忙しい日の夕食は2品でOK! 一汁一飯のススメ

#食   

新学期や新生活が始まり、バタバタと忙しい4月。

忙しすぎて丁寧にごはんを作る時間がない人におすすめなのが、「一汁一飯」の晩ごはんです。

一汁一飯なので、スープや味噌汁にご飯ものの2品だけ。

「それでお腹いっぱいになるの?」と思いきや、コツがあるのだそう。

「ご飯におかずの要素を入れてしまいます。たとえば、具だくさんで肉も野菜も入った混ぜご飯やのっけご飯、炊き込みご飯のようなものです。汁ものはご飯とは異なる味付けにするのがコツ。たとえば、ご飯がしょうゆ味だったら汁ものは味噌汁にするとか、ご飯に酸味があるものだったら汁ものはさっぱりさせるとか。味に変化をつけると、食べ飽きません」というのは、人気料理家のワタナベマキさん。

【画像】ワタナベマキさん


ご自身も中学生の息子さんのお母さんで、仕事も多忙なため、日々のご飯作りでよく「一汁一飯」にするのだそうです。

「毎日ご飯と汁ものだけの2品だけだと、ちょっとさびしい気持ちになるかもしれませんが、週に2~3回くらいそういう日を設定することによって、暮らしがラクになると思います。そしてご飯と汁をきちんと作ると、料理の基本を見直すことになり、日々のごはん作りの力がつくと思いますよ」

そんなマキさんが普段から作っている一汁一飯の組み合わせを紹介した本「何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい」(ワタナベマキ/KADOKAWA)は、すでに忙しいお母さんたちの間で話題に。

何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい


本の中ではマキさん的にベストだと思う、ご飯ものと汁ものの組み合わせがずらり。

そのほか、塩味がばっちり決まるおむすびの作り方や、白いご飯の供、基本のだし汁の取り方までを網羅。

料理初心者や、とにかくごはん作りをラクにしたい方に役立つ内容になっています。

今回は本の中から、だし汁なしでスープができる一汁一飯のレシピを紹介します。

「黒酢をきかせたごましょうゆだれであえたしゃぶしゃぶ肉に、香りのよい香味野菜を合わせたさっぱりご飯です。豚肉のゆで汁がだし汁になるので、野菜を加えるだけでスープができます。トマトは半分に切ると皮が勝手にむけるので、それも手抜きポイント(笑)。ごまはひねって加えると、香りが立って食欲をそそります」

出典:何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい


●豚しゃぶパクチーご飯


◆材料(2人分)

・豚ロースしゃぶしゃぶ用肉…120g

・香菜…8本

・温かいご飯…茶碗2杯分(300g)

・酒…大さじ1

・(A)

おろしにんにく 1/2片分

白いりごま 小さじ2

黒酢、しょうゆ、ごま油 各大さじ1

◆作り方

1.パクチーはざく切りにする。

2.鍋に21/2カップの水を入れて中火にかけ、沸騰したら酒を加える。豚肉を1枚ずつ入れて色が変わるまでさっとゆで、ざるに上げる。ゆで汁は取りおく(スープに使う)。

3.Aをボウルに入れて混ぜ、1、2を加えてあえる。

4.器にご飯を盛り、3をのせる。

●ミニトマトとしょうがのスープ


◆材料(2人分)

・ミニトマト…8個

・おろししょうが…1/2かけ分

・白いりごま…小さじ1

・豚肉のゆで汁(上記のご飯の作り方2参照)…2カップ

・塩…小さじ1/3

◆作り方

1.トマトは縦半分に切る。

2.豚肉のゆで汁を中火にかけ、沸騰したら、1、しょうがを加える。

3.煮立ったらアクを除いて弱火にし、約3分煮て、塩で調味する。ごまをひねって加える。

撮影=邑口京一郎

著=ワタナベマキ/「何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい」(KADOKAWA)

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Information

書籍の情報はこちら『何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい』

『作り込まない作りおき』に続くワタナベマキさんのふだんのレシピ・第二弾。毎日「たくさんのおかずを作らなきゃ」と思い込んでいる人にこそ試してほしい、一汁一飯の組み合わせです。ほぼ15分で完成する、ご飯と汁を63献立収録。そのほか、白ご飯をおいしくする「ご飯の供」やおむすびの握り方、簡単なだしのとり方なども紹介。

【ワタナベマキ】
料理研究家。デザイナー時代に友人や知人のために作ったまかないやお弁当が評判を呼び、ケータリングサービスを始め、料理の道へ。現在テレビや雑誌、書籍などで作りやすくバランスのよいレシピを提案している。プライベートでは中学生男子の母でもある。


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