目してみてください。
以上、『ソンジェ背負って走れ』私たちを夢中にさせる5つの理由を紹介しました。素晴らしい脚本、演出、俳優、音楽が合わさって生み出された大ヒットドラマ。
ドラマが終了してもなお、多くの人々を魅了しています。主演のピョン・ウソク、キム・ヘユンの今後のさらなる活躍にも期待したいですね!
『ソンジェ背負って走れ』
(C) CJ ENM Studios Co., Ltd.
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※本ページの情報は2024年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
テキスト=Kudo Momoko