必ず両方確認して! 逃げ遅れないために見ておきたいふたつのマップ/だれでもできる防災事典(2)

「ハザードマップ」と「防災マップ」を見ておこう

寝室を安全区域に設定! 地震の揺れを感じたら移動して「もしも」に備えよう/消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典(1)
『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』 2回【全14回】


「いざ、そのとき」のあらゆる災害から命を守る方法を伝授!

いつ降りかかってくるか分からない、自然災害や人災、事故などの被害。そんな「もしも」のときに備えておくべき対処法を教えてくれるのが、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。

数々のレスキュー現場で救助してきたレスキュー隊員だからこそ知っている、「災害対応のプロ」ならではの知識やテクニック。そのどれもが、子どもやおばあちゃんなど力が弱い人でも実践できるものばかり!

不測の事態が起こったときも冷静に対処できるように、親子・家族・友人同士みんなで防災意識を高めて備えておきましょう。

※本記事はタイチョー 著、みぞぐちともや イラストの書籍『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』から一部抜粋・編集しました。


逃げ遅れないように「ハザードマップ」と「防災マップ」を見ておこう

もしもの備え:「二つのマップ」の違いを知ることが命を守る

どちらか一つだけ、はダメだよ!

2018年7月に起きた西日本豪雨の際、ハザードマップが「危険」と予測していた場所と、実際に土砂災害が発生した場所とが9割以上合致していたことがわかっています。
 
このことからも、事前にハザードマップで危険な場所を知っておくことは助かる命を助けることにつながると言えます。

ただし、ハザードマップはあくまでも過去のデータなどから「危険を予測する」地図であって、安全を保障しているわけではないです。状況に応じた避難行動が大切です。

ハザードマップとは

その地域に起こり得る「被害予想地図」

ハザードマップ:その地域に起こり得る「被害予想地図」


防災マップとは

災害が発生したときに、避難する道や場所を知ることができる「街全体の公共施設の情報が載った地図」

防災マップ:災害が発生したときに、避難する道や場所を知ることができる「街全体の公共施設の情報が載った地図」(掲載情報のイメージ)


★防災情報を集める方法一覧

○ハザードマップ
ハザードマップポータルサイト(国土交通省)から住んでいる地域の危険を確認できる

○防災マップ
各自治体HPなどから確認できる

○地点別浸水シミュレーション検索システム
浸水予測を国土交通省のHPから確認できる

○Yahoo! 防災速報
緊急地震速報などを通知してくれるアプリ

○SNS(主にX)
公式アカウントを見れば、タイムリーかつ正確で信頼できる情報を収集できる
例:首相官邸/気象庁/内閣府防災

NG行動

✕やみくもに避難する
どこにどのような危険があるかも把握せずに、警報が出たからといってやみくもに避難することは危険です。安全な地域と危険な地域をしっかり知っておきましょう。

✕災害が起きてから調べる
警報や避難情報が出た後に調べていては、すばやく避難行動を取ることが難しくなります。あらかじめ住んでいる地域のハザードマップと防災マップを確認しておきましょう。

助かる命を助けるために

・マップはスマホに保存したり、印刷して持ち歩いたりして確認できるようにする

著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』

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