60カ国を周って世界のお母さんから習った料理【その3】「ビーツ」の保存食

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今回ご紹介する料理は、いま話題のスーパーフード「ビーツ」の保存食


世界60カ国を単身で旅行して、現地のお宅にホームステイ。その国のお母さんのレシピと知恵を学んできた料理研究家の荻野恭子さん。テレビでも話題の荻野さんに、日本で作れる世界のごちそうを教わりました。

今回ご紹介する料理は、いま話題のスーパーフード「ビーツ」を使ったもの。

ビーツは、地中海沿岸のヒユ科の根菜で、砂糖の原料に使われる甜菜(テンサイ)の仲間。赤い色素はポリフェノールの一種のベタシアニンという成分で、ビタミンやミネラルが豊富で「食べる輸血」と呼ばれるほど。日本でもいま注目の野菜なのです。

このビーツ、食べ方も料理へのアレンジもまだよくわからないという方も多いよう。ロシアではおなじみの食べ方を荻野さんに教わりました。

「ビーツはゆでてから甘酢に漬ければ、長期保存も可能です。さらにゆでるのが面倒くさいなら、酢ビーツもおすすめ。甘酢漬けや、酢ビーツはそのまま食べるのはもちろん、ゆでたじゃがいもやにんじん、玉ねぎと混ぜてサラダにしてもいいですね」

ロシアでは日常的に食べられているビーツ。長期保存も可能。


長期保存が可能!

ビーツの甘酢漬け


【材料と作り方】(作りやすい分量)

1 ビーツ大1個(500g)はよく洗い、皮つきのまま1cm角に切る。鍋に入れてビーツがかぶるぐらいの水を加え、ビーツがやわらかくなり、ゆで汁がなくなるまで中火で30~40分煮て、粗熱をとって清潔な保存瓶に入れる。

2 酢、水各1カップ、砂糖1/4カップ、塩小さじ1を混ぜ合わせ、1の瓶に注ぐ。

*冷蔵庫で約1カ月間保存可能。

ゆでずに作れる!

酢ビーツ


【材料と作り方】(作りやすい分量)

ビーツ大1個(500g)はよく洗い、皮つきのままスライサーで細切りにする。清潔な保存瓶に入れ、酢と水各1カップを合わせて注ぐ。

*冷蔵庫で2~3週間保存可能。

ロシアでは日常的に食べられているビーツ。便秘や花粉症にも効果大ということで、ぜひ日常的に取り入れたいですね。

撮影/三木麻奈

著=荻野恭子/「おいしい料理は、すべて旅から教わった」(KADOKAWA)

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Information

単行本情報はこちら
『おいしい料理は、すべて旅から教わった』

価格:本体1,450円(税抜)
発行:株式会社KADOKAWA

著者:荻野恭子 東京・浅草生まれ。料理研究家。栄養士。父が飲食店を経営していたため、子どもの頃より食に興味を持つ。各種の料理学校で世界の料理を学ぶ。ロシアをはじめ、トルコ、中国、東南アジア、モロッコなど、これまでに訪ねた国は60カ国にもおよび、現地の主婦やレストランのシェフに料理を習い、食文化の研究を続けている。世界の料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰し、TVの料理番組や雑誌でも活躍中。料理学校の講師や講演なども手掛ける。

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