【超ネタバレ】大ヒット中!日本版『私の夫と結婚して』あらすじと名シーン総まとめ【最終回】

【9話】身代わりの死

【ネタバレを含みます。ご注意ください】





▶9話あらすじ

亘の足跡を追って…
ストーカー化した友也から逃れるため、亘の別宅に匿われた美紗。亘から連絡を受けた
未来が必要な荷物を持ってやってきた。2人が会話をしていると住吉から美紗に連絡が来る。美紗と未来は急いで彼女の入院先に向かう。

住吉は2人が出社せず自分のもとにすぐ来たことに驚いた様子だったが、美紗と未来も驚くこととなった。
入院中の住吉のところに亘が訪ね、ガンの専門医を紹介してくれたと言うのだ。住吉は美紗と未来が亘にお願いしてくれたのだと思い、2人に感謝する。転院して手術をお願いできそうだと。
美紗が一度目の人生でガンになった時は、転移がすすみ手術すらできなかった。美紗は住吉が助かりそうなことに安堵し涙を流して喜んだ。

美紗と未来は亘に連絡を取ろうとするがつながらない。出社もしていないようだった。美紗は安全な別宅に戻ろうと移動を始めるが、今度は田辺から連絡が来る。

美紗と未来は事情を聞きに田辺の店に行く。
亘は田辺のところへも訪れていた。昨日連絡がきて、今朝店に来たのだという。そして江坂麗奈の今後の行動に気を付けてもらいたいと頼み、もし自分に何かあったら美紗のために使ってほしいと田辺に封筒を預けた。
その封筒は不測の事態まで開けない約束だったが、美紗に危険が迫っているのかと心配になった田辺はそれを開けてしまう。するとそこには大金が入った亘の通帳とカードと銀行印、そしてその権限を美紗に譲る委任状が入っていた。
亘の不可解な行動に、みんなは頭を悩ませる。


富山に
亘はひとり、曇天の富山に来ていた。空港でレンタカーを借りどこかへ向かう。10年前に借りたものと同じ黒のセダンだ。

一方、意識が戻らず入院中の雅子。友也はそんな雅子に添い寝し、手を握りながら「母さん早く起きてよ…」と甘えていた。そんな友也を退かし、雅子の看病をする麗奈。麗奈は「私がお世話してあげますからね」と丁寧に雅子の額をぬぐう。そして「お義母さんがこんな風になったのはぜーんぶ誰かさんのせいなんですよ。悪魔みたいな女ですよね。」と意識のない雅子に語り掛ける。

それを見てやるせない表情をしていた友也に、亘から着信とメッセージが届く。電話を掛けなおすために友也は病室を出た。

亘はすぐに電話に出た。「夕べはどうも」という亘にイラつく友也。亘は友也が会社を一週間も無断欠勤していることで解雇になる可能性を指摘する。しかし友也は「お前の会社なんかいつでも辞めてやるよ」と強気だ。亘は淡々と友也に多額の借金はどうするのか尋ねる。現実を突きつけられ激昂していく友也に、亘は取引を持ち掛ける。

友也の気持ちに見合う慰謝料を払い、社の待遇も最大限改善するというのだ。その代わり話をする機会が欲しいと続ける亘。友也は彼に会いに行く決意をする。病室にあったフルーツナイフを手に取り胸にしまうと友也は富山に向かう。


亘のスケジュールに書かれていたのは…
美紗と未来は亘を探し続けていた。亘のマンションに未来と来てみたがやはり無人だ。美紗が以前見つけた、お菓子の包装紙で折られた兎もなくなっている。

【9話】美紗と未来は亘のパソコンから彼が富山にいることを突き止める

未来は亘のパソコンを見つけると易々とロックを解除しスケジュールを確認していく。富山に向かったことが分かった未来は、父親に富山で出張の予定がないか確認すると席を立つ。
その間に美紗は亘のスケジュールを確認し続けると、美紗が関わったものだけが赤い文字で記されていることに気付く。しかも亘に関係ない美紗の同窓会の予定までしっかり入っている。スケジュールへの記入は続いていて、
2024年12月 病気治療のため休職
2025年9月18日 本町4丁目マンションより転落
2025年9月22日 葬儀 同日に平野友也、江坂麗奈、殺人の容疑で逮捕 
と続く。

一度目の人生の2025年。亘は富山空港のレンタカーで黒のセダンを借り美紗の遺骨を運んだ。そして老人ホームで美紗の祖母と面会し小切手を渡した。そして静永寺に納骨した帰り道——。


病室で麗奈は…
「友也さん、富山に行くんですって」麗奈は雅子の手を取って語りかける。富山はとても寒いのだと、幼い頃の思い出を話す。そして友也は何をしに富山に行ったのか、美紗に危害を加えに行ったのだろうかと雅子に問いかける。
「それってなんだか、なんかすごくつまんないなぁ」
麗奈がそう言った瞬間、雅子が目を開けた。麗奈はよかったと喜び、「お義母さんが起きてくれないから退屈してたんです」という。そして看護婦も呼ばずに、一緒に食べようと思って買っておいたリンゴを取り出す。

雅子は絞り出すように話し始める。「あんた、あたしにウソを…ひどい!ウソを!」と麗奈をなじる。麗奈は「赤ちゃんのこと?子どもなんて何人でも作ればいいじゃないですか」とどこ吹く風だ。雅子が「悪魔!」「あんたのせい!」と続けると、麗奈は「うるさい!これ以上嫌なこと言わないで!」と激昂する。そして「なんでそんなひどいこと言うの?ずっと娘が欲しいって言ってたじゃないですか。また銀座で腕組んで一緒にお買い物しましょ。お義母さん」と訴える。雅子は「でてけ!ともくんにちかづくな!」と強く拒否する。

雅子が力を振り絞りナースコールを押そうとするが、麗奈に阻まれてしまう。麗奈は涙を浮かべながら、「やっぱり赤ちゃんだけが目当てだったんだ…。分かってたけど、それでもやっぱり寂しいです、お義母さん。」と言う。

それに対し雅子は、「わたしはあんたのおかあさんじゃない」と返す。その言葉を断ち切るように麗奈はこぶしを振り下ろした。


富山に集まっていく
亘は美紗の父親の墓参りに訪れていた。花を供え、手を合わせる。美紗の近況を話し、彼女の二度目の人生は自分が必ず守ると約束する。

その背後にタクシーが止まり友也がおりてきた。
美紗はどこにいるんだと喚く友也に、美紗の場所まで車で連れていくという亘。2人を乗せた車は雪の残る山の間を走っていく。
助手席に座った友也は、美紗が謝っても俺を裏切ったことを絶対許さないと、自分のしたことを棚に上げて美紗への文句を連ねる。それを聞いた亘は車のスピードをあげていく。

亘は「自分が幸せになるためなら、他人を不幸にしてもかまわない。そうは思いませんか?」と友也に問いかける。友也は、その考えは最低のクズだと反論するが、「愛する人が幸せなら、あなたが不幸でも全く構わない。そして愛する人を殺されたら、僕はためらいなく犯人を殺します」と宣言し、亘はさらにスピードをあげた。

亘の車は140キロを超えて鉄橋に差し掛かる。しかし鉄橋では美紗が待ち構えており、亘は慌ててブレーキをかけた。

【9話】身を挺して亘の乗った車を止めようとする美紗

美紗は怒っていた。
自分のしでかしたことを客観的に見れない友也は、まだ美紗が許してくれると考えているのか、美紗に会えたことを喜ぶ。しかし美紗はそんな友也を助手席から引きずりおろすと、亘に車を出すように言い置き去りにした。


美紗を乗せてしばらく走った亘は車を止めた。すると美紗は「あなたは一体何をしているんですか」と怒りをにじませて亘を問い詰める。
答えない亘に美紗は質問を変える。「部長、亡くなったんですね」と。亘も2025年に先ほどの鉄橋で亡くなり、タイムスリップしてきたことを彼のスケジュールを見て理解したのだ。

10年前、美紗が亡くなり安心できるところで眠らせてあげたいと葬式から遺骨を持ち出した亘。富山でレンタカーを借り涙を流しながら運転していた亘は、大きく反対車線にはみ出してしまい対向車を避けるために鉄橋から落ちてしまったのだった…。

言葉を失う美紗に、亘は東京に帰れという。住吉はオペが成功すれば助かるはずだ。しかしそのため美紗の身代わりがいない。起こることは起こるのだ。

亘は、友也を美紗の身代わりにして共に鉄橋から落ちようとしていたのだった。
美紗はそんなことを望んでいないと激昂する。しかし亘は、彼らには勝てない、美紗は悪人になりきれる器ではないと説得を試みる。

亘はずっと美紗を思っていたが守れなかったことを後悔していた。だから美紗の父親のタクシーで過去から美紗に会いに戻ってきたと言う。そしてあのお菓子の包装紙で折られた兎を大事そうに取り出し美紗に見せた。


10年前に陸橋から落ちた亘は、目を開けると美紗の父親が運転手のタクシーに乗っていた。運転手はこのタクシーはどこにでもいけるという。亘が運転手に心残りがあると言うと、運転手は「なら今度は道間違わんといてな」と、亘の手のひらいっぱいにお菓子を渡す。その中に包装紙で折られた兎があった。亘はタクシーの運転手が美紗の父親であることに気付いた。彼は今度はおじさんが道案内する番だというと、タクシーは光の中に突っ込んだ。

そして次に目を開けると亘も10年前にタイムスリップしていた。とりあえず自分の携帯電話に入力してあるスケジュール通りに動きエレベーターに乗り込む。するとそこに同じくタイムスリップした美紗が飛び込んできたのだった…

亘は、僕の二度目の人生に悔いはありませんと折り紙の兎を美紗に手渡す。しかし美紗は、「私の二度目の人生にはあなたが必要なんです。一緒に歩いていきたいんです。」と伝え、うまくいく方法が必ずあるはずだと美紗を守るために命を落とす覚悟の亘を説得する。

美紗の言葉に涙を流す亘。美紗は「あなたのことが大好きなんです。」と言うと「一緒に生きようよ」と亘を抱きしめる。

一方、置き去りにされた友也は上着を車に置いてきてしまったため寒さに震えながら当てもなく歩いていた…。


麗奈は美紗を追い詰めていく
麗奈も富山にきていた。富山の民謡の「こきりこ節」を歌いながら川沿いを歩く。
思い出すのは美紗と出会った頃の記憶だ。クラスで美紗と麗奈の2人だけがお下がりのランドセルだった。しわしわランドセル!と、同級生にからかわれても美紗は麗奈とおそろいだから嬉しいという。しかし麗奈は本当は新品のランドセルを持っていると言ったり、店の窓から見えた店員を自分のママだと言ったり、ウソを重ねていく。
美紗がうらやましがりながら話を聞いていると、2人の後ろから美紗の父親が声をかける。そこで美紗と麗奈は別れるが、母親がいないことは同じであるのに父親に愛され幸せそうに歩く美紗を、麗奈は後ろからぽつんと見つめていた。
思い出と同じ道で麗奈は立ちすくみ、涙を流す…。

【9話】亘が見つかり喜ぶ未来だが…

美紗と亘も富山の海沿いを歩いていた。美紗は、亘が富山に発つ前に彼女に言った言葉を撤回するように言う。気持ちがないというものだ。亘が覚悟を決めて美紗への気持ちを口に出そうとした瞬間、美紗に未来から電話がかかってくる。そこで美紗と亘は、未来から麗奈も富山に来ていることを知らされる。急いで麗奈のSNSをチェックすると、なんと麗奈は美紗の祖母・菊江と接触していた。


雪が降りしきり降り積もっていく道を、麗奈は菊江を車イスに乗せて歩いていく。状況がよくわかっていない菊江に、美紗への文句をつらつら話す麗奈。

亘と美紗が菊江が入居している老人ホームに着くと、職員も大騒ぎで菊江を探していた。美紗と亘は雪道を走りながら菊江を探す。木のふもとに車イスを見つけたが、そこに菊江はいない。亘が確認している間に、美紗は麗奈が自分を呼ぶ声の方へ走っていってしまう。

「おばあちゃんどこ?」と叫び探し回る美紗に「もういないよ」という声がかかる。顔をあげると、雪が吹き荒れる白い雪原で麗奈はひとり美紗を待っていた。「美ー紗!やっと会えたね!」と笑顔の麗奈。

なぜこんなことをするのかと言う問いに麗奈は、「美紗のお父さんが死んだときに感じたうれしさをまた味わいたくて」と話す。そして小2の時に美紗に近づいたのは、美紗が惨めな顔をしていて自分と同じだと思ったからだと言う。しかし美紗は父親から愛され恵まれていて、麗奈が“独りぼっち”であることを痛感させた。それなのに美紗のする“自分は不幸だ”というような「被害者ヅラ」が心の底から嫌いだったと吐き捨てる。美紗は「おばあちゃんはどこ」と麗奈の胸ぐらを掴むと2人はもみ合いになる。

【9話】感情が高ぶり雪原で美紗の首を絞める麗奈

麗奈は美紗の首を絞め、今までの不満をぶちまける。美紗は必死に麗奈の手をのけるが、麗奈は何度も美紗に向かってくる。そこに捜索を続け菊江を発見した亘が今度は美紗を探しに駆けつける。亘の声を聞いた麗奈は、「よかったね。優しいパパの次は都合のいい王子様に守ってもらえて」と美紗の上から退く。そして「あんたはいつもそう」と呟き吹雪の中に消えていった。

【9話】亘は麗奈とやり合っていた美紗を見つけ抱きしめる


友也は雅子の入れ知恵で麗奈を出し抜こうとする
友也は寒さに震えながら歩き続け、やっとの思いでコンビニを発見した。そこで携帯電話の充電器と食べ物を買い一息つく。電源が入った携帯電話には父親から連絡が入っていた。友也がかけなおすと雅子の意識が戻ったという嬉しい知らせだった。しかしベッドから落ちて鼻を骨折しているという。友也と二人だけで話がしたいという雅子に携帯電話をスピーカーにして渡し、父親は病室を出た。

【9話】上着もなく寒さに震え、やっとの思いで見つけたコンビニに入る友也

雅子は麗奈に殴られたことを友也に伝えた。呆気にとられる友也に雅子は「あの嫁が全部悪い」と言う。友也もそれに同意し、「俺もう嫌だよこんな人生…」と嘆く。雅子は麗奈にかけた死亡保険で全部取り返せると入れ知恵する。ハッとする友也が顔をあげると、窓越しに笑顔の麗奈が手を振っていた。

友也と落ち合った麗奈は2人で東京へ向かう夜行バスに乗り込む。友也は今までと態度を一変し、麗奈が雅子を殴り鼻の骨を折ったことも責めない。そして麗奈に愛していると言い、今までの嫌なことを“帳消し”にしてやり直そうと伝えキスをする。麗奈は喜ぶふりをして、友也に応じる。麗奈は雅子たちに合わせる顔がないから一晩ひとりで反省したいと、途中のバスターミナルで降車した。


友也は自宅で一人、麗奈にかけた生命保険の書類を見ていた。これが入れば借金を返済しても余るくらいだ。友也の中で麗奈は自分を殺そうとした敵で、美紗は自分を救ってくれた大切な人物だった。美紗と撮ったツーショット写真を眺める友也。パソコンで「完全犯罪」などと検索し情報を集めはじめる。

そこに公衆電話から電話がかかってくる。麗奈だ。彼女が病室に行くと雅子の容体が急変しており危篤に陥っているという。慌てて車を走らせ病院に向かう友也。高速道路に入りスピードをあげ、あと5分で着くという頃、麗奈はネタばらしをしはじめる。

雅子の危篤はウソだったのだ。バスの中の友也の様子を怪しんだ麗奈は、“帳消し”と言う言葉に引っかかっていた。そして2600万の借金を帳消しにする方法が、雅子の勧めで入った高額の生命保険であることに気付いたのだ。麗奈の煽るような言葉に友也はすぐに尻尾を出してしまい、言い返してしまう。麗奈は雅子を殴ったことに軽く謝ると、「あとこれも先に謝っておく」と言い友也に衝撃の事実を告げる。

「昨日の夜ね、私のお友達が友也くん家のガレージに忍び込んだの。その車、ブレーキいじっておいてあげたよ」

友也がこれを聞きブレーキを踏むが全く利かない。止まることのできない車に絶望する友也に麗奈は「ドライブ楽しんで」と言い電話を切った。


最期の言葉は
別宅に帰ってきた亘と美紗。未来と田辺にやっと会うことができた。麗奈のことは富山県警
が探していているようだ。亘が調査会社に依頼してあった麗奈に関する調査書も届いており、美紗はその報告書から目が離せない。
そこに友也から電話がかかってくる。暴走する車の中から泣きながら電話をかけてきたのだ。その普通ではない様子に、美紗も緊張して耳を傾ける。
友也は美紗に、あんなことをするつもりはなかったこと、小さい頃から何をやってもダメで母親しか認めてくれなかった友也を美紗が好きになってくれたのが嬉しかったことを伝える。
いぶかしむ美紗を無視し友也は話し続ける。そして「生まれ変わって人生やり直せるなら美紗とやり直したい」と言うと、美紗に何度も「ごめんね」と謝る。
「次は絶対美紗を幸せにするから」と言った直後、通話口から衝突音がした。
友也はひどい事故を起こし意識を失った。


▶ここに注目!

・亘と美紗の思いが通じ合ってよかったです!亘はやはりすべてを背負うつもりだったのですね…。美紗が間に合ってよかったです。

・麗奈、友也、雅子の怪演が今回も見事ですね!絶妙な悪役っぷりで心をざわざわさせてくれます。友也より麗奈の方が何枚も上手でしたね。

・祖母の菊江さんを隠した後、美紗を待ち受ける麗奈。呆気にとられるようなことを平然と言う麗奈に底知れぬ怖さを感じます!

・最後の友也のブレーキが止まらない車でのシーン、美紗ヘの電話は胸が痛くなります…



【10話(最終話)】さよならと旅立ち

【ネタバレを含みます。ご注意ください】





▶ 10話あらすじ

友也は病院に運ばれるが…
救急車で病院に運ばれた友也だったが状態は危ない。美紗と亘も病院に駆けつけるが友也は意識不明の重体だった。雅子が友也を見つめながら「あの嫁が死ぬはずだったのに」と嘆く。
そこに警察が聞き取りに来る。美紗は友也が事故前に最後に話した人物として話を聞かれる。友也や麗奈との関係や、麗奈の居場所に心当たりはないか聞かれる。富山県警から話が通っている警察は麗奈を追っていた。亘も捜査に協力させてほしいと申し出る。

別宅に帰り亘は美紗に鍋焼きうどんを振舞う。亡き母が風邪をひいたときや元気がない時によく作ってくれたのだという。
食後に美紗は、麗奈とケリをつけなければならないと亘に話す。亘は今の麗奈と向き合うのは危険すぎると止める。亘から悪人になり切れるような器ではないと富山で言われたが、友也が亘の身代わりになればいいのにと思っていることを伝え、自分はじゅうぶん悪人であるという。それでも亘は、自分の二度目の人生にも美紗が必要だからと許さない。


麗奈は亘に接触を図る
あくる日、亘は祖父である会長から、本社を離れSUZUTOYAレストラン事業本部長として赤字を立て直すように言われる。先手を打ってレストランの経営方針についての提案資料を提出する。会長は次の会議で受け取るといい席を立つ。その後、社長である父から友也の事故をマスコミが騒いでいると指摘を受ける。その件も自分が対処するといい亘は社長室を出た。

自分のデスクでニュースをチェックすると、ブレーキに細工がされていたことも報道されている。その時、旭デパートの会長秘書からという電話がかかってきた。

亘は先日のアレルギー事件のことを丁寧に謝るが、笑いだした声で通話相手が麗奈であることに気付く。亘は友也の事故について麗奈に聞くが、彼女はそんなことより美紗の居場所が気になっているようだった。
そして、どうせ逮捕されるなら少しでもいいから美紗と会わせてくれと言う。そうすればもう付きまとわないというが、ウソばかりついてきた麗奈の言うことを亘は信用しない。
美紗に一目会えたらそのまま自首すると一方的に約束し、明日14:00にセレンティーホテルのラウンジで待っているから美紗を連れてきて欲しいと頼み電話を切る。

美紗はいまだ別宅で匿われていたが、亡くなったマメカメ堂の主人の葬式に出たいと亘に相談する。亘はその時間に麗奈と接触するため、そのことは伝えぬまま美紗には未来と葬式に出席して欲しいという。


美紗は何も知らず葬式に参列するが…
翌日、予定通りマメカメ堂の主人の葬式に出席した美紗と未来。
その間に亘は麗奈が指定したホテルに向かう。警察にもこのことを伝えてあり、ラウンジには私服刑事が配置され、亘にはイヤホンで警察から連絡が入るようにしてある。しかし麗奈は現れない。ラウンジで待機する警部のもとに、防犯カメラの映像から友也の車のブレーキに細工をした人物の写真が届けられる。

亘は美紗に危険が迫っていることを感じ、ラウンジの席を立つ。その拍子にカフェスタッフとぶつかってしまう。しかしそのカフェスタッフこそ変装した麗奈だった。

【10話】スタッフに変装し亘に近づく麗奈

ぶつかったことを謝ってすぐに美紗のもとに行こうとした亘の腕を麗奈が掴む。相手が麗奈であることにやっと気づいた亘は顔をこわばらせる。
麗奈は美紗を連れてこなかった亘に「ウソつき」と小声で言う。もちろん警察がたくさんいることにも気付いている。「ここで私を捕まえたらもう美紗には会えないよ」と脅すと亘に付いてくるように言う。

【10話】亘の神経を逆なでする麗奈


ちょうど刑事が亘にガレージに細工をした人物の写真を見てもらおうと情報を持ってやってきた。しかし亘は麗奈を追うために「化粧室に行ってきます」とその写真を見ることなく席を立った。バックヤードをずんずんと進んでいく麗奈。手振りでイヤホンを外すよう亘に指示をする。


麗奈は亘を警察の目の届かないところへ連れ出し…
亘の運転する車で、麗奈は海沿いの倉庫が立ち並ぶ場所までやってきた。人気はない。麗奈の合図で車を止めると、亘は美紗の居場所を聞く。
麗奈はのらりくらりと答えない。それどころか「キスしてくれたら教えてあげる」と言って亘の神経を逆なでる。


美紗と麗奈
車の行き先は改装工事のため臨時休園中の遊園地だった。
美紗は意識がないまま麗奈と観覧車に乗せられた。麗奈の「おはよう」という声で目を覚ます。状況が分からず周囲を見回す美紗だったが、麗奈の手と服が血で赤く汚れているのを見つけ一気に緊張が走る。
麗奈はそんな美紗の様子など気にせず、「懐かしいね」と話し続ける。今まで2人で乗った観覧車の話をすると、自分が編んだというミサンガを取り出し無理やり美紗の手首に結びつけた。

美紗は恐る恐る麗奈についた血痕について聞く。「美紗には関係ないことだよ」とはぐらかす。美紗は麗奈に「何がしたいの?」と切り出す。
麗奈は美紗と話したかったのだと言う。そしてこれからどうしたらいいかずっと考えていたが、美紗がそばにいないと何も思いつかないという。


美紗も麗奈に言いたかったことがあると言い、「ずっと麗奈が嫌いだった」と打ち明けた。
小学2年生の時に泣いてる私の手を麗奈が握ってくれた時、麗奈の手はあたたかくて本当にうれしいと思ったこと、でも一緒にいるといつも苦しく、麗奈と仲良くしながら心の中でずっと離れたいと思っていたことを伝えた。

麗奈はそれを知っていたと言う。美紗が離れたがったから、麗奈は絶対離さないと思ったのだった。

美紗は自嘲の笑みを浮かべ、7歳からの付き合いであるのに初めて本音を言うのが今なんてねと呟いた。

美紗は「私ね、麗奈に殺されたの」と言う。一度目の人生のことだ。麗奈は意味が分からず初めてびっくりした顔をする。
しかしそれは麗奈のせいだとは思わないと続けた。一度目の人生で美紗は、麗奈のことをまるで理解せず、興味がないのに親友の顔をしてそばに居続けた嘘つきだった。でも人生をやり直した今は、嘘をついてないから幸せだと言う。

そして麗奈に、自分と離れれば違う生き方が見つかりもっと楽になれるはずだと伝える。麗奈は涙を流しながら同意をする。
しかし「でももう遅い」と言って亘を刺したナイフを美紗に向ける。そして「あんたと違って私にはもうやり直せる人生なんてない!」と叫んだ。
「お願い美紗、一緒に死んで」と麗奈が美紗に迫る。

観覧車の下には、腹を刺されふらふらの亘がやってきた。

美紗は泣きじゃくる麗奈に語りかける。「もう離れよう」と。しかしその言葉を聞いた瞬間、麗奈は泣きやみ立ち上がり…。


夕日の中で亘を見つけ、美紗は号泣する。亘は美紗の無事を確認すると意識を失って倒れた。


亘と友也
病院に運び込まれた亘だったが、刺されてから時間がたっていたため予断を許さない状況だった。医者から覚悟はしておくように告げられる。
美紗と未来、そして父親が病室で亘が目を覚ますのを待っていた。
美紗は亘の手を握り、また一緒に散歩しましょうと語りかける。しかしじきに血圧が低下し容体が悪化していく…。


季節は巡る
季節が廻り春が来た。
美紗はひとり墓参りに来ていた。花を供え手を合わせると、麗奈からもらったミサンガを返す。

次に美紗は入院中の亘を訪ねる。3時のおやつに最中の和菓子を持って行き、中庭で穏やかな時間を過ごす。

さらに月日が流れ、田辺の店で亘と住吉のダブルサプライズ退院パーティーが行われた。亘と住吉はとても元気になり、住吉は翌週から仕事に復帰できるまでに回復した。

久しぶりに美紗と未来と住吉は乾杯し羽を伸ばす。未来は気になっていた住吉の夫のことを聞く。住吉の病気が発覚してからすっかりおとなしくなった夫は、浮気相手とも別れ、入院中家事も子どもの世話も甲斐甲斐しく行った。しかし住吉は許さず、このサプライズパーティーに来る前に離婚届を出してきたと言う。再出発の記念だと3人は再び乾杯する。

次に未来は、今日これから田辺に告白しようと思っていることを打ち明ける。モテる田辺はいろんな女性から声をかけられていて気が気じゃないのだ。美紗と住吉は応援し、告白する未来を見守ることにする。

【10話】田辺に告白する未来を見守る美紗たち


未来はパーティーの終盤に田辺を店の外に呼び出し「好きです。付き合ってください」と伝える。田辺はありがとうと言うものの複雑そうな顔をしている。
なぜなら田辺は今月で店を閉め、フランスに修行にいく予定だったのだ。とりあえず5年はフランスに滞在するという田辺に、未来はなんでそんな大事なことを話してくれないのかと拗ねてしまう。一緒に年越しをするほど仲良くなったと思っていたのに、すべて決まってからの報告に「遅すぎる」と未来は泣き出しそうだ。へそを曲げた未来は「悠斗さんなんて大っ嫌い!」と言いながら走り去ってしまった。覗き見ていた亘は「子どもか」と恥ずかしそうにしている。

亘と歩きながら帰宅する美紗に、未来からの「人生終わった」とのメッセージがくる。美紗は「むしろ始まりかも」と前向きに返す。想像もつかない展開から幸せになった自分の経験からの言葉だ。亘と美紗は2025年に向かって歩き続ける。


亘と美紗
亘と美紗は順調に年を重ねた。タピオカを飲み、流行った映画を観て、コロナ禍を経験した。SUZUTOYAレストランはデリバリーをはじめ、潰れることはなかった。
2021年に開催された世界的な大会も一緒に観戦し、メジャーリーグも観に行った。

【10話】4人は相変わらず集まってスポーツ観戦し、金メダル獲得の瞬間を共有する


美紗は会社を辞め、10年ぶりに再オープンしたマメカメ堂で働きはじめた。女将やお弟子さんと話し、亡くなった主人の味とこの店を残したいと考えたのだ。店を閉め女将と話す美紗は、これから私の夢が始まるんですと楽しそうに笑った。

【10話】SUZUTOYAホールディングスを退社しマメカメ堂で働きだした美紗


マメカメ堂再オープン日に忙しくて来れなかった亘。亘は大学に戻りもう一度学生として研究を再開した。そしてSUZUTOYAでは社長に就任し、新しく食品研究所を立ち上げた。二足のわらじを履き忙しい日々を送っている。未来は美紗の後任である企画二部課長になっていた。


二度目の2025年9月18日
美紗と亘はドライブに出かけた。運転は美紗だ。

ふと、車はタクシーとすれ違う。その運転手は美紗の父親だったような気がした。2人は車を降り、そのタクシーが見えなくなるまで見送った。

【10話】未来を共に歩いていこうと誓う亘と美紗


美紗と亘は景色の良い場所に着くと、以前視察に行った時のように肩を並べてベンチに座り、シャインマスカットを食べる。
亘は「今日が何の日か覚えてますか?」と聞く。美紗はうなずき、「一度目の人生が終わった日」と答える。

美紗は、「一度目の今日いきなり10年前に戻ってきて、それでも心細くなかったのは、あなたがいつもそばにいてくれたから」と、二度目の人生を共に歩んでくれたことに感謝をする。2人は見つめ合ってキスをした。


▶ここに注目!

・「神戸さん」から「美紗」に変わった亘の呼び方の変化がたまりませんね。

・最終話でストッパーの壊れたような気持ち悪さと怖さを感じさせてくれたのはまさかのあの人!韓国版と流れが全然違うので、ぜひ日本版ならではのエンディングを堪能してください!

・麗奈の存在感が全編通して素晴らしかったですね。狂気をはらんだ演技に引き込まれました。



最終話配信記念インタビュー

最終話配信記念としてメインキャスト4人のインタビューも届きました!
インタビューはまだ撮影中に行われたものですが、4人がそれぞれ演じるキャラクターについて、印象や撮影時のエピソードなどを語ってくれました。


【登場人物】メインキャラクター

日本版『私の夫と結婚して』主要キャラクター

■神戸美紗(小芝風花)

一度目の人生では優しすぎるがゆえに裏切られ命を落とし復讐を誓う神戸美沙役の小芝風花

主人公。優しすぎるあまりいつも周りを優先してしまう“脇役”のような人生を送ってきた。その末に夫と親友に裏切られ命を落とすが、目を覚ませば10年前にタイムリープ。二度目の人生では自分を追い詰めた夫と親友に復讐を誓うも、部長・鈴木亘との出会いで心境に変化が起こり、自分の人生の主役として真の幸せを探すようになる。

主人公・神戸美紗を演じるのは、2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』にも出演中の小芝風花。
1997年4月16日生まれ、大阪府出身の28歳。数多くの作品に出演し、2024年にはエランドール賞新人賞を受賞。多彩な役柄を演じ分ける実力派女優です!
2021年には韓国ドラマのリメイクである『彼女はキレイだった』でも主演を務め、第109回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞しています。


韓国版ではラブコメからサスペンスまで幅広く活躍する大人気女優パク・ミニョンが主人公カン・ジウォンを演じました。

【韓国版】韓国版の主役は大ヒット作連発中のパク・ミニョンが演じた


■鈴木亘(佐藤健)

ミステリアスな上司・鈴木亘役の佐藤健

美紗の上司であり、SUZUTOYAホールディングス経営戦略部の部長。クールで仕事ができる。何を考えているのかわからないミステリアスな部分がある。美紗の一度目の人生では関わることはなかったが、なぜか二度目の人生では積極的に関わろうとする。

ドラマのキーパーソンである部長・鈴木亘役を演じるのは佐藤健。1989年3月21日生まれの36歳。
2007年平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダー電王』や、舞台 『ロミオ&ジュリエット』や映画『るろうに剣心』シリーズなど数々の作品に出演する人気実力派俳優。様々な役柄を自分に落とし込み違和感なく演じ分け、常に第一線で活躍し続けています。日本アカデミー賞優秀主演男優賞、毎日映画コンクール 男優主演賞など、数々の賞を受賞。


韓国版ではユ・ジヒョク部長をナ・イヌが演じ、世界中で一大ブームを巻き起こしました。

【韓国版】ナ・イヌ演じるジヒョク部長のイメチェンぶりも話題に!(そもそも超イケメンでしたが)

【韓国版】地面になりたい…がらみのシーンは登場?


■江坂麗奈(白石聖)

美紗の味方を装いつつ陰では美紗の夫と不倫をしていた江坂麗奈役の白石聖

主人公・美紗の幼なじみで唯一の親友。学校も職場も一緒。美紗に強い執着と劣等感を持っており、彼女のすべてを奪おうとする。美紗の一回目の人生では、美紗の味方のふりをしながら彼女の夫である平野友也と不倫していた。

癖のある役柄である江坂麗奈役を演じるのは白石聖。1998年8月10日生まれの26歳。2016年にテレビドラマでデビューすると、2017年にはテレビドラマ『I"s』のヒロイン役に約700名の中から大抜擢。2024年放映のテレビドラマ『新空港占拠』などの話題作に出演する今大注目の若手女優です。繊細な感情表現と透明感あふれる演技が魅力。


韓国版では主人公の親友チョン・スミン役をソン・ハユンが熱演!魅力ある悪役となりました。

【韓国版】ヤバいフレネミー・スミンが話題に


■平野友也(横山裕)

美紗の一回目の人生のクズ夫である平野友也役の横山裕

美紗の一度目の人生の結婚相手。家事を一切やらず仕事もやめ、美紗を奴隷のように扱い追い詰めた「ひどい夫」。妻の親友である江坂麗奈と不倫し、開き直ったあげくに美沙を…。

美紗の一度目の人生の夫・平野友也役を務めるのはSUPER EIGHTの横山裕。
1981年5月9日大阪府出身。男性アイドルグループSUPER EIGHTとしての活躍はもちろんのこと、バラエティや演技など多岐にわたる分野で活躍を続ける。2021年にはテレビドラマ『コタローは1人暮らし』で主演を務め、2022年にはNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で朝ドラ初出演を果たす。


韓国版ではイ・イギョンが「最低な夫」であるパク・ミンファンを演じ大ブレイク!

【韓国版】最低な夫を演じたイ・イギョンは憎々しい態度とコミカルがミックスされたような絶妙な演技が評判に


豪華なキャスト勢

■住吉百合子(田畑智子)

美紗の会社の先輩であり、優しくサポートしてくれる住吉役は演技派女優として知名度抜群の田畑智子。
12歳の時に相米慎二監督の映画『お引越し』(1993年)で主演デビューし、数々の新人賞を総なめ。2000年、NHK 連続テレビ小説『私の青空』ではヒロインを演じ話題に。その後も注目作に次々と出演。


■未来(黒崎レイナ)


美紗の会社の良き後輩であり、助けとなる人物・未来。
黒崎レイナは2016年のドラマ『仮面ライダーエグゼイド』や、2019年『初めて恋をした日に読む話』、2025年『I,KILL』など話題作に出演。


■田辺悠斗(七五三掛龍也)


美紗の高校時代の同級生・田辺悠斗を演じるのは、全世界配信デビューも果たしたアイドルグループ「Travis Japan」のメンバー・七五三掛龍也。アイドルとしての活動はもちろんのこと、2021年の映画『ライアー×ライアー』をはじめ、2024年のTVドラマ『私たちが恋する理由』や『坂の上の赤い屋根』など数々の作品に出演し、役者としても注目を集めている。


■神戸茂雄(津田寛治)


美紗の亡くなった父親を演じるのは実力派俳優津田寛治。北野武監督作品『ソナチネ』にて映画デビューを果たし、以降数々の作品に出演。2010年代には自ら映画の監督・脚本を務めるなど、活動の幅を広げている。


ついに7月25日(金)に最終話を迎えた日本版『私の夫と結婚して』。世界配信がスタートすると一日で日本での1位を獲得し、その後も【Prime Video 総合ランキング】で1位をキープし続けました。注目度もどんどん増した『私の夫と結婚して』
早くもロスに陥る人が続出中!しかし全話配信となった今、一気見できるのも嬉しいですね!お気に入りのキャラのスピンオフを望む声や韓国版日本版を行ったり来たりするファンも。スカッとしたり、ほっこりしたり…テンポよく進む復讐劇!後半の息をのむ展開もたまりません。2025年必見の注目ドラマ、みなさんもぜひ楽しんでみてくださいね。

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テキスト=みやしま

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