すぐでき!食べ物で「冷え」解消するテクを医師がレクチャー

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寒さが増してくると、つらいのが「冷え」。毎日の食生活で解消できれば、こんなにうれしいことはありません。そこで「冷え」解消のエキスパート、石原新菜先生に、きょうからでもすぐできる「冷え」解消の食生活ポイントを教えてもらいました。

【食べ物の「陰陽」を知って、上手に摂取】

東洋医学では、食べ物には体を温める(陽性食品)と、体を冷やすもの(陰性食品)があると考えられています。陰性食品はトマトやきゅうりなど、暑い土地で育ち、夏が旬のもの。陽性食品は根菜類やねぎなど、寒い時期においしいもの。まずは、食べ物の「陰陽」を意識して。

●根菜類で体を温める

にんじん、ごぼう、れんこんといった地中に育つ野菜(根菜類)は陽性食品。寒い時期に旬を迎え、栄養素も増えるので、こまめに食べましょう。ただし、大根は根菜で冬が旬の野菜ですが、水分が多く、陰性食品です。

●しょうがやねぎでポカポカ成分をプラス

しょうがやねぎは、体を温める効果が高い食品。主菜に使うだけでなく、みそ汁や豆腐に薬味として「ちょい足し」して、こまめにとりましょう。ちなみに豆腐は冷たいままでなく、湯豆腐や温やっこにしてどうぞ。

●甘みははちみつや黒糖で

加工のしかたで陰性になったり陽性になったりする食品があります。白砂糖と黒砂糖は同じサトウキビが原料ですが、精製度が高くなるにつれ、体を冷やす作用が強くなるので、黒砂糖が◎。はちみつも体を温めます。

●調味料はみそを。塩分で体の熱を封じ込め

塩に含まれるナトリウムは体を温める成分。寒さの厳しい東北地方で塩辛い味つけが好まれるというのは、理にかなっています。そして、発酵食品には温め効果があるので、塩分を含み、発酵食品でもあるみそやしょうゆを上手に取り入れて。

●お酒を飲むなら赤ワインや焼酎を

お酒は赤ワインや焼酎がおすすめ。ビール、白ワイン、ウイスキーは体を冷やします。赤ワインに陽性食品のシナモンを加えてホットワインは体が温まります。ただしアルコールは体の熱を放散させるので飲み過ぎ厳禁。

●おやつはかりんとうやチョコレート、ココア系がおすすめ

白砂糖は体を冷やす陰性食品なので、洋菓子はなるべく避けて。精製度の低い黒砂糖は陽性で体を温めるので、黒砂糖を使ったかりんとうは OK。「カカオは陽性食品なので、チョコレートやココアもいいですね」(石原先生)。

体を温めてくれる食材を積極的にとる――ぜひ、トライして!【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

教えてくれたのは:石原新菜先生
医師。イシハラクリニック副院長。日本東洋医学会会員。西洋医学に漢方医学、自然療法、食事療法を取り入れた治療に当たる。近著に『しょうがで体温を 1度あげる』(主婦の友社)。

イラスト=モリナオミ 編集協力=中村 円

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