「海」ってどんな世界? 地球表面積の7割を占める海は、広さだけじゃなく深さもすごい!/すごすぎる海の生物の図鑑(1)

中深層

青空に突然暗い雲!積乱雲の下に見える「雨の柱」に要注意/もっとすごすぎる天気の図鑑(1)
『水の世界のひみつがわかる! すごすぎる海の生物の図鑑』 1回【全8回】


人間から見ると不思議がいっぱいな水の生き物たち。大きな海の秘密、教えます!

多様でユニークな生態が面白い、水の中を生きる生物。思わずびっくりしてしまうような生存戦略の数々は、非常に興味深く、子どもはもちろん大人の知的好奇心も満たしてくれるはずです。

水の世界のトリビアをぜひお楽しみください!

※本記事は鈴木香里武著の書籍『水の世界のひみつがわかる! すごすぎる海の生物の図鑑』から一部抜粋・編集しました。


地球の表面積の7割を占める「海」。一体どんな世界?

人類初の宇宙飛行士であるガガーリンは、「地球は青かった」という名言を残しています。地球の表面積の約70%が海なので、確かに青く見えたはずです。そんな広大な世界を人々は「7つの海」と呼び、冒険を続けてきました。その捉え方は時代や地域によって変化してきましたが、現在は大きく北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、北極海、南極海の7つに分けられています。

海は広さだけではなく深さもすごい! 最も深い場所はグアムの近くにあるマリアナ海溝チャレンジャー海淵で、水深1万920mもあります。平均水深は約3800mで、富士山をひっくり返してすっぽり埋まるくらいというから驚きです。

では、どこからが「深海」かというと、境目は水深200m。これは植物プランクトンが光合成を行うのに必要な太陽の光が届く限界の深さです。エネルギーを生み出す根本が変わる境界。ここから先は全く別の生態系が広がっているわけですね。

世界の7つの海

世界の7つの海

太平洋やインド洋などの「大洋」と、北極海や日本海などの「付属海」がある。7つの海は時代や地域によって異なり、中世ヨーロッパでは、大西洋、地中海、黒海、カスピ海、紅海、ペルシャ湾、インド洋が7つの海だった。

深海に囲まれた日本

深海に囲まれた日本

日本は水深5000m以深の海水保有体積が世界1位の深海大国。近海には、千島海溝や日本海溝、伊豆・小笠原海溝といった海溝、南海トラフや沖縄トラフといった海盆(海底にある凹地)がある。

どこからが深海?

どこからが深海?


豆知識

海中全体の95%以上が深海にあたります。陸上の山で海底の谷を埋めるように地球の表面を真っ平にすると、全体が水深2700mの海底に沈むと考えられています。海の広さだけでなく、海水の多さに驚くばかりです。

【著者プロフィール】
鈴木 香里武(すずき かりぶ)
幼少期から魚に親しみ、専門家との交流や様々な体験を通して魚の知識を蓄える。学習院大学大学院で観賞魚の癒し効果を研究した後、現在は北里大学大学院にて稚魚の生活史を研究。海好きコミュニティ「海あそび塾」の塾長を務め、岸壁幼魚採集家として漁港に現れる稚・幼魚を観察する。メディア・イベント出演、執筆、資料提供等の発信活動をする傍ら、水族館のイベント・展示企画等、魚の見せ方に関するプロデュースも行う。2022年7月、静岡県に幼魚水族館をオープン、館長を務める。著書に『海でギリギリ生き残ったらこうなりました。進化のふしぎがいっぱい!海のいきもの図鑑』『海でギリギリあきらめない生きざま。知恵と工夫で生き残れ!海のいきもの図鑑』(KADOKAWA)など多数。

著=鈴木香里武/『水の世界のひみつがわかる! すごすぎる海の生物の図鑑』

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