話題の「きくち体操」体験レポート! 老化のサインは足指でわかる!?

#美容・健康   

今、TV「梅ズバ」や書籍で話題沸騰中の「体操」と言えば…

そう、「きくち体操」です!

創始者である菊池和子先生は、元体育教師。二人の子育て中だった約50年前に考案した、“死ぬまで若く美しくいる”ための体操は、団地の集会所で誕生したのだそうです。それが「体型はもちろん、生き方まで変わる!」と反響を呼び、50年以上続けられてきたという実績にも驚きですが、御年なんと85という菊池先生のあまりの若さと美しさにも、世間の注目が集まったのではないでしょうか。

先生のご年齢もあり、シニア層向けのイメージが強かったのですが、最新刊は『40代から始めよう!あぶら身をごっそり落とすきくち体操』(KADOKAWA)。

40代ドンピシャの筆者、“あぶら身”というフレーズに目がクギヅケ!

これはぜひ、試してみたい!ということで、思い切って体験教室に行ってみました!

準備運動は、足指から!?


とある日、「きくち体操」の本部である、川崎教室に到着。

Tシャツとレギンスに着替え、スタジオに入ると…

「え、みんなめっちゃ足を触ってる…!?」

40~50名ほどの生徒さんが皆、足先を触りながら先生を待っているのです!

足指を1本ずつ観察しながら丁寧に伸ばしている方、足指の間に手指を入れてギューッと握り合っている方、そのままゆっくりと足首を回している方…。

生徒さんたちは50代が中心で、和やかな雰囲気。周りをキョロキョロしているのは私だけで、70~80代と思しきシニア層も、30~40代と思しき同年代も、雑談をしながらもそれぞれ、ご自分の足を大切に慈しんでいるように見えました。

私も真似して、久しぶりに自分の足指を触ってみると、「わ、冷たっ…!」。冷えているという感覚さえ鈍くなっていたのね…となでさすっているうちに、菊池和子先生が登場。

そのお姿に、思わず目を見開きました!

スラリと伸びた美しい体、ツヤツヤのお顔。全身から“生命”のオーラが出ているようです。

こ、これで85歳とは…!

これから始まる90分に、俄然テンションが上がるのでした。

レッスンは、先生のお話からスタート。

「先日、こんなことがあってね…」

実体験に基づくお話に、あちこちから笑いが起こります。

「…こういう、小さなことでイライラ・クヨクヨするネガティブな考え方は、体が衰えて体力がほとんどないからなのよ。筋肉を育てて、あぶら身をそぎ落とした体になると、全然違う人生が待っているのに」

次第に、生徒たちのやる気に火がついていきます。

「全身の筋肉は、指が起点となっているの。足指の筋肉は、足裏、ふくらはぎ、太もも、おしり、お腹…と全身につながっている。つまり、自分の足指と足裏を見れば、全身の筋肉がどれだけ衰えているかが一目瞭然!見事な中年体型の人や、実年齢より老けた印象の人は、まず間違いなく足指と足裏が育っていないわ。体を支える力が弱いから、背中が丸くなって、下腹がぶよんと出てしまうの。さぁ、みなさんはどうかしら。足指と足裏をじっくり育てていきましょう」

1、足裏の感覚を取り戻す!


「では、太ももの足裏をのせて! じっくり観察してみましょう」

【画像】太ももの足裏をのせてじっくり観察


うわ…改めて見ると大ショック。かかとはガサガサ、大きなタコも…。

かかとはガサガサ、大きなタコも…


「これは靴のせいじゃないのよ!足指と足裏の筋肉が弱って、自然なアーチが崩れていたり、指でしっかり地面を蹴って歩いていないことが原因なの」

「では、次に両手で足全体をしっかりと触っていきましょう。自分の足だから遠慮しないで、ギュッギュッとつかむように刺激して! 指1本1本、土踏まず、かかと、とそれぞれの足裏の感覚を取り戻すのよ」

両手で足全体をしっかりと触っていきましょう


冷たかった足指が次第にジンジンして、血行が良くなった感じがしてきました。

固かったかかとも、やわらかくなってきた!

「ぼんやりしていた足裏の感覚がハッキリしてくるまで続けてね。これが、老化に歯止めをかける第一歩になるの!足指と足裏の筋肉を動かすと、下半身を伝わって全身の筋肉に刺激が届く。体を支える筋力が育って、姿勢がよくなる。それが体型にも、体の基礎代謝にも大きく影響するのよ!」

2、足指の力をつける!


「では、太ももに足をのせたまま、足指を付け根からグーッと伸ばしましょう。1本1本、じっくりとね」

足指を付け根からグーッと伸ばしましょう


ここで衝撃の事実を発見!私の小指、おばあさんみたいに曲がっています!!ギューッと伸ばすと、い、い、痛~い!!!

「痛いのは、その指が使われずに弱っているからよ!小指のツメが小さくなっているでしょ、これは小指を使って歩いていない証拠!」

「では、次に足指の間を前後・左右によーく開いて、指を1本ずつつかんでじっくり回しましょう」

指を1本ずつつかんでじっくり回しましょう


あ、これは気持ちいい。でも、意志なくぐにゃぐにゃと回る薬指と小指に、自分の足指じゃないような、不安定な感じを覚える…。

「足指は5本でひとつではなく、1本1本それぞれに働きがあるの。その感覚を取り戻すよう、集中して動かして!」

「では、最後に手指と足指で、しっかりギューッと握り合いましょう。指のつけ根までしっかり深く入れることがポイントよ」

と言いながら、先生が私の手指を足指のつけ根まで深く入れ直してくれました。

痛い! くっついてしまっていた足指の間が、はがされたような…!


い、痛い! くっついてしまっていた足指の間が、はがされたような…!

「そのまま手指と足指に力を目いっぱい入れて、握り合うの。さぁ!」

ギューッ! 全力を込めて握り合います。

ギューッ! 全力を込めて握り合います


「足指1本1本に力が入っているか、片方の手で触って確かめてごらん」

あれ!? 力を入れているはずなのに、薬指と小指が浮いてしまっている!?

力を入れようとしても、なかなか動いてくれないぃぃぃ!

固まっている私の薬指と小指を、先生はギュッ!ギュッ!と握って

「指の筋力が弱っているの。だから、下半身にこんなにあぶら身がつくのよ!」

私の太ももとお尻をポンポンする先生。

なんと!!

中年太りと思っていたけれど、指の筋力が衰えたせいだったのか!!

「全身の筋肉の起点である足指の筋力がつくと、重心バランスが元に戻って、自然と姿勢が矯正されるわ。すると下半身の筋肉がきちんと使われるからあぶら身がスッキリしていくし、立ちっぱなしでも疲れにくくなるわよ」

3、足首の力をつける!

「足指と手指でしっかりと握り合ったら、手の指のちからを緩めて今度は足首をゆっくりと回しましょう。手の力で回しちゃダメよ! 手は大きく回すお手伝いです。“足首の力”で、大きな円を描いてね。10秒かけて1回転させるぐらい、ゆ~っくりよ!」

“ビリビリ”とした痛みは、弱ってしまった脚の筋肉からの叫び


「今感じている“ビリビリ”とした痛みは、弱ってしまった脚の筋肉からの叫びよ!しっかり感じ取って、自分で育てていくのよ」

「では、手を外して両脚を伸ばしましょう。伸ばしたひざが動かないようにしながら、足首を左右同時にゆっくりと回していきます。」

伸ばしたひざが動かないようにしながら、足首を左右同時にゆっくりと回していきます


「回数は自分の脚に聞くの! 目安は“もうダメ”と思ったらラスト1回ね」

 目安は“もうダメ”と思ったらラスト1回


ふと横を見ると、隣にいる70代と思しきおばあちゃまは、40代の私より各段に体がしなやかに動いています。当然、体型もスッキリと美しい。

「今の体型は、年齢のせいではないの。自分で自分を良くしているかどうかなの!」

先生のお言葉を、身をもって体験したのでした。

――――そんなこんなで90分後。

この日は足指から始まり、下腹、お尻、背中、二の腕、そして顔まで(!)全身で「きくち体操」を学びました。

川崎スタジオの様子


レッスン中、先生は常に

「しっかり感じ取って!」

「ちゃんと体と向き合って動かしていけば、必ず変わっていくわ!」

「命は取り替えられないし、お金でも買えないでしょ。体はあなたの命そのもの! 自分でしかよくしていくことはできないのよ!」

と、熱く叫んでいました。

ひとつひとつの動きはとても簡単なのに、自分の体を“感じ取る”ことに集中するので、終わった直後、生徒さんから一斉に「フゥ~ッ」と息がもれました。そんな私たちに拍手を送ってくださる先生。正直、ここまで“脳”を使った体操は、初めての経験です。頭がスッキリとして、何と言うか、眠っていた筋肉が起こされて、全身の感覚がハッキリしている感じ。うっすらと汗もかいていました。

レッスン後、先生が声をかけてくださいました。

「どうだった?」

「明日、筋肉痛になりそうです(笑)」

「よかったわね、ずっと使われずに弱り切っていた筋肉が、育ち始めた証よ。気づかったつもりで安静にしていると、ますます弱ってしまうから、激痛でない限りは、毎日ていねいに動かしていってね」

「私、中年太りじゃなくて、筋肉を弱らせていただけだったんですね」

「そのとおりよ。まずは弱っている部分から、育てていってね。毎日じゃなくても、続けていくことが一番大切。あなたが自分の体を慈しんで動かせば体が必ずこたえてくれるわ。そう、たくさんの生徒さんが証明してくれているの。毎日の小さな積み重ねが、あなたの体型をつくっていくのよ」


イラスト=熊野チコ

著=菊池和子/「40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とすきくち体操」(KADOKAWA)

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Information

書籍の情報はこちら『40代から始めよう! あぶら身をごっそり落とすきくち体操』

現在85歳にして驚きの美と若さと健康を維持する創始者・菊池和子が伝える体操術。テレビで話題沸騰!「きくち体操」シリーズ、40代必見のコミックエッセイ

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【菊池和子】1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始、社会体育の指導にあたる。川崎を本部とし、東京(四谷、自由ヶ丘)・神奈川(戸塚、あざみ野、二俣川、港南台)の直営教室のほか、首都圏・関西のカルチャースクールにも教室を持つ。テレビ・ラジオ出演、新聞・雑誌取材、全国講演、著書も多数

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