じっくりコトコトはもう不要! いつもより格段においしいスープ&鍋が作れる「漬けおき」マジックとは?

#食   

あたたかいスープや鍋が恋しくなる、これからの季節。でも、仕事や家事で忙しい日は、食材を揃えたり、野菜を切るのさえ面倒だったりして…。

だったら、時間があるときにスープや鍋の材料を「漬けおき」しておくのはどうでしょう? と提案するのは、料理研究家の遠藤香代子さん。

え? スープや鍋の材料をそのまま!?と意外に思うかもしれませんが、実は普通に作るよりも「漬けおき」しておいたほうが格段においしくなるのだとか! しかも、調理&片づけがグンと時短に!!

そんな魔法のようなテクがあるなら、ぜひ今シーズンから取り入れてみたいですよね。

そこで、遠藤さんに魔法テクの秘密と、おすすめレシピを教えてもらいました。

手っ取り早く簡単にできる『漬けおきで作る魔法のスープ&鍋』


【漬けおき】にするメリットは?


【漬けおき】とは、いくつかの調味料を混ぜ合わせた「漬けダレ」に、肉や魚、野菜などの食材を漬け込んで冷凍すること。

でも、スープも鍋も、どちらかというと手っ取り早く用意ができて、後片づけもラクな料理。それをあえて【漬けおき】するメリットとは何でしょう?

「漬けることで肉や魚の臭みがとれて、やわらかくふっくらジューシーに、しかも冷凍ストックすれば、野菜は味が染み込みやすくなります」と遠藤さん。

「漬けおき」のメリットって?


なるほど、野菜類は冷凍 → 加熱する過程で細胞膜が壊れ、味が染み込みやすくなるから、じっくりコトコト煮込んだような深い味わいになるというわけです。

また、調味料が染み込むことで、肉や魚の臭みがとれ、まろやかになるのもうれしいところ。

しかも、食べるときは【漬けおき】を凍ったまま鍋に入れて水を注ぎ、あたためるだけ! さらに、鍋ごと食卓に出せば洗い物も減らせて、まさに時短調理&片づけが可能に。

【画像を見る】冷蔵庫に残っている食材を有効活用!


また、レシピを決めて買い物をし、まとめて【漬けおき】を作っておけば食材がムダになりません。もちろん、冷蔵庫に残っている食材を有効活用しても。

自分が頑張らなくても、冷凍しておくだけでおなじみのメニューがおいしくなるなんて、まさに魔法! 頑張ってたくさん作っておかなくても、【漬けおき】が1〜2個冷凍庫にあるだけで、疲れている日はきっと救われるはず。

まさに、いいことずくめの【漬けおき】マジック。これは試してみない手はありません~!

これだけで満腹 おかずスープ


たとえば、具だくさんのスープなら、それだけで食卓の主役に。ごはんやパンをそえれば、たちどころに夕飯の完成です。

ゆでずにそのまま入れたパスタが野菜の旨みをたっぷり吸った、【漬けおき】マジックの代表格といえばコレ。

【ミネストローネ】

漬けおきマジックの代表格「ミネストローネ」


●具材(4人分)

ファルファーレ (蝶ネクタイパスタ)…… 40g

ベーコン…… 2枚 → 細切り 

玉ねぎ…… 1/4個 → 1cm角切り

にんじん…… 1/3本 → 1cm角切り

キャベツ…… 1/8個 → 1cm角切り

●漬けダレ

カットトマト缶…… 1缶(400g)

コンソメ(顆粒)……小さじ2

塩……小さじ1

おろしにんにく…… 1/2かけ(小さじ1/2)

●【漬けおき】の作り方

保存袋に漬けダレ、具材を入れてよくなじませたら、冷凍庫で【漬けおき】する。

具材を入れてよくなじませてから漬けおく


●食べるときは

鍋に【漬けおき】 を入れ、水(400ml)を加えてあたため、沸騰したら弱火にして10分ほど煮る。器によそい(あれば)パセリ適量をのせる。

みんなでワイワイ ごちそう鍋


週末に作る鍋や誰かと囲む鍋は、ちょっとだけひと手間かけて豪華に味わいたいもの。

長時間煮込んだほうがおいしいおでんのような鍋こそ、【漬けおき】がおすすめ。大根は冷凍すると繊維が壊れて味が染みやすくなるので、下処理も必要なし!

【おでん】

冷凍するから味が染みこむ「おでん」


●具材(2人分)

大根…… 3cm → 1cm幅のいちょう切り

うずらの水煮…… 4個

ちくわぶ…… 1/4本 → 2cm幅の輪切り

がんもどき(小)…… 4個

結び昆布…… 4個

●漬けダレ

白だし…… 50ml

●【漬けおき】の作り方

保存袋に漬けダレ、具材を入れてよくなじませたら、冷凍庫で【漬けおき】する。

大根は冷凍すると繊維が壊れるので、下処理なしでOK!


●食べるときは

鍋に【漬けおき】を入れ、水(400ml)を加えてあたためる。沸騰したら弱火にしてフタをし10分ほど煮る。

「疲れてヘトヘトな日、そんなときこそあたたかくてバランスのいい、ほっとする食事をして明日への活力にしなくては! まずは、元気なときに2~3種、漬けてみてください」と遠藤さん。

これからクリスマス、年末年始といつもにも増して忙しくなる時期。

家族の食事はもちろん、急な来客にも焦らずにすむ、【漬けおき】で作るスープ&鍋の魔法をぜひ試してみませんか。

文=岸田直子

著=遠藤香代子/「漬けおきで作る魔法のスープ&鍋」(KADOKAWA)

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