夏の“中掃除”で年末が断然ラクに! キッチンの油汚れを時短&手間なく落とす方法を一挙公開!!
毎日使う場所だからこそ、キッチンの油汚れは掃除の最大の課題。一年ためた汚れを年末の大掃除で一気に落とすより、中間の夏にリセットしておくのがおすすめです。そこで、できるだけラクにキレイにできる手順を掃除のプロ・日本ハウスクリーニング協会理事の髙橋敬子さんがレクチャー!
コンロや換気扇の汚れはためない
「気温の高い夏は、油も緩みやすく、キッチンのコンロと換気扇掃除に最適な季節です」と髙橋さん。ちょうど年末の大掃除からまん中に当たる夏は、〝中掃除〟をしておくと、大掃除が格段にラクになるといいます。
「油汚れはためればためるほど頑固になり、落とすのも一苦労。夏に一度汚れをリセットしておけば、年末の忙しい時期にたいへんな思いをしなくてすむのが最大のメリットです。ただし、いくら油が緩んでいるといっても、かなりの重労働。夏なので少し動くだけでも汗が止まらないので、ここはダイエットだ!と割り切って、掃除してしまうのがいいかもしれません(笑)」
では、夏でもできるだけラクに掃除する方法は? 「油汚れは重曹、またはセスキ炭酸ソーダとお湯につけ置きするのがいちばんラクに落とす方法。シンクにお湯をためる方法もありますが、それだとつけている間はシンクが使えないので、段ボール箱とゴミ袋でシンク代わりを作ります。ここに取り外した五徳や換気扇のフィルターなどのパーツをつけ置きし、その間にコンロまわりを掃除すれば時短に。こうやってこまめに掃除することで頑固な油汚れが減れば、コンロまわりの掃除のハードルも下がりますよ」
【手順 1 :段ボールとゴミ袋で 容器を作る】
五徳などをつけるのに適当な大きさの段ボール箱を用意し、角に1カ所穴をあける。これが最後にすごく役立つ!
【手順 2:コンロと換気扇のパーツをすべて外し重曹水につける 】
段ボール箱にゴミ袋をかけ、あけた穴から袋の端を出し、シンクの横に設置。湯を張り、1l当たり50gの重曹を溶かしてパーツをつける。
【手順 3:壁は重曹水を塗ってから水拭きする 】
パーツをつけている間に、壁の掃除を。スポンジで重曹水を塗りつけてこすったら、クロスで水拭き。
▲スポンジで重曹水を塗りつけて、こする
▲クロスで水拭きして仕上げ
【手順 4:ガス台も重曹水&水拭き】
ガス台の上も壁と同様に。スポンジで重曹水を塗りつけてこすったら、クロスで水拭きを。
【手順 5:フィルターはつけたまま段ボールの中で洗う 】
コンロのパーツは30分ほどつけたら水ですすぐ。フィルターはつけたまま、古歯ブラシで網目をこする。湯の境目で汚れを浮かせながらやると◎。
【手順 6:最後にゴミ袋を切り、排水して終了 】
換気扇フィルターも洗い流したら、最後にゴミ袋の端をはさみで切ると、容器の排水もラクに完了。
ラク&シンクが汚れない秘訣は、段ボール箱&ゴミ袋にあり! ゴシゴシする労力も最小限ですむ〝ほったらかし〟中に、周囲をサクサク終わらせればいいから、効率的&時短なのも魅力です。にっくき油汚れは、年末の寒い時期に苦労するより、夏の間にやっつけておきましょう。
撮影=原田圭介 取材・文=鈴出智里
Information
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事。分かりやすく、理にかなった掃除法で、テレビや雑誌の特集でも講師として人気。監修書に『簡単! 1分そうじ術』(宝島社)などがある。
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