むくみや頻尿、食欲不振に悩まされてない? “冷え”からくる不調に効く「温め習慣」

#美容・健康   
むくみや冷たい手足、食欲不振……原因は「夏冷え」かも!?


手足が冷たい、むくみが気になる、食欲不振で夏バテ気味…冷えが体に及ぼす影響はさまざま! 放っておくとたいへんなことになるかも !? そこで、麻布ミューズクリニック院長の玉田真由美先生に今すぐ実践したい解消法を伺いました。

“冷え”を侮らないで! 放置すると疾患に悪影響が


「冷えは、漢方でいう未病の代表格。『気(生命のエネルギー)・血(血液とその働き)・水(血液以外の無色の体液)』、どのバランスが崩れても冷えを引き起こしやすくなり、放っておくと全身のあらゆる疾患に影響を及ぼします」(玉田真由美先生)。

冷房による外からの冷えに加え、冷たいものをとりがちな夏は、胃腸の冷えも深刻です。「胃腸が冷えると消化吸収力が弱まり、栄養を取り込む力、熱を産生する力が、どんどん低下していきます」。女性に多い手足の冷えも、胃腸が冷えていると治らないそう。「体にとって生きるために大切なのは、末端よりも内臓。内臓を温めるのを優先させるので、手足の冷えを補うところまで追いつかないのです」。

また冷えの放置は、月経不順や月経困難症、アレルギー疾患なども悪化させやすいとのこと。本格的な不調に発展する前の、早めのケアがマストです。

1つでも当てはまったら“夏冷え”の可能性あり!


●おなかを触ると冷たい

●顔色が悪く、肌がくすんでいる

●肌がカサカサしている

●手足がむくみやすい

●食欲がない

●生理痛が重いなど月経トラブルがある

●トイレに行く回数が増えた、または少ない

●お風呂上がりでもすぐに冷える

●手足または上半身だけほてる

●肩や首、背中に凝りがある

●便秘や下痢になりやすい

●汗をたくさんかく、または全くかかない

【冷放置えをするとこんなトラブルに!発展】

内臓系の不調:食欲不振、胃痛・胃もたれ、便秘・下痢

神経系の不調:神経痛、頭痛、しびれ

体の痛み:肩凝り、腰痛、関節痛

尿トラブル:頻尿・乏尿、ぼうこう炎

免疫力の低下:アレルギー疾患の悪化、風邪をひきやすくなる

婦人科系の不調:月経前症候群、月経不順、月経困難症、不妊、子宮筋腫、更年期症候群

今すぐ実践したい 温め習慣


WARM UP 1 :温度調整をまめにする

【画像を見る】脱ぎ着がラクな小物で冷え対策を


一般的に、男性に比べて熱の産生量が少ない女性の体。さらに夏はファッション的にも体を冷やしがちです。「おしゃれは我慢しなくていいですが、例えば着脱が楽な薄手の緩いレッグウォーマーで足首を温めるとか、胸元があいた服はスカーフで首元の温度調整をする、薄手の夏用腹巻きでおなかを守るなど、ポイントで冷え対策をしましょう」。

WARM UP 2 :常温のものや温かいものをとる

冷房がきいている部屋では、意識して温かいものを


冷たいもののとり過ぎによる胃腸の冷えは、消化吸収力が弱まり夏バテに直結。「お風呂上がりに冷たい水をゴクゴク飲まない、ランチ後の飲み物はホットにする、ふだんの飲み物は常温以上のものにするなど、ちょっとしたことを心がけましょう」。また夏が旬の食材は体を冷やす性質が。時にはスープや温野菜にするなどの一工夫を。

WARM UP 3 :血流をよくするツボを押す

ツボをぐーっと押して血流アップ!


「脚のふくらはぎの内側を骨に沿って、下から上へ、手の腹や足の裏でぎゅっぎゅっと押します。滞った血液や水分の流れを改善します」。気持ちいいと感じる程度の強さで行ないます。またひざの皿の内側から指3本分ほど上にある「血海(けっかい)」というツボも、婦人科系の症状に効果的。力はそこまで入れず、ぐーっと押しましょう。

WARM UP 4 :湯船につかったら足指、ぎゅーっ

湯船につかって、足指をマッサージ


体の芯から温まるためには、15分ほど湯船につかるのがおすすめ。この時間を利用して簡単な血流アップマッサージを取り入れましょう。「足指の間を開くようにしながら、手の指を入れます。そしてぎゅーっと握ってパッと離す。冷えている人はこれだけでイッタ~い!となるはず」。そのまま、足首を回すのも効果的です。

WARM UP 5 :肩回しや腕の上げ下げをする

熱を産生しやすい肩甲骨まわりの筋肉をしっかり動かして、血流アップを。

両肩をグルグル回して


両手を肩に乗せて、肩甲骨を意識しながら大きく回します。前回し、後ろ回しを10回ずつ。

両腕を上げ下げ


背中を壁につけて立ちます。両腕を開き、手の甲を壁につけたまま、ゆっくり上下に10回ずつ動かします。「代謝も上がって、やせやすくなりますよ」。

冷房がないと乗り切れない、ことしの猛暑。知らないうちに体は冷えきっている可能性大! 意識して「温め習慣」を実践し、夏冷えを解消しましょう。

イラスト=山中玲奈 編集協力=吉田圭(smile editors)

この記事に共感したら

Information

教えてくれたのは:麻布ミューズクリニック院長 玉田真由美先生
熊本大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部大学院修了。慶應義塾大学漢方医学センターなどで漢方を学ぶ。経験を活かした分かりやすい指導が評判。


本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //