おいしく飲むだけで健康に近づく!お茶をもっと楽しむ「お茶活」のススメ
お茶が超高齢社会の救世主になる!?
今回のイベント「伊藤園健康フォーラム」のテーマは、“お茶で人生100年時代を豊かに生きる知恵”。
高齢化が進む現在、お茶の有用性に再び注目が集まっています。

厚生労働省が2018年に発表したデータによると、2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性は87.26歳、ともに過去最高を更新しました。
世界でもトップクラスの長寿国である日本で、お茶と長寿の関係性も見直されているんです。
そこでお茶に期待される役割について、伊藤園中央研究所および専門家の方々による講演やディスカッションが行われました。

現在、日本が抱える社会問題の一つが、平均寿命と健康寿命(健康上の都合で日常生活が制限されることなく生活できる期間)との差。
日本だけでなく世界の先進国で、この差をいかに縮めるかが大きな課題となっています。
健康を維持し、健康寿命を延ばすには、毎日の食生活が重要なファクターになります。
日本では1992年に「機能性食品」が誕生し、食品の機能性による健康維持が推進されてきました。
その機能性食品の一つが、お茶なんです。
高齢化率約35%の石川県七尾市における臨床調査では、緑茶を毎日1杯以上飲むことで、認知機能低下リスクが3分の1に減少することが分かりました。
緑茶に含まれるポリフェノールの摂取が、認知症発症の遅延に有効なのだそうです。
強い抗酸化作用のあるポリフェノールをもっとも多く含む食品こそが、緑茶です。
また、緑茶に含まれるカテキンには強い抗酸化作用があるため、生活習慣病や動脈硬化を予防すること、同じく緑茶に含まれるテアニンには神経細胞死を抑制し、神経細胞の再生を促進することも紹介されました。
カテキンとはお茶の渋味成分、テアニンは旨味成分のことです。
また、食事のときなどに、お茶などの飲みやすい飲料を摂る習慣をつけることが、脱水症状の防止に繋がることも紹介されました。
緑茶に含まれるカフェインの利尿作用によって脱水症状が起きる…という説は、あくまで大量のカフェインを摂取した場合で、実際には1日3度の食事のたびに、積極的に摂取することが望ましいそうです。
お茶って、本当に優秀な食品なんですね!
お茶に含まれる成分がいかに健康維持や健康寿命に役立つか、現在もさまざまな研究が進められています。
一方、日本人にとって身近なお茶が、海外でも関心を集めています。
アメリカでは“クリエイティブサポートドリンク”と呼ばれ、グーグルなどのIT企業で推奨されているんですって。
伊藤園では、日常生活でもっとお茶を楽しむ活動「お茶活」をキーワードに、実際どのようにお茶を生活に取り入れればいいのかを体験コーナーで紹介していました。
もっとお茶を楽しもう!茶葉を上手にリサイクル♪
今回のイベントの一環として登場したのが、「五感を使ったお茶の体験コーナー」です。
緑茶をフライパンで炒ることで、ほうじ茶へと変身させ、その香りの変化を楽しむコーナーや、昔ながらの茶葉の手揉みを体験するコーナーなど、お茶の魅力を体感してきました!

その中でも、目からウロコだったのが「氷水出し緑茶コーナー」。
これからの季節にピッタリの冷たいお茶、実はこんなに簡単に作れるんです。
ひんやり冷た~いお茶をおいしくいれる方法を紹介しちゃいます!
氷水出し緑茶の入れ方
(2人分)

1、まずは少し大きめの急須を用意します。
2、急須にお茶の葉を6g入れます。
温かいお茶をいれる場合はティースプーン2杯ですが、冷たいお茶を入れる場合は3杯が目安です。
冷茶を入れる時は、温かいお茶を入れる時よりも、茶葉の量を1.5倍にすることがポイントです。
3、急須に氷2~3個をそのまま入れます。
4、急須に常温の水を約200cc注ぎ入れます。
5、急須は振らずにグラスに注ぎ、旨味成分が出るまでそのまま待ちます。抽出時間は3分が目安です。
複数のグラスに注ぐ場合は、濃さが均等になるよう少しずつ交互に入れていきます。
最後の1滴に旨味が凝縮されているので、最後までしっかり注いでくださいね!

氷と水でも、しっかり緑茶の香りが出ていました!
う~ん、いい香り♪ 口に入ると甘みがふんわ~り広がり、すっきりとした味わいが楽しめます。
水出し緑茶はお客様へのおもてなしや、つくり置きにも向いているので、この夏、ぜひ活用してみてくださいね。
ところで、水出しした後の大量の茶葉、捨てるのがもったいないなーと思いますよね?
実は飲み終わった後の茶葉には、食物繊維やβ-カロチン、カテキンなどの栄養素が残っているんです。
そして…そのまま食べることができます!

覚えておきたい基本のレシピは、水分を含んだ茶葉(約20g)にポン酢しょうゆ(ティースプーン1杯)とかつお節(1/2袋)を混ぜた「お茶ぽん」。
ほうれん草のおひたし代わりの一品として、食卓に添えることができるんです。
また、茶葉をツナとマヨネーズで和えてもOK。
経済的なうえ、生ゴミも減らすことができて一石二鳥ですよ♪
こんなに簡単なら、お茶が登場する場面も増えそうですよね。
もっとお茶を楽しむための「お茶活」、ぜひ取り入れてみてくださいね!
取材・文=角山奈保子
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