主婦に今、急増中! 妻の健康をおびやかす「夫源病」って知ってる?

#美容・健康   

夫源病って何?


男性更年期外来で多くの夫婦を診察しているうち、夫源病の存在に思い当たったという石蔵先生。「夫の治療には妻の協力が必要なので双方の話を聞くんですが、実は奥さんも体調不良を抱えている人が多い。さらに問診を進めると、夫の言動に耐えていることが問題だと気づいたんです。それは今始まったことではなく、結婚直後から子育て中までずっと我慢を重ねた結果。つまり、長期のストレスが原因です」

夫源病にかかるのは専業主婦やキャリアを諦めた人、子育てに夢中の人、極端に真面目な人などに多いそう。「問題がある夫にきちんとし過ぎる妻という、夫婦の組み合わせが危険。妻はどうしても耐えることを選びがちですが、我慢は禁物。たまには夫婦げんかをしていいたいことをいうくらいのほうが、夫源病予防には効果的ですよ」

兆候や引き金になることは?


自覚症状はあるのに、病名に結びつかない、治療法が分からない。やっかいな夫源病の原因は、本を正せば夫婦関係の問題。以下のようなことに、心当たりはありませんか?

【兆候】

・夫がいないときは症状が出ない

・ 更年期障害のような症状がある(どうき、耳鳴り、めまい、頭痛、不眠、不安感など)

・日中は楽になり、夕方以降に悪化することが多い

・ 病院に行ったり、薬をのんでもよくならない

【引き金となる夫の問題】

・ 生活習慣の問題(ものを散らかす、だらしない態度など)

・お金の問題(浪費、ギャンブルなど)

・ 家事・育児の問題(家事をしない、子育てに文句をいうなど)

・コミュニケーションの問題(会話が少ない、思いやりがない発言が多いなど)

【写真を見る】不調の原因は、日常に潜んでいるこんなことかも?


夫源病チェックリスト


妻と夫の性格と行動が組み合わさることで発症する夫源病。下記のリストで、自分たちの現状をチェックしてみましょう。

【A 夫は何個当てはまる?】

□収入のことなど何かと威張る

□上から目線で話しがち

□家事はするけど口うるさい

□家族を養っているという自負が強い

□「ありがとう」「ごめん」が少ない

□自分に甘くて妻に厳しい

□小じゅうとみたいなことをいう

□周囲からは「いい夫」「イクメン」と思われている

□車のハンドルを握ると性格が一変する

【B 自分(妻)は何個当てはまる?】

□我慢強く、めったに弱音を吐かない

□きちょうめんで責任感が強い

□感情を表に出したり、人に意見するのが苦手

□「いい妻」「いい母親」でありたい

□外面や世間体が気になる

□細かいことを気にしやすい

□家事は自分がやりたい

□できれば専業主婦でいたい

□ストレス発散がヘタだと思う

【AB合計で】

4個以下 → 健康!

今はまだ心配なし。ストレスをためずにこのままキープ!

5~7個 → 心配!

夫源病の気配がチラホラ。不満をためると危険!

8~12個 → 危険!

夫源病を発症している可能性あり。現状の問題を把握して。

13個以上 → 発症!

夫源病にかかっています! 早急な対策が必要!

実は「妻源病」もある!


夫源病とは逆に、妻の問題で起こる夫の体調不良もあるそう。「家事も育児も完璧を求める〝モンスターワイフ〟に夫がついていけないケースです」。こじらせると帰宅拒否やうつになったり、離婚に至る場合もあり、妻側も注意が必要!

病院に行ってもよくならない不眠や頭痛、めまいなどは、もしかしたら〝夫婦の関係〟が原因かも!? モンスター化した夫(妻)に我慢し過ぎると発症の引き金になるので、ストレスをためこまないようご用心!

イラスト=カヤヒロヤ 編集協力=佐藤由香

この記事に共感したら

Information

教えてくれたのは:石蔵文信先生
循環器科専門医。大阪大学大学院医学系研究科准教授を経て、大阪市内のクリニックで男性更年期外来を開設。著書に『奥さん、それは「夫源病」ですね。』(静山社)などがある。




本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)