「卵巣がん」を告知された人気ブロガーが独白。今伝えたいのは「自分の体、後回しにしないで」ということ

#美容・健康   
藤河るりさん。突然、激痛に襲われ、「卵巣がん」と診断された


 雑誌『レタスクラブ』内「自分の体、後回しにしていませんか?」で、ご自身の卵巣がんの体験を、書き下ろしコミックで語ってくれた藤河るりさん。病気との闘いを経て今思うこと、伝えたいこと――「レタスクラブニュース」独占インタビューでお届けします!

――マンガ家として、多忙な毎日を送っていた藤河さん。ある日突然、激痛に襲われて病院へ搬送、検査の結果、「卵巣がん」と診断されました。

「30代に入ってから、どちらかといえば健康に気を使っていたほうだったので、まさか、という気持ちでした。以前から生理痛が重く、人間ドックで子宮内膜症が見つかったことがありましたが、さほど緊急性を感じず、生理痛は漢方薬でよくなったこともあり、大丈夫だろうと自己判断していました。今思うと、きちんと病院にかからないといけなかったんですね」

【写真を見る】病名を告げられて、信じたくないという思いが強く・・・


――卵巣がんについての知識はなく、すぐには事の重大さを受け止めきれなかったそうですね。

「すごく時間がかかりました。病名を告げられて理解はしたのですが、信じたくないという思いもあり、どこか他人事のような気持ちで。近親者にがん患者がいなかったので、本を読んだり、ネットで情報を集めたり、症状や治療について先生と話し合う中でだんだんと受け入れていった感じです」

――闘病生活のなかで、ご家族や友人など、周囲の方との関係に変化はありましたか。

「友人や知人に話すことで、自分の気持ちを吐き出して心の整理をする手伝いをしてもらえたのがありがたかったですね。家族はもちろん支えになってくれますが、父や母にも不安や動揺が感じられましたし、私自身、家族だからこそ逆に心配をかけたくないという気持ちもありました。母は、きっと私の知らないところで泣いていたと思います。でも、私には涙を見せなかったし、私も母に弱音を吐くのがつらかった。

旦那さんやお子さんがいる方なら、気遣って言いづらい気持ちが生まれるかもしれません。友人、知人との交流だけでなく、患者同士がお互いの体験を話し合う患者会といった機関もあるので、そのような家族以外のつながりの場があることを知っておくと、気持ちが楽になることもあると思います」

――闘病マンガ『元気になるシカ!』を読まれた方の反応は?

「弟の奥さんが読んで、『体調を心配していたけれど、お姉さんの気持ちや事情を深く知ることができてよかった。今後、夫(藤河さんの弟)に言いづらいことがあれば、いつでも話を聞きます』と言ってくれて、今まで以上に仲良くなれたことがうれしかったです。読者の方の中には同じ病気を持つ方もいらっしゃって、ありがたいことに、その家族の方にも読んでいただいているようです。マンガなのでお子さんも理解しやすいようで『お母さんはこういう病気だけど、心配しなくていいよ』と説明するときに使っていただいたり。『シカもがんになるの?』とお子さんに聞かれた方もいたようですが(笑)」

――手術、抗がん剤治療を乗り越え、現在では仕事も再開されています。闘病前と比べて、生活にはどんな変化がありますか。

「もう少し頑張りたいな、と思っても、体の様子を最優先にして休みどころを見つけるようになりました。自分が持っている体力を武器に、どう戦うかを考えなければと。以前はもっと描きたいという気持ちが先走って、無茶をしていた気がします。頑張り過ぎて、突然体調を崩される方もいらっしゃるので、年齢や体の状態に応じてその都度働きかたを見直していくことも大事だと感じています」

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――毎日、当たり前のように家事や仕事に取り組めるのも元気な体があるからこそ、ということですね。自分の体と向き合うために、婦人科検診の大切さについても感じていらっしゃるとか。

「婦人科検診はハードルが高い、恥ずかしいと感じている方もいらっしゃると思いますが、最近では抵抗感を和らげる工夫をしてくださっている病院もありますし、慣れてしまえば流れ作業(笑)のように、何事もなく終わります。私の知人で、検診で子宮頸がんが見つかった人がいるのですが、ごく初期の0期だったので、日帰りで手術ができたそうです。そのように、早期に異常が見つかれば治療もスムーズですし、最終的に医療費を抑えることにもつながります。また、家事をするにしても、仕事をするにしても、生活をする上で自分の体の状態を把握しておくことはとても大事なこと。定期的な検診は、そんなきっかけにもなると思います」

より詳しい内容は雑誌『レタスクラブ』1/25売り号「自分の体、後回しにしていませんか?」で読むことができます


漫画=藤河るり 構成=彦田恵理子【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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より詳しい内容は雑誌『レタスクラブ』1/25売り号「自分の体、後回しにしていませんか?」で読むことができます。

藤河るり:BLマンガ家として活躍。2013年夏に卵巣腫瘍が見つかり、翌年3月に手術。4月から抗がん剤治療を始め、9月に終了。闘病をつづったコミックエッセイ『元気になるシカ! アラフォーひとり暮らし、告知されました』が発売中。
ブログ「治療日記・元気になるシカ!」http://ameblo.jp/rurishika/


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