【KAGOMEの管理栄養士さんに聞く】皮をむくひと手間で食感が変わる? トマトの賢い食べ方

トマトの赤はリコピンの色!

旬の野菜がたっぷり摂れる!甘酸っぱさとこってり感がクセになる「なすと鶏肉のトマト南蛮」
『KAGOMEの管理栄養士さんに聞く 野菜の賢い食べ方』 1回【全10回】


日本有数の食品・飲料メーカーであるカゴメの管理栄養士チーム「野菜と生活 管理栄養士ラボ(R)」をご存知ですか?

野菜に関する研究で得た知見を活かし、野菜摂取の重要性や上手な摂り方を伝えるセミナー、特定保健指導、レシピ・コラムの監修など、多岐にわたる活動を行っている、カゴメの管理栄養士による専門チームなんだとか。

そんな専門家たちによる、栄養を余すことなくいただける賢い野菜の食べ方をご紹介します。

※本記事はカゴメ株式会社監修の書籍『KAGOMEの管理栄養士さんに聞く 野菜の賢い食べ方』から一部抜粋・編集しました。


トマトの赤はリコピンの色!皮をむくひと手間で食感が大きく変わる

トマトの赤はリコピンの色!

POINT
・下側の突起から白い筋が放射状に伸びているものがおすすめ
・買ったものは保存袋に入れ替え、ヘタを下にして冷蔵保存

トマトにはたくさんの種類があり、大玉・中玉・ミニトマトといった「大きさ」、さらに赤系・ピンク系などの「色」によって分類されています。トマトの赤色の成分として知られるリコピンがより多く含まれるのは、加工用のトマトやミニトマトに多い赤系のほう

一方、ピンク系は甘みが豊かで生で食べやすいという特徴があり、日本で流通している大玉の多くはピンク系です。トマトは食感が苦手という方も多いのですが、皮を湯むきすると、口当たりが変わって食べやすくなります。

特におすすめなのが、皮を湯むきしたミニトマトをはちみつに漬けたもの。普段は苦手なお子さんもパクパク食べて、あっという間になくなるほど大人気の一品です。
※はちみつは、1歳未満の乳児には与えないでください

from 野菜と生活 管理栄養士ラボ

トマトの赤色はリコピンの色。なんと、ビタミンEの100倍以上も高い抗酸化力を持つといわれており、ぜひ積極的に摂りたい成分です。

一方、トマトのなかには黄色やオレンジ、紫など変わった色のものもありますが、これらにはβ-カロテンやアントシアニンといった別の栄養素が多く含まれています。パーティーの日のサラダやカプレーゼなどで、豊かな彩りを楽しんでみてくださいね。
出典:一重項酸素消去能での比較 Ouchi A. et al.,J. Agric. Food Chem., 58, 9967-9978 (2010)

【簡単レシピ】和えるだけ!オリジナルフレッシュケチャップ

和えるだけ!オリジナルフレッシュケチャップ

オムライスなどの卵料理と相性◎

市販のトマトケチャップに細かく刻んだトマトを和えるだけで、オリジナルフレッシュケチャップに早変わり!分量の目安は、トマトケチャップ大さじ1杯につきミニトマト約2個分と、トマトをやや多めに入れるのがコツ。

作ってすぐはフレッシュな食感、2〜3日目にはトマトの水分が出てやわらかな食感を楽しめます。オムライスなど卵料理の上にかけるほか、生クリームを加えてトマトクリームケチャップにしてもおいしくいただけます。

【食べ方アイデア】湯むきした皮は油でカラッと揚げてみて

湯むきしたトマトの皮を、捨てずに再利用するアイデアをご紹介!皮をキッチンペーパーなどに取っておき、ある程度水分が抜けるまで乾燥させたら油で揚げます。イタリアンレストランなどでは、この皮のフライをリゾットなどの上にトッピングするという使い方をしていますよ。
高温で揚げると赤からオレンジ色に変わるのもかわいらしく、いつものメニューが華やかに。まとめて湯むきしたときにはぜひお試しください。

CHECK

青いトマトを早く食べ頃にする方法
トマトとりんごを一緒に保存すると、トマトが早く熟します。その理由は、野菜や果物からガス状の植物ホルモンのエチレンが出るため。エチレンには野菜や果物の熟成を進める働きがあります。エチレン生成量の多いりんごが、エチレン感受性の高い、未熟なトマトの熟成を進めてくれるのです。

湯むきした皮は油でカラッと揚げてみて

未熟なトマトとりんごを保存用ポリ袋に入れたら、袋がふんわりとなるように空気を入れて、しっかりと口を閉じておきましょう(上写真)。

りんごと保存すると傷みやすい野菜
キャベツ、にんじん、ブロッコリー、ほうれん草などもエチレンで熟成が進みやすい野菜。これらは「熟す」タイプの野菜ではないため、りんごと一緒に保存すると早く傷み始めてしまう可能性が。りんごとは別の保存用ポリ袋に入れて、保存しましょう。

記事を参考にするときは

・本記事の野菜の栄養価は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に記載されている原材料『生』の成分値を用いて算出しています。
・本記事に記載するβ-カロテンの値は、β-カロテン当量を採用しています。
・医師の指示のもと栄養指導を受けている方は、必ずその指示・指導に従ってください。
・本記事に記載する保存期間は目安です。調理器具の衛生状態や食材の状態、ご家庭の保存状態や季節などにより異なる場合があります。食べる前によくご確認ください。

監修=カゴメ株式会社/『KAGOMEの管理栄養士さんに聞く 野菜の賢い食べ方』

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