腸活迷子さん必見! 鼻炎や偏頭痛、便秘、花粉症などの慢性症状を「新視点」で根本から見直そう

昨今、腸活はブームにとどまらず、定着してきています。発酵食品を積極的に摂ったり、麹を使って料理をしたりと、みなさんも腸活を行ったことが一度はあるのではないでしょうか?
けれど、その一方で発酵食品を食べてみたものの、余計にお腹の調子が悪い気がする、ストイックに食材を選び、腸活を意識した食事をしているけれど不調から抜け出せない…という腸活迷子さんもいるんだとか。
そこで、今回は鍼灸師であり、臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラーである中村ひろきさんにお話を伺いました。中村さんはYouTubeチャンネル「体質改善を終わらせる方法」を主宰されていて、いわば慢性炎症ケアのプロです。

中村さんに腸活をしていても体調が良くならない、体調に変化がないのはなぜなのかをお伺いしてみると、
「実は、腸活がうまくいっていない人は、情報過多になっていて、自分自身に合った腸活方法を選べていないことが理由として挙げられます。人の体はまだまだ謎だらけです。解明できていない部分がたくさんあるため、一括りに腸活といっても、個人差が大きく、万人に合うとまではいかないという現実もあります」
とのこと。
では、自分に合う腸活を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
「僕がよくお伝えしているのは、腸活の前に慢性炎症がある場合は、まず体内で燻っている慢性炎症の火種を抑えることが大事だということです。慢性炎症は腸に起こっている炎症だけでなく、全身のどこで起こっている炎症であっても、消化吸収能力や免疫機能、腸の蠕動(ぜんどう)運動、ホルモン分泌力を下げてしまうなど、腸に負担をかけてしまうからです。そのため、真っ先に手をつけていただきたいのは、腸の修復を阻んでしまう低血糖状態から脱出することです」
どうして低血糖状態から脱するのが先決なのでしょうか。
「糖質=悪というような風潮がありますが、糖質は五大栄養素の1つで、生命維持に欠かせない大切な栄養素です。糖質が足りなくなると、エネルギー不足となり、基礎代謝が低下してしまいます。すると、せっかく摂った栄養素を働かせることができなくなってしまうのです。つまり、腸の修復のために栄養を摂っているのに使えない状態です。
朝はプロテインだけで済ませている、夜は主食を抜いているなど、糖質を遠ざけている人は注意が必要です。もし糖質を減らしていて体調がいいなら、なんの問題もありません。ご自身の体に合っているのだと思います。ただ、糖質を減らしていても体調が良くならない、体調に変化がないという方はぜひそこを見直してみてください。まずは栄養をしっかり使える体に整えるために、低血糖状態から脱出することが必要なのです」
低血糖をケアしていくと、腸活の効果も実感しやすくなるはずと中村さん。腸活の前にぜひ一度見直してみてください。
文=長田和歌子
【著者プロフィール】
中村ひろき
鍼灸師・臨床分子栄養医学認定分子栄養学カウンセラー。治療家歴18年。指導実績は8,000件を超える。YouTubeチャンネル「体質改善を終わらせる方法」は、登録者11.8万人(2025年9月時点)。幼少期から24年間苦しんだ鼻炎を「目的×栄養×メンタル」の相乗効果で克服し、すべての季節を楽しめるようになる。慢性疲労や便秘、冷え、片頭痛などの症状に悩む方を日々サポートするプログラムを運営中。
※本記事は中村ひろき著の書籍『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』から一部抜粋・編集しました。
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