賞味期限、迫ってない? 余った備蓄食品をおいしく活用する簡単メニュー
災害に備えてストックしておく“備蓄食品”。「何年も賞味期限が持つはずだから大丈夫」と油断していると、いつの間にか期限切れが目前に迫っているかもしれません。家や職場などにある備蓄食品を確認して、賞味期限が近づいたものは普段の料理に活用してみましょう。
31万食以上の備蓄食品が廃棄されてる!?
3月8日放送の「あさイチ」(NHK)では“災害用備蓄食品”について取り上げました。東日本大震災以降、災害の被害想定が見直され、多くの自治体が備蓄する食品の量を増加。一方、5年程度で賞味期限が切れるものも多いため、ここ数年で処分されてしまう食品が急増しています。
東京で昨年度に廃棄された備蓄食品の数は、なんと31万食以上。避難訓練などに来た人に配ったり希望する団体に無償で配るといった対策を施しているものの、まだまだ多くの食材が捨てられてしまっているのが現実です。
そんな中番組で取り上げたのは、東京都足立区の区立梅島小学校。梅島小学校では、備蓄食品を給食に活用しています。使用している備蓄食品は、食品ロスの削減に取り組む民間団体が東京都から引き取り、無料で学校に届けたもの。番組が取材した日の献立では、譲り受けた乾燥おかゆがハタハタのオーブン焼きにまぶされていました。
給食を食べた子どもたちは、「おいしい!」と大絶賛。ネット上では「こうやって上手く活用できる方法がもっと増えたらいいのに」「まだ食べられるのに捨てるのはもったいないから、給食に使うのはいいアイデア」といった声が上がっています。家や職場に賞味期限が近い備蓄食品があれば、持って帰って料理に活用してみては?
備蓄食品を活用したメニュー
また、東京都防災ホームページでは、備蓄食品をおいしく食べるレシピが紹介されています。簡単にできておいしいメニューが勢ぞろいなので、作り方を見ていきましょう。
今回ピックアップするのは「焼き鳥とひじきの炊き込みごはん」。まずビニール袋に無洗米、水、乾燥ひじき、焼き鳥缶を汁ごと入れ、最後に塩を加えたらビニール袋の空気を抜いて口を閉じます。
袋が沈むくらいの量の水を鍋で沸騰させたら、袋が鍋底に直接つかないようにお皿を投入。先ほどのビニール袋を鍋に入れ、ふつふつした状態で20分ほど湯煎しましょう。火を止めて10分置いたら、ホカホカの炊き込みご飯が出来上がり。器に盛り、お好みで柚子胡椒をのせて召し上がれ。
備蓄食品をご飯に活用している人は多いようで、ネット上では「旦那が会社からもらってきたクラッカーでカナッペを作ったよ」「乾パンを割ってクラムチャウダーに入れたらおいしかった」との声が。東京都防災ホームページでもさまざまなレシピが紹介されているので、ぜひ参考にしてくださいね。