【コーティングフライパンおすすめ6選】どれも一緒じゃないんです! コーティングフライパンの魅力と選び方

#食 
弱火でじっくり火を通す料理に向いているコーティングフライパン

「テフロン加工」の呼び名でおなじみの「コーティングフライパン」。軽くて扱いやすいし、食材がくっつかずに調理できるので、愛用している人も多いのではないでしょうか。一方で、何度も繰り返し使っているうちにコーティング材が傷み、食材がフライパンにこびりつきやすくなってくるのが悩みのタネ...。安価なことに甘えて、コーティング効果が薄れるたびに何度も買い換え、フライパンが「使い捨て」のようになっていませんか?
でも、日々の使い方にほんの少し気を使うだけで、料理がおいしく仕上がるだけでなく、コーティングフライパンをぐんと長持ちさせることができるんですよ。

そこで、料理道具コンサルタントの荒井康成さんに、コーティングフライパンの基本的な知識から上手な選び方、使い方を教えてもらいました。おすすめ製品や、コーティングフライパンで作るいちおしレシピもご紹介します。

あなたもコーティングフライパンを上手に使いこなせる、料理上級者になりませんか?

▶︎教えてくれた人
荒井康成 (あらい・やすなり)さん

荒井康成 (あらい・やすなり)さん:料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。

料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。


耐久性の高い製品も登場。コーティングフライパンの魅力と特徴

フライパンに表面加工を施したもの全般を、「コーティングフライパン」といいます。

表面加工のなかでも一番メジャーなのが「フッ素樹脂加工」。よく耳にする「テフロン加工」も、アメリカのデュポン社が開発したフッ素樹脂加工の一種です。
フッ素樹脂コーティングの最大の特徴は、こびりつきにくさ。油を敷かなくても食材がフライパンにくっつきません。このため、油控えめでヘルシーに調理ができる、と人気です。使い勝手が良いのでどんな料理にも万能と思われがちですが、じつは得意不得意がちゃんとあります。
「高熱に弱いので、強火であおる炒めものなどより、弱火でじっくり火を通す料理に向いています。例えば、焼き魚を中までふっくら焼き上げるのにはぴったり。錦糸卵なども美しく仕上がります」と、荒井さん。
汚れがこびりつきにくく、台所用洗剤も使えるのでお手入れも簡単。日常使いしやすいフライパンといえるでしょう。

難点は、摩耗や温度変化に弱く、耐久性が低いこと。鉄フライパンなどはフライパンコーティングがないので、こうしたはがれの問題はありませんが、コーティングフライパンの場合は、焦げ付きを防ぐためのコーティング材がすぐにはがれてしまうのです。
はがれの原因は、お玉やフライ返しなどの調理器具による傷や、調理直後に冷水をかけるといった急激な温度変化などです。ただ、こうしたことは調理中には避けがたいことも多いため、コーティングフライパンはどうしても寿命が短くなります。このため、定期的に買い換えるユーザーも多いようです。

ただ、最近では環境への配慮という点から「長く使える製品」が好まれることもあって、より耐久性を高めたコーティングの人気が高まっています。
「例えば、フッ素樹脂に粉状の大理石や人工ダイヤモンドを混ぜたものなどがそれです。混合物によってフッ素樹脂加工よりもコーティング材がはがれにくくなり、耐久性が高くなっています。フッ素樹脂よりも高温に耐えられる素材や、熱伝導率の高い素材による加工も注目されていますよ」

また、コーティングフライパンはコーティング材がはがれやすい食洗機では洗えないものも多いので、食洗機を使っている家庭では、その点も買う前に確認が必要です。

コーティングフライパンのメリット

・食材がくっつきにくい。
・軽くて安価。
・油なしや少量の油で調理できる。
・汚れや焦げつきが落としやすく、お手入れがラク。

コーティングフライパンのデメリット

・他の素材に比べると、耐久性が低い。
・摩耗や温度変化に弱い。
・高温に弱く、強火の調理に向かない。
※表面加工の種類によって違いがあります。

コーティングフライパンはコーティング材の種類によって耐久性や価格帯が大きく異なる

コーティングにはフッ素樹脂以外にも様々な種類がある

【コーティングで選ぶ】表面加工の工夫で耐久性がアップ

コーティングフライパンの表面加工の種類は様々です。なかでも、これまで一般的だったフッ素樹脂加工の難点を補うような加工が注目されています。数種類の素材を組み合わせて、より耐久性や強度を追求したものもあるのです。加工によって機能性や価格帯が異なるので、よく比較検討してから購入しましょう。

▶︎マーブルコーティング
マーブルとは大理石のこと。フッ素樹脂に粉状に砕いた大理石を混ぜたのが、このマーブルコーティングフライパン。短くマーブルコートとも呼ばれます。フッ素樹脂加工より摩擦に強く、コーティングがはがれにくくなっています。

▶︎ダイヤモンドコーティング
フッ素樹脂に人工ダイヤモンドを混ぜたコーティングのことです。フッ素樹脂加工よりも耐久性があります。このダイヤモンドコートに、凹凸のあるストーン加工を加え、さらにこびりつきにくさを追求した商品なども登場しています。

▶︎チタンコーティング
フッ素樹脂に、金属の一種であるチタンを混ぜたコーティングです。フッ素樹脂加工よりはがれにくく、耐久性がアップ。チタンは酸や塩分に強く、食材による腐食を防ぐ効果もあります。

▶︎セラミックコーティング
表面をセラミックで覆ったものです。「少量の油を敷く必要がありますが、400度の高熱にも耐えられ、サビにも強いのが特徴。美しい白い色をしているので見た目も人気です」と、荒井さん。熱伝導率が高く短時間で火を入れられるものの、強火だと焦げつきやすくなるので注意が必要。弱火から中火で調理しましょう。

▶︎ヒスイコーティング
天然素材「翡翠」を用いたコーティング。翡翠の遠赤外線効果によって熱伝導率が良くなり、耐久性も高くなっています。


【サイズで選ぶ】大きめなら深型、小さめなら浅型が便利

人数に合わせる場合は、1〜2人家族なら直径20〜24cm、3〜4人家族なら直径26〜28cm程度が目安。コーティングフライパンは、焼きものだけでなく煮込み料理などにも幅広く使えるため、26cm程度の深型だと汎用性がアップします。
20cm程度の浅型コーティングが施された小さめの卵焼き器なども、朝食やお弁当作りなどにあると便利です。

【熱源で選ぶ】自宅の熱源に合うものを確認して

コーティングフライパンは、IH対応の製品も多く販売されています。ただし、自宅のコンロがガス火の場合は、ガス火専用のフライパンの方が一般的に軽いので、おすすめです。自宅の熱源に合うものを選びましょう。


コーティングフライパンを長持ちさせる使い方とお手入れのコツ

木べらや樹脂製の調理器具なら表面加工を傷つけない

コーティングがはがれないよう、火の入れ方から洗い方まで、やさしく丁寧に扱うことがいちばん大事なポイントです。

調理のコツ

フッ素樹脂加工は高熱に弱いため、予熱は短時間にします。空焚きもNG。なるべく強火を避け、中火〜弱火で調理しましょう。セラミックやヒスイなど熱伝導率が高い加工をしたコーティングフライパンも、高温では焦げつきやすくなるため、やはり中火〜弱火での調理が向いています。
また、金属製の調理器具は加工を傷つけることがあるため、木や樹脂製の器具を使いましょう。

使用後のお手入れ

表面加工に油分や水分が入り込むと、コーティング材がはがれやすくなります。コーティングフライパンには料理を入れたままにせず、早めに汚れを落としてください。
ただし、調理直後に冷水をかけると急激な温度変化によってコーティングが傷んでしまいます。冷めるのを待ってから、柔らかいスポンジなどでやさしく洗いましょう。焦げつきがある場合は、水を入れて煮立たせることで落ちやすくなることもあります。
洗剤の使用はOKですが、スチールウール製のたわしやクレンザーは、表面加工を傷つける恐れがあるので避けてください。

なお、フッ素樹脂加工がはがれてしまった場合は、自分でコート剤を吹き付けたり、専門業者に再加工を依頼してコーティング効果を復活させる、という方法もあります。



コーティングフライパンのおすすめ商品6選

Meyer(マイヤー)・スターシェフ3 フライパン・20cm

マイヤーフライパン20cm_

ステンレス製のフライパンにフッ素樹脂加工を施した、焦げつきにくいフライパン。食材がこびりつきにくいため、お手入れも簡単です。シンプルなシルバー1色の飽きのこないデザインなので、使う年齢層も選ばず、どんなキッチンにもしっくりなじみます。全熱源対応なので、プレゼントとしてもおすすめです。


SCANPAN(スキャンパン)・HaptIQ(ハプティック)・20cm

スキャンパン_ハプティックフライパン_20cm_

外側とハンドルの鏡面仕上げが美しいフライパン。ステンレスとアルミの5層構造です。表面にはノンスティックコーティング「ストラタニウム+」が施され、はがれ・摩擦に強くお手入れも簡単です。ハンドルにはステンレススチールが使用されており、熱くなりにくいため安心して調理できます。一般的なフライパンより浅めの構造で、目玉焼きや焼き魚を裏返しやすく、食材が壊れにくいのが特徴です。



GREENPAN(グリーンパン)・メイフラワーシリーズ セラミックノンスティック フライパン・24cm

グリーンフライパン_24cm_

過熱によって有害な物質が発生するフッ素樹脂に対して、高熱に強く有害な物質の出ない「セラミック・ノンスティックコーティング」を開発した、ベルギーのブランド・グリーンパン。数あるラインナップのなかでも「メイフラワー」シリーズは深さがあり、パスタをゆでたり、汁気のある料理にも重宝します。焦げ付きにくく、お手入れも簡単。使い込むほどに味わい深くなる天然木をハンドルに使用した、クラシカルなデザインも魅力です。


apide(アピデ)・ヒスイフライパン・26cm

ヒスイパン_深型フライパン26cm

ヒスイとセラミックのW効果で、熱伝導率の良さを叶えています。業界でもトップレベルのセラミックコーティングなので、余分な油は必要なく、ヘルシーに調理をすることが可能です。外側も同様にセラミックコーティングが施されているため、さっと洗い流すだけで油汚れを落とせます。独特の淡いグリーンの美しい色味も人気です。


Le Creuset(ル・クルーゼ)・TNS シャロー・フライパン・20cm

ル・クルーゼ_シャロ―フライパン_20cm

鍋やグリルで知られる人気ブランド「ル・クルーゼ」のフライパン。特殊加工で強化されたアルミニウムに、高品質なフッ素加工が施されています。熱伝導率が高く、保温性も抜群。シンプルなデザインなので、見せる収納としてキッチンに飾ってもサマになります。ハンドル部分が握りやすく、熱くなりにくいので、スムーズに料理することが可能です。


T-fal(ティファール) エクスペリエンス+ フライパン 22cm

 T-fal(ティファール) エクスペリエンス+ フライパン 22cm

「エクスペリエンス+(プラス)」は、フランス料理の巨匠と称されるピエール・ガニェール氏監修のシリーズ。ブランド最高級シリーズで、ワンランク上の品質と機能を備えています。素材には、熱伝導率に優れたアルミ合金を採用。「ハードクリスタル」素材でコーティングすることで、通常の約2倍の耐摩耗性を実現しています。



コーティングフライパンで作る!プロのおすすめレシピ


フライパンビビンバ

フライパンビビンバ

ゴマ油とコチュジャンの風味で、本場韓国の味を簡単に再現! フライパンで手軽に作れるビビンバです。フライパンの底にできるおこげがたまりません。野菜をたっぷり使うので、野菜不足を感じたときにもおすすめです。

フライパンローストビーフ

フライパンローストビーフ

ローストビーフは難易度が高いイメージがありますが、実はフライパンでも作れます。牛ももかたまり肉の表面を焼いたら、あとは余熱でじんわり蒸らすだけ。オーブンいらずで、超主役級の肉料理が楽々完成です。

白身魚のサルサソースがけ

白身魚のサルサソースがけ

白身魚をオリーブオイルで焼き、玉ねぎ・トマト・ピーマンを使ったピリ辛サルサソースをかけた食欲そそるメインディッシュです。ソースに野菜をたっぷり使っているので、栄養バランスも◎。好みの白身魚でアレンジできるのもうれしいですね。

写真&スタイリング=荒井康成 (一部)
文=さいとうあずみ

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