「家計簿つけるくらいなら寝てたい…」という人に朗報!「ずぼら”家計簿」のススメ(前編)

#くらし   
がんばらなくても貯まる“ずぼら”家計簿のススメ


毎日、家事に育児に仕事に忙しくて、 家計簿なんてつけている時間はない!

でも、お金貯まってないな。どーしよう?

そんなあなたはずぼら家計簿を始めましょう!

まず初めに『教えて八ツ井さん!!』


今回教えてくれたのは▷八ツ井慶子さん/家計コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、「生活マネー相談室」代表


今回教えてくれたのは▷八ツ井慶子さん

家計コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、「生活マネー相談室」代表

Q.…なんで○×だけでいいの?


A.…ムダな出費に気づくことが大切だからです。


仕事のリタイア前は、収入から将来の支出のための貯蓄分を引いた残りの金額で暮らせれば問題ありません。

家計簿は何にいくら使ったかを知るためにつけるもので、もし赤字で支出を減らしたいなら、レシートに○×をつけて 判断することのほうが有効です。

○×をつける目的は、ムダな出費を見つけ、買うものの優先順位を考えること。

○×で自分の行動パターンに気づけば、ムダが減らせます。

あまり貯められていない↓

収支のバランスが取れていない↓

どこに原因があるか知る必要がある↓

だからレシートに○×をつける!

○×のつけ方


レシートの商品ごとに○×をつけてみましょう。

必要なもの、買ってよかったもの、満足したものには○。

必要なかったもの、買わなくてもよかったもの、買って後悔したもの には×をつけます。

○ばかりという人は、○の中でも優先度が高いものと低いものを意識してみましょう。

○×の基準は、自分にとっての価値で判断を。

あなたの家計管理「レベルチェック」&レベル別「やるべきこと」


まずはあなたのずぼら具合に合わせた家計管理の方法を提案します。

レベル0〜2の3段回を用意しました。

当てはまるレベルの方法に取り組んでみましょう。

レベル0:ずぼらさん「財布はいつもレシートでパンパンです」


レベル0▷家計簿をつけたことがない。つけるくらいなら寝ていたい~のズボラさん。財布がレシートでパンパンな方は要チェック!


こんな人▷家計簿をつけたことがない。つけるくらいなら寝ていたい。


これをやろう▷レシートに○×をつけてみよう


財布の中のレシートを出して、商品ごとに○×をつけます。

どんな商品が×なのか、×がどのくらいあるのかで、ムダな出費を意識しましょう。

○×をつけたら、○用、×用の箱や袋に入れておけば OK。

レベル1:ややずぼらさん「気がつくと家計簿が『とりあえず置き場』に。そのまま1年経過」


レベル1▷ややずぼらさん


こんな人▷つけたことはあるが、面倒くさくて結局三日坊主。


これをやろう▷レシートに○×をつけて、「家計簿に貼ろう」


財布の中のレシートを出して、商品ごとに○×をつけます。

まずは レベル0と同じように、レシートの商品ごとに○×をつけましょう。

そのあと、家計簿などに該当日のページに貼っておくだけで、簡単に1週間ごとの出費が振り返れます。

レベル2:愛用者さん「ざっくりユルくつけている」


レベル2▷愛用者さん


こんな人▷簡単につけている。でも備忘録として書いているだけ


これをやろう▷家計簿の項目に○×をつけて「1カ月の貯蓄額を把握しよう」


家計簿をつけているのなら、項目に○×をつけて、ムダな出費を見つけましょう。

×の分を減らせば、その分貯蓄できるかも。

1カ月の収入から支出の合計額を差し引けば貯蓄できる額が分かります。

レベル0・1:ずぼらさん のための“正しいずぼら管理”のしかた


さきほどのレベルチェックでレベル「0」と「1」だった“ずぼらさん”&ややずぼらさんは、 レシートの○×と「家計簿」を使った 家計管理の方法にチャレンジしてみましょう。今回はレタスクラブ付録の「SNOOPY家計簿」を例にご紹介します!

前提▷ ずぼら管理の前に!「先取り貯蓄」をしよう


【画像】こうやって先取り貯蓄する!家計管理をするのは、将来必要になるお金を先取り貯蓄して準備するためなんです!


家計管理をするのは、将来必要になるお金を先取り貯蓄して準備するため。

貯蓄額は、とりあえず5~10年以内にかかるまとまった資金を洗い出して決めるとい いでしょう。

残りの額から、住居費や水道・光熱費、通信費など、口座から引き落とされる固定 費を引き、残りがやりくり費(変動費)として使っていいお金になります。

○×が有効になるのは、特にこの部分です。

最初はここまででもOK▷〈STEP1・2〉


〈STEP1〉財布からレシートを出して家計簿に挟んでおく


STEP1▷財布からレシートを出して家計簿に挟んでおく


財布にレシートを入れっぱなしにせずに、定期的に出して、「SNOOPY家計簿」に挟んでおきましょう。

そうすれば、財布もスッキリ使えるし、レシートがなくなることもありません。

レシートは、できれば毎日、あまりたまらない人は2~3日に1回出しましょう。

〈STEP2〉すき間時間にレシートに○×をつけよう


STEP2▷すき間時間にレシートに○×をつけよう


ちょっとした時間に、レシートの商品ごとに○×をつけていきます。

あまり時間があくと買ったときの状況を忘れてしまうので、1週間以内に作業できるとベスト。

○と×は集計しなくても、○用、×用の袋や箱に分けて入れておくだけでもいいでしょう。

時間があったら▷ 〈STEP3〉○×をつけたレシートを家計簿に貼ってみよう


STEP3▷○×をつけたレシートを家計簿に貼ってみよう


○×をつけたレシートを、「家計簿」の、その日のページに貼っていきましょう。

レシートの上の部分だけ貼って、下も見られるように少しずらして重ねます。

1週間分のレシートすべてを1ページに貼ることができれば、レシートの量で出費が多い週、少ない週も分かります。

ここまでやれば完璧▷ 〈STEP4〉×の出費の理由をひと言で記入する


STEP4▷×の出費の理由をひと言で記入する


レシートや家計簿の項目に○×をつけたら、×の下になぜその出費が×だったのか、理由をひと言で書きましょう。

大事なことは、なぜ×の出費をしてしまったかということです。

そこから自分の行動パターンが見えてくるので、それを改めると、×の出費が減ります。

○との違いも確認を。

1カ月やったら“赤字じゃないか”チェックして


◎黒字だった人→使っていいお金の範囲内で暮らせていればOK

1カ月たったら、レシートの額を全部足して、支出の合計額を計算してみましょう。収入から先取り貯蓄を引いた額(使っていいお金)と比べて、支出額合計が少なければ黒字です。

×を意識して減らし、○の割合を増やすことで、買い物の満足感を高めつつ、貯蓄形成につなげて。

●赤字だった人→赤字だった人は×の出費を見直して

1カ月分のレシートの額を足した支出の合計額と、使っていいお金を比べて、支出合 計額が多い場合は赤字です。

×を振り返ると、必ずパターンがありま す。

パターンが分かれば、具体的に減らす対策を立てられます。×の原因に気づけたら、日頃の行動を変えて赤字からの脱出を。

赤字はこうやって見直して!


〈見直しPOINT−1〉

×の理由を考えると、これまで気づかずにしていた×の消費行動に自分で気づいて改めることができます。

これにより、×の出費が減らせます。

▼▼▼STEP4へ▼▼▼

〈見直しPOINT−2〉

次の月からは、その月レシートに×をつけた項目のような出費を削る努力をしていきましょう。

×の分を使わずにすめば、その分赤字が減らせます。

▼▼▼STEP2へ▼▼▼

〈見直しPOINT−3〉

×の出費を抑えても赤字が解消できない場合は、「使っていいお金」が少ないのかもしれません。

先取り貯蓄の額を見直すことも視野に入れましょう。

▼▼▼前提へ▼▼▼

次回(後編)では、毎月7.5万円貯めているという、貯め上手さんの家計簿を拝見!

八ツ井さんからの「もっと貯まる」アドバイスも必見です!

お楽しみに。

【レタスクラブ編集部】

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Information

■後編はコチラ!:毎月7.5万円貯めてる“貯め上手”さんの家計簿拝見! がんばらなくても貯まる“ずぼら”家計簿のススメ(後編)

撮影/三佐和隆士 取材・文/生島典子 デザイン/ Beeworks

今回教えてくれたのは▷八ツ井慶子さん
家計コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、「生活マネー相談室」代表。
個人向け相談のほか、各種メディアで活躍中。
著書に『レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』(プレジデント社)など。

雑誌情報はこちら今回登場した家計簿付録つき『レタスクラブ ’19 10月11月合併号 』

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■最新号詳細はコチラをチェック:『レタスクラブ』

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