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親は介入しづらい…子どもがSNSで悪口を言われたら ギリギリな自分を助ける方法(3)
気になるやり取りはスクショに残し信頼できる大人に相談を
SNSでのつながりは、とても閉鎖的なもの。グループ外の人には見えないので、通常のいじめより気づかれにくいことが問題です。またグループ内でのやり取りは、そもそも大人に見せることを想定していません。会話の内容には大人には知られたくないようなものが含まれていることも多いため、いじめられた側が大人に相談しにくいと感じることもあるでしょう。
でもいじめは、子ども同士で解決するのが難しい問題。早めに、大人の「安全な相談者」に相談するのがベストです。身近に相談できる相手が見当たらない場合は、専門家が対応する相談窓口などを利用しましょう。
SNSのグループでのやり取りの中で「いやだな」と思うコメントがあったら、スクリーンショットを撮っておき、相談する際に見せるとよいでしょう。不快なコメントを残しておくのはいやかもしれませんが、こうしたデータは、相談する相手に「いつ、どんなことが起こったのか」という事実を伝える材料として役立ちます。
いじめられたグループからはSNSでもリアルでも距離をおく
いじめられるのはつらいけれど、大人にも相談しにくい、と思う人もいるでしょう。でも多くの場合、いじめられる側ががまんを続けることはよい結果につながりにくいんです。いじめる側は、いじめられる側のがまんを「いじめてもOK」というメッセージとして受け止め、言動をエスカレートさせていくことも少なくないからです。あなたが「学校に行けない」と思うほど追いつめられているのなら、できるだけ早く信頼できる大人に相談してください。
いじめられていると感じたときは、SNSにアクセスするのをやめ、リアルでもグループからは距離をおきましょう。いじめが起こるようなグループには「攻撃的な幻想」が生じやすいのです。いじめる側は、いじめを行うことで自分たちに力があり仲間との結びつきも強まるように感じてしまうんです。
こうした「攻撃的な幻想」が働きはじめると、いじめが始まる前の人間関係に戻るのは難しくなります。ひとりぼっちになってしまうような不安を感じるかもしれませんが、グループからはいったん離れたほうがよいと思います。
1 対1 のかかわりから「敵ではない人」を探していく
グループ内でいじめが始まると、「いじめる側」から抜け出すことも難しくなります。中にはリーダー的存在の人にいやいや従っていたり、本当はいじめなんてしたくなかったりする人もいるかもしれません。だから、いじめにかかわった全員があなたの「敵」とは限らないんです。グループのメンバーの中にこれからも仲よくできそうな人がいる場合は、その人と1対1で、リアルでかかわってみましょう。最初は、さりげない会話をする程度でよいと思います。
そのとき、相手があなたに対していやなことを言ったり、したりしなかったかをチェックしてみてください。この際に大切なのは、相手の「実際の言動」から判断すること。「いやなことは言わなかったけれど、本当は私のことをきらっているかも」など、あなたの考えたことを含めないように注意します。
あなたに対していやな言動があった人とは、これからも距離をおいたほうがよいでしょう。反対に、いやな言動がなかった人は、「敵ではない人」。これからも個人的なかかわりを続けていってみましょう。
著=井上祐紀/「10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法」(KADOKAWA)
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