2万円の服が3千円以下に!? “衣服ロス”問題に取り組む様々なプロジェクト

#くらし   
余った新品の服を蘇らせる方法とは?


ファストファッションの登場などで服がリーズナブルに買える現在。国内の服の供給量は増え続けていますが、最終的には処分される“余った服”がたくさん出ている現実も。いまアパレル業界を悩ませる“衣類ロス”問題には、どのような解決方法があるのでしょうか。

衣類ロス問題にどのように取り組む?


7月24日に放送された「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)では、衣類ロスに立ち向かう人々を特集。世の中にある大量の“余った服”を蘇らせる、画期的なビジネスモデルが紹介されました。

番組に登場したのは、服の在庫処分業者「ショーイチ」。この会社には、毎日のようにダンボールに入った“新品”の服が大量に運ばれてきます。倉庫の中にはなんと30万点もの服が収められているのですが、すべてアパレル業者から買いとった商品というから驚きですね。

「ショーイチ」では、メーカーやブランドがどうしても売れなかった在庫を定価の10%前後で買い取り。買い取った後の服は、タグを外してブランド名がわからないようにして販売しています。同社が運営する通販サイトでは“タグカット商品”と題して、定価20,520円の服が2,780円で発売されていました。

「ショーイチ」の社長・山本昌一さんは「決してかっこいい業界じゃないとは思っているけど、必要な会社だと思って信念を持ってやっている」とコメント。同社の年商は約12億円にまで拡大してるといいます。

さらに番組には、セレクトショップの「ビームス」が登場同ブランドが昨年10月に立ち上げた、「ビームスクチュール」を特集しました。「ビームスクチュール」とは、倉庫で眠ったままの服に刺繍などの手仕事を加え、“新たな1点モノの服”として生まれ変わらせるブランド。

デザイナーの水上路美さんは、「倉庫に眠る服がもったいない」という思いを募らせていたのがキッカケで「ビームスクチュール」を立ち上げたといいます。昨年末に第1弾が発表された同ブランドは、若い女性を中心に人気を獲得。「ビームス」は、同ブランドへ更に力を入れて行く予定だそうです。

これらアパレル業界の取り組みが明らかになると、視聴者からは「こんなにも服が無駄になってるなんて…」「面白い内容だった。タグカット商品とか初めて聞いたわ」「服を中古で売るとブランド価値が下がるからタグをちょん切って売るのか…。俺は服にこだわり無いからこの服がいいな」「ビームスは時代読むの上手いなぁ!」「見ててため息出てしまった…。ビームスがやってる取り組みイイね!」といった声が上がっています。

まだ着られる衣類をリユースできるプロジェクトも話題!


【写真】“服”を“福”に変えるプロジェクト!


現在、まだ着られる衣類を再利用して障がい者スポーツを応援する「ふくのわプロジェクト」が広まりを見せているのはご存知でしょうか?

産経新聞社が主催する同プロジェクトは、企業や個人が提供した“まだ着られる衣類”をリユース専門業者に提供。不定期で開催される“ふくのわマルシェ”で販売して、その収益金をパラリンピック競技団体に寄付するというもの。「ふくのわ」には、都内7カ所・千葉1カ所に設置された「ふくのわBOX」に衣類を持ち込むか、提携先倉庫に送る・持ち込むといった方法で参加できます。

流行の移り変わりによって、無駄になってしまう衣類が大量に溢れる現在。服を無駄にしない取り組みに、あなたも参加してみてはいかがでしょうか。

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