年間排出量およそ646万トン!? 深刻化していく食品廃棄ゴミを救うクッキングバトル

食品廃棄ゴミを減らす取り組みとは?


まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品廃棄ゴミ」。その年間排出量はおよそ646万トンにのぼり、そのうちの半分は家庭から出されたゴミなのだそうです。そこで最近では、食品廃棄ゴミを減らす“ある取り組み”が行われているようで…?

食品廃棄ゴミを減らすコンテスト


8月27日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)では、“食品廃棄ゴミ”について特集。「消費期限切れ」や「調理で出る切れ端」など様々な理由で捨てられていく廃棄食材が問題視される中で、最近企業の間では“あるコンテスト”が行われています。

その名も「CREATIVE COOKING BATTLE(クリエイティブ・クッキング・バトル)」。料理レシピでお馴染みの「クックパッド」が主催する料理コンテストで、大手企業約40チームが食品廃棄の少ないレシピを考案し競い合います。参加企業の中には消費者庁を始め、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの名前も。

食品廃棄削減のポイントは「食材の皮や芯を捨てずに使う」こと。例えば捨ててしまいがちな“ほうれん草の根本”は、まるごとミキサーにかけてスープ作りに生かします。ピーラーで剥いた大根の皮も、一緒に炒めて料理の具材として活用。

実際に参加した企業のSNSでは、「難しい反面、新しい発見もあってとても楽しかった」「フードロスを家庭から減らす意識を大切にしていきたい」といったコメントが上がっています。さらにまだ参加経験のない人からは、「クッキングバトル、すごく面白そう」「一度参加してみたい」などの声も。

なお今後は企業間だけでなく、自治体や学校のイベントなど様々な場所でクッキングバトルを実施していく予定だそうです。

食材の皮剥きいらずの「まるごとポトフ」


食品廃棄を減らすレシピは、もちろん自宅でも可能。しかし正直なところ、食材の皮や種をどう料理に活かすのかわからないことだらけ。そこでここからは、食材の皮や種を捨てずに活用する“まるごとレシピ”をご紹介します。

【関連レシピ】まるごとポトフ


まずは、皮つきの野菜を使用した「まるごとポトフ」の作り方。はじめにニンジンとジャガイモを流水でよく洗い、皮つきのまま縦半分にカットしていきます。野菜を切り終わったら、鍋に牛肉・ニンジン・ジャガイモ・トマト・水3カップ・塩を投入。

あとは蓋をして弱めの中火で30~40分間煮込み、途中でアクが出てきたら取り除くだけ。完成したポトフを器に盛り、粒マスタードを添えたら「まるごとポトフ」のできあがりです。

カボチャのわたから種まで使った「かぼちゃのまるごとマッシュ焼き」


かぼちゃのまるごとマッシュ焼き


お次は、カボチャの廃棄ゴミ0を可能にした「かぼちゃのまるごとマッシュ焼き」のレシピ。まず最初にカボチャを耐熱ボウルに入れて、電子レンジで約10分間加熱します。加熱する際は水少々を加えて、ラップをふんわりかけるのがポイント。

加熱後そのまま耐熱ボウルに、塩・こしょう・牛乳を加えます。カボチャのわたや種は除かずに、そのままめん棒などでなめらかになるまで潰していきましょう。全体的になめらかになったら耐熱皿に移し、その上にベーコンとピザ用チーズをトッピング。オーブンで約5分間焼き上げたら、「かぼちゃのまるごとマッシュ焼き」の完成です。

工夫ひとつで簡単に減らせる食品廃棄ゴミ。食材を無駄にしない意識を、今日から少しずつ習慣にしてみてはいかが?

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