使い方を知って火災被害を最小限に! 誰でも簡単にできる「ピン・ポン・パン」

「いざ、そのとき」のあらゆる災害から命を守る方法を伝授!
いつ降りかかってくるか分からない、自然災害や人災、事故などの被害。そんな「もしも」のときに備えておくべき対処法を教えてくれるのが、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。
数々のレスキュー現場で救助してきたレスキュー隊員だからこそ知っている、「災害対応のプロ」ならではの知識やテクニック。そのどれもが、子どもやおばあちゃんなど力が弱い人でも実践できるものばかり!
不測の事態が起こったときも冷静に対処できるように、親子・家族・友人同士みんなで防災意識を高めて備えておきましょう。
※本記事はタイチョー 著、みぞぐちともや イラストの書籍『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』から一部抜粋・編集しました。
「消火器」はだれでも簡単にできる「ピン・ポン・パン」で使おう
火災の対処:「消火器」の使い方
だれでも使える!
消火器があるにもかかわらず、使い方がわからず火災が広がってしまうケースがあります。とても簡単なので、次の3つの擬音で使い方を覚えておきましょう。
1 「ピン」(黄色の安全ピン)を上に引っ張り抜きます。
2 「ポン」とホース先端を上に引き上げ、消火器本体から外します。このとき間違えてレバーを押さえないように注意します。
3 「パン」とレバーを強く握って、燃えている物に薬剤を吹きかけます。
★消火器を使うポイント
1 薬剤が自分にかからないよう炎の風上に立ち、燃えている物から4~7mほど距離をとる
2 炎を狙うのではなく、燃えている物を狙う
3 ホウキで掃くようにして、ホースを左右に動かしながら消火する
4 火が消えても中止せず、消火器の薬剤がなくなるまで続ける
5 消火器は約10~15秒で使い切れる(消火可能時間は短い)ことを覚えておく
★底がさびている消火器は使わない
古い消火器は子どもが遊びで使用して爆発するケースがあります。消火器の設置だけでなく、点検もしっかり行い、変形や劣化している場合は交換することが大切です。

NG行動
✕逃げ口を確保せず使う
部屋や家の中で消火活動をする場合は、必ず出口や扉を背にして消火器を使います。消火器には薄いピンク色の薬剤が入っており、放出すると視界がとても悪くなるためです。外で使うときは風上から消火をしましょう。
✕天井まで燃えているのに使う
消火器で初期消火ができるのは、炎が天井まで燃え広がっていないときです(天井に燃え移りそうな場合も消火できない)。初期消火ができなかったときは、火災現場から離れて消防隊の到着を待ちましょう。
助かる命を助けるために
「火を扱う場所の近くに消火器を置いているか」「劣化していないか」を確認する
著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』
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