洋服はすべてハンガー収納に スマホひとつで暮らしたい(6)【連載】

#くらし   

キャッシュレス時代に対応するべく、すべてをスマホ1つで管理できる仕組みを作ると、お金の管理がラクになり、結果として自然とお金が貯まっていきます。

半年間のアメリカ生活で、最小限の「もの」で暮らす快適さと、キャッシュレスの便利さを知った『スマホひとつで暮らしたい』(KADOKAWA)の著者。帰国後にミニマリストを目指して実践した数々のアイデアを抜粋して、8回連載でご紹介します。今回は第6回目です。

服はハンガーの数しか持たない


持っていくものを厳選したはずのアメリカ暮らしで、「持ってきすぎた!」と唯一後悔したのが、洋服でした。

それぐらい洋服が好きで、ウォークインクローゼットのポールにハンガーでかけてある服はギュウギュウ!! さらに12個ある衣装ケースはパンパン!!(←すべて私の洋服だけです……)な状態で、渡米前は暮らしていました。

買い物は経験が大事で、いっぱい買うからこそ失敗もわかる。だから、「欲しい!」と思った洋服は自分が働いたお金で罪悪感なく買い、失敗しても次にいかせばいい、と思っていたのです。その結果が、1軍から3軍の洋服までギッシリ。衣替え用にしていた衣装ケースは、中身がいつもぐちゃぐちゃ。

アレないコレない、といつも何かを探すのに苦労していました。

アメリカへはその中から、トップス10着、ワンピース4着、デニム1本、スカート3着、靴5足、コート2着、帽子2つを、海外旅行1週間用サイズのスーツケースに詰め込んで行きました。冬・春・夏と3シーズン過ごすので。

ですが、そのほとんどは着る機会もなく、途中で遊びに来た両親に持って帰ってもらったほど。

私が考えていた以上に、アメリカではみんな服装はカジュアルで、語学学校の生徒たちなどまったくおしゃれのことなど気にしていなかったからです。

普段はデニムとTシャツでOK、ちょっとしたとき用にはワンピースの1枚もあれば充分。半年間そんなスタイルで暮らしてみて、それがすごく快適で。洋服大好き人間だった私の価値観も、大きく変わりました。

そこで、帰国後の整理整頓の中でも、私が励んだのが“洋服を減らす”という大ミッション。

まずは、クローゼットの中の服をすべて出し、1年以上着ていない服は、即、手放しました。

次に、1年以上着ていないけれど、どうしても手放せない服は「1日着てみる」ことにしました。「捨てられない」と思い込んでいるだけの服は、着てみるとまったくテンションが上がらないことに気がつきます。

私の場合は、この方法で、迷っていた服の9割を手放すことができました。

迷っている服を着て、友人に「これ、似合ってる?」と尋ね、客観的な意見を取り入れるのも、おすすめです。

そして、12個あった衣装ケースはすべて空になったので手放し、洋服はすべてハンガー収納にすることにしました。同時に、「洋服はハンガーの数だけしか持たない」と決めました。

今は、冬服も夏服もすべてハンガーにかけて管理し、季節によって取り出しやすい位置に移動させるだけにしています。

その結果生まれたメリットは、次の4つです。

・洗濯物をたたむ手間から解放される

・手持ちの服がすべて「見える化」できる

・衣替えが必要なくなる

・服のコーディネートがラクになる

ハンガーの本数は70本だけにして買い足さず、新しい服を1枚買ったら古い服は1枚手放す、というルールにしたのです。

それ以来、服の数は増えなくなりました。

ハンガーは無印良品のアルミ製のものを、洗濯用と収納用の兼用にしています。これもミニマルポイントのひとつです。家にあるハンガーの量を、半分に減らせるのですから。 

取り込んだ洗濯物は、ハンガーごとそのままクローゼットに戻すだけなので、家事の時短にもつながります。冬物のニットもかけ方を工夫すれば、肩が伸びたり型崩れすることはありません(155ページで紹介しています)。

服を減らした何より最大のメリットは、朝のコーディネートがラクになったことです。すべての服が見渡せると、着たい服をパッと取り出して合わせられるし、戻すのも簡単。

「このスカートに合うトップス、何があったっけ?」というストレスから解放されて、気持ちよく暮らせます。

飯島彩香さんがアメリカ生活で培った「ミニマル」生活のアイディアをご紹介!ミニマルな夫のクローゼット


▶ミニマルな夫のクローゼット

オールシーズンの服がたったこれだけ。通勤用、休日用と服を分けなくなったことで、こんなにすっきり! でも、本人は「まだまだ」だとか。すごい。

【画像を見る】妻のクローゼット。着たい服をパッと取り出して合わせられるし、戻すのも簡単


▶妻のクローゼット

衣装ケースをすべて手放し、オールシーズンの服をハンガーに”吊るす”収納に。扉を開けただけですべてが見渡せて便利! でも、まだ夫の足元にも及ばず……。

著=飯島彩香/「スマホひとつで暮らしたい」(KADOKAWA)

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『スマホひとつで暮らしたい』
半年間のアメリカ生活で、最小限の「もの」で暮らす快適さと、キャッシュレスの便利さを知った著者が、帰国後に見にまりストを目指して実践した数々のアイデアを紹介。モノを手放す&片付けると、気持ちに余裕が生まれて、目に見えないお金の流れやサービスの整理整頓もできるようになり、便利で快適な暮らしが手に入ります。新元号を迎える新しい時代にぴったりの身軽な域多々暮らし方を提案します。
▼単行本情報Kindle版

■著者:飯島彩香
整理収納アドバイザー。東京都内のマンションで夫とふたりで暮らすフルタイム共働きの妻。小学生のころからの、筋金入りの片付け好き。アメリカでの半年間の暮らしがきっかけで、ミニマリストに目覚める。
▶Instagram:@aya.jima


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