どんな服をどんな基準で選び、どう着こなすのか。
服選びや着こなしには、良くも悪くもその人のすべてが表れます。
大切なのは、情報に振り回されすぎず、自分に合った自分らしい基準を持つこと。
基本を知ったうえで自分なりの基準があれば、服選びに自信が持てるようになります。
著書累計10万部という、人気ファッションアドバイザーで2児の母でもある日々理子さんによる『色合わせと着こなしの微差で一生おしゃれな人になる』から全20回までお届け。
今回は第12回目です。

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体のラインと服のシルエットを合わせると調和する
色、形(シルエット)、素材の服の3要素のうち、自分に似合う「形」を見つけるには、自分の顔や体のラインの特徴をよく知るのが一番。
顔や体のラインが直線的な人は、シャープさが感じられるデザインやかちっとした印象のもの、ソフトで曲線的な人は、やや丸みを感じられるデザインやふんわりしたものが似合いやすい傾向にあります。
◆シャープなアイテムが似合いやすい人の特徴

・顔の輪郭やパーツが直線的
・体のラインが直線的
・筋肉質で触るとハリと弾力がある
・骨太で骨格がしっかりしている
・大柄な人
・フェミニンなテイストが苦手
◆ソフトなアイテムが似合いやすい人の特徴

・丸顔で目鼻立ちが曲線的
・体のラインがソフトで曲線的
・触るとソフトでやわらかい肉質
・骨が細く華奢
・下半身太りしやすい
・ラフでスポーティーなテイストが苦手
だからといって、似合わない形をあきらめる必要はありません。
たとえば、ソフトな体型の人が直線的なデザインの代表格ともいえるトレンチコートを選ぶ場合、「形」がかちっとしているぶん、やわらかい「素材」のものを選べばOK。
心がワクワクするような、「着たい!」と思えるアイテムに出会えたら、どう自分に似合わせるか思いを巡らすのも楽しいものです。
著=日々理子