Webライターが扶養から抜けるメリット
私が実際に扶養を抜けてみて感じるメリットは、以下の3つです。
●収入の上限を意識する必要がなくなり、さらなる収入アップが見込める
●自信とやりがいを得られる
●スキルアップへの投資がしやすくなる
私の経験を交えながら解説します!
収入の上限を意識する必要がなくなり、さらなる収入アップが見込める
扶養内で働いていたときは、月収が10万8,333円を超えないように仕事量を調整していました。扶養を抜けると年収の壁から解放されるので、思う存分仕事に打ち込めるようになります。
もちろん、扶養を抜けたからといって、誰でも収入アップできるとは限りません。ただ「扶養から出てマイナスにならないように」という思いが、より良い仕事を探したり、スキルアップに励むモチベーションになったりして、結果的に収入アップにつながったと感じています。
自信とやりがいを得られる
フリーランスとして安定した収入を得るには、既存の発注主との関係を大切にしつつ、時には新たな発注主に営業する必要があります。
扶養内でいたときは、収入の上限が決まっていたので、自ら積極的な営業活動は行なっていませんでした。しかし今では、来月の収入見込みを立てながら、新規発注主への応募にも取り組んでいます。
その結果、扶養内でいたときの2倍以上の収入を得られるようになり、大きな自信とやりがいにつながっています。
スキルアップへの投資がしやすくなる
扶養内でいたときは稼ぎが少なく、スキルアップに投資することを躊躇していました。ライター講座やデザインコミュニティなど、興味はあったものの、お金をかけるのはもったいないと感じていたのです。
しかし、扶養から抜けて収入が上がったことで、学びに投資できるようになりました。現在は、Canva※を使ったデザイン講座を受講しています。
最初はYouTubeでの独学を試みたのですが、プロの講師から学べることで、はるかに速いスピードで力がついていくのを実感しています。
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Webライターが扶養から抜ける際の注意点
Webライターが扶養から抜ける際の注意点は、以下の3つです。
●社会保険などの支出が増える
●配偶者や家族の理解を得る必要がある
●開業届や確定申告が必要
私の経験や失敗談を交えながら解説します。
社会保険などの支出が増える
扶養を抜けると、国民年金・国民健康保険に加入し、月々数万円の支払いが必要になります。さらに、扶養手当がなくなったり、収入額によっては、配偶者の税金が上がったりする可能性も。
扶養を抜けようか迷っていた頃、いろいろと調べた結果、年収200万円以上(月約16万円)稼がないと、採算がとれないと判断しました。(配偶者特別控除の壁は201.6万円未満)
月16万円以上稼げるか不安だった私は、新規の発注者と契約し、月額20万円が確定してから扶養を抜けました。
配偶者や家族の理解を得る必要がある
扶養を抜ける際には、配偶者や家族とよく話し合っておきましょう。社会保険料の増加や家事・育児の分担など、具体的な影響について共有しておくことが大切です。
私の場合、よく話し合わずに扶養を抜けたので、収入が低迷したとき、夫に不安を抱かせたことがありました。そのとき初めて、以下の内容を伝えて納得してもらったのです。
●いつまでにどのくらい収入を伸ばす予定か
●そのために何をするか(営業をして発注主を増やすなど)
1年間試してみて、もし収支がうまくいかない場合は、再び扶養に戻ることも約束しました。
先に収支の見通しやリスク対策を共有しておけば、配偶者の理解を得やすくなるので、扶養から抜ける決断がスムーズになります。
開業届や確定申告が必要
Webライターの仕事で事業所得を得るようになったら、「開業届」を出す必要があります。私の場合は、あわせて「所得税の青色申告承認申請書」を提出しました。これらを提出することで、青色申告特別控除といって、さまざまな税制上のメリットを受けられ、節税ができます。
正直、開業届を提出するのはややこしそうに感じていましたが、実際はあっという間に完了しました。書類の記入は10分ほど、税務署への提出もすんなりと終わり、拍子抜けしたほどです。
また、収入を得るようになったら確定申告も必要です。(20万円超の所得があれば必要。副業の場合、20万円以下であっても住民税の申告が必要)
確定申告が面倒に感じている人も多いでしょうが、会計ソフトを使えば簿記の知識ゼロでも何とかなりました。
私の場合は、最寄りの税務署から記帳指導の案内がきて、近くの税理士さんに4回まで無料で相談に乗ってもらえたので、無事に確定申告を終えることができました。
記帳指導は全国的に行なわれており、枠があれば申し込めるので、気になる方は近くの税務署に問い合わせてみてください。
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今回はフリーランスWebライターのNanaさんに、Webライターが扶養を抜けるメリットや注意点についてお話を伺いました。
個人で収入を得ると、新たな支出が増えたり、確定申告の手続きが必要になったりと、いくつかの課題に直面することもあります。その一方で、年収の制限から解放され、思う存分仕事に打ち込めるようになります。結果として、収入アップはもちろん、自身のスキルも大きく伸ばせる可能性があるようです。扶養を抜けるかどうか迷っている方は、ぜひNanaさんの体験談を参考にしてみてください。
▶プロフィール
Nana
小学生と中学生を育てるママライター。扶養内パートのかたわら副業でWebライターを開始。現在は扶養を抜けて、フリーランスのWebライター・ディレクターとして活動中。
文=YY
監修=税理士法人小原会計 小原 崇史
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▶プロフィール
Nana
小学生と中学生を育てるママライター。扶養内パートのかたわら副業でWebライターを開始。現在は扶養を抜けて、フリーランスのWebライター・ディレクターとして活動中。
監修=税理士法人小原会計 小原 崇史
1989年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。会計士試験に合格後、有限責任監査法人トーマツにて主に監査業務を経験。都内中堅税理士法人で税務業務に従事後、2023年7月独立開業。2024年4月1日に税理士法人化。現在は、スタートアップや起業支援を行っている。
税理士法人小原会計。
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