一晩かかるアク抜きが1~2時間で! 生たけのこをおいしく食べる裏技
春を代表する食材・たけのこ。
せっかくなら生のたけのこが手に入りやすい今の時期に、いろいろな料理に挑戦したいですよね。
しかしたけのこを調理する前に行う「アク抜き」は、およそ一晩もかかる重労働。
今回はそんな「アク抜き」がたった1~2時間でできる裏技を紹介していきます。
大根おろしでアク抜きを簡単に!
4月10日放送の「ガッテン!」(NHK)では、「たけのこ」の世界を大特集。
番組ではたけのこの大敵である“えぐみ”成分が増えるタイミングが明かされています。
たけのこは切断されたストレスでえぐみ成分が増し、たけのこの持つ糖の甘みを感じにくくなるのだそう。
また「光」による光合成もえぐみ成分の原因です。
そんなえぐみを取り除くために必要なのが“アク抜き”。
番組では、時短で簡単にできるアク抜きの裏技を教えてくれました。
その際ポイントになるのは“大根おろし”です。
一般的に米ぬかを使うことの多いたけのこのアク抜きですが、大根おろしを使うことで適度なえぐみが残って自然なおいしさを楽しめるのだそう。
アク抜きはまず大根を皮ごとすりおろし、こしておろし汁のみにします。
次におろし汁に同量の水と全体量の1%の塩を加えましょう。
皮をむいて料理に使う大きさに切ったたけのこをおろし汁の中に入れ、1~2時間つけてください。
産地や収穫してからの日数によってえぐみの強弱が変わるので、えぐみが強い場合はつける時間を延ばしてもOK。
ただし長くつけすぎるとたけのこ特有の甘みや香りが減ってしまうので要注意です。
最後にたけのこをざる上げし、水で洗い流したらアク抜きの終了。
大根のにおいが気になる場合は、5分ほど水につけてから料理に使ってくださいね。
これには視聴者からも「実際試してみたらアク抜きできました!」「ちょっとえぐみが残るのもたけのこの風味が感じられていいよね」といった声が上がっていました。
素材の味が楽しめる「たけのこの土佐炒め」
たけのこのアク抜きが済んだら、次はおいしくいただきたいですよね。
そこで今回は、生たけのこの風味がしっかり味わえるシンプルレシピをご紹介。
「たけのこの土佐炒め」は、純和風なお手軽レシピです。
まずゆでたたけのこを4つ割りにして、縦5mm幅にカット。
削りがつおは手でもんで細かくしておきましょう。
油を引いたフライパンにたけのこを入れて軽く炒めたら、削りがつお・しょうゆ・酒を投入。
味が全体にからめば完成です。
粒マスタードが決め手の「アスパラとたけのこのあえもの」
春野菜同士をかけあわせた「アスパラとたけのこのあえもの」は今の季節にぴったり。
作り方は、最初にゆでたたけのこを1cm幅のくし形に切ってボウルに入れます。
アスパラガスは根本3~4cmの皮をむき、熱湯で色鮮やかになるまでゆでて水につけてください。
アスパラガスを3等分にしたら、たけのこの入ったボウルに投入。
酢・しょうゆ・ごま油・粒マスタードを加え、全体をあえたらできあがりです。
アスパラガスはゆでてから包丁の腹で軽くつぶすと、味がからみやすくなりますよ。
生のたけのこが楽しめるのは、旬の時期である春だけ。簡単にアク抜きできる裏技を活用して、たけのこレシピに挑戦してみては?