“夏みかん”なのに春が旬? 知ってるとちょっと自慢できるフルーツ雑学

夏みかんは春が食べごろ。


鮮やかな黄色が季節の到来を感じさせる夏みかん。まさに「夏」のイメージが強い果物ですが、実は4月下旬から5月下旬が食べごろなんです。なぜ「夏」みかんなのに春が旬なのでしょうか。その歴史や食べごろを改めてみていきましょう。

酸っぱすぎて昔は酢に使われていた?


江戸時代に、海から流れ着いた柑橘の種を育てたことで広まったと言われている夏みかん。夏みかんには「なつだいだい(夏橙、夏代々)」という別名があります。これは「昨年の実を収穫しないままでいると、今年と昨年の実が同じ木に成る」という、夏みかんの変わった習性から「実りが代々続く」という意味で名付けられたようです。

【写真】酸味が強く、昔は酢として使われていた夏みかん


夏みかんは、もともと秋に実がなっていましたが、この時期は酸味が強すぎるためそのまま食べることはできません。そのため、古くは酢の代用品として使用していたそうです。

しかし実を収穫せずそのまま翌年の夏まで持ち越したり、冬に収穫して貯蔵するなどの工夫をすることで酸味が抜け、食べやすくなります。こうして初夏の時期に食べごろになったこの果実は「夏みかん」と呼ばれるようになりました。

春先に収穫でき美味しく食べられるように


品種改良でよりマイルドな味わいに。


現在の夏みかんは品種改良により、酸味がおさえられ、よりマイルドな味わいになっています。なので、夏まで待たずとも春に収穫してすぐ食べることができます。夏みかんという名前なのに、旬が春なのにはこういう理由があったんですね。

適度な酸味と苦味を兼ね備えた今が旬な果物。そんな夏みかんを使ったお手軽レシピをご紹介します。ぜひ味わってみてください!

【関連レシピ】夏みかんのシンプルポテトサラダ


マヨネーズなし。粗くほぐした夏みかんがポイント!

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【材料】(2人分)

・じゃがいも…2個

・玉ねぎの縦薄切り…1/8個分

・夏みかん…1/2個

・オリーブ油、酢、塩、こしょう

【作り方】

1.じゃがいもは4等分に切り、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかける。電子レンジで約4分加熱し、熱いうちに木べらなどで粗く潰す。玉ねぎは水に約10分さらし、水をきってペーパータオルで水けを拭く。夏みかんは小房に分け、薄皮をむく。

2.じゃがいものボウルに玉ねぎ、夏みかんを加え、夏みかんを粗くほぐしながらざっと混ぜる。オリーブ油大さじ2、酢小さじ2、塩、こしょう各少々を加えて混ぜる。器に盛り、好みで粗びき黒こしょうをふっても。

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