禅僧が教える!“気にしすぎ”の自分をリセットする簡単プチ禅トレ
「絶対、嫌われたよ…」「失敗を何度も思い出しちゃう」「私って本当にダメだ…」。いろんなことを考えては、ついクヨクヨモヤモヤ。そんな“気にしすぎ”の自分を、もっとラクにしてあげませんか? 仏教には、「身心一如(しんしんいちにょ)」といって、“体と心は一体のもの”という考え方があります。禅僧の藤田一照さんが教えてくれた「プチ禅トレ」は、体を調えることで心をほぐしていくトレーニング法。心が乱れているときにできるものから取り入れてみて。
プチ禅トレ1 やる前10秒 足裏深呼吸
【ポーズタイムをつくって、地に足をつける感覚を取り戻す】
気にしすぎると、地に足がついていない状態になり、視野も狭くなります。そんなときは、“ポーズタイム”をとれば、物事を客観的にみられるように。行動と行動の間に立ち止まって、深呼吸を10秒行ないます。吸い込んだ息を足裏から大地に排出するようなイメージで行ないましょう。
プチ禅トレ 2 坐ったまま禅
【スキマ時間で簡単に心のバランスを保つ】
いすに坐って体を揺することで自然と身心が調い、小さなことを気にしない、強い心を育てることができます。どこにもムダな力を入れず、骨盤と背骨に体を預ける感じで行なってみましょう。
〈やり方〉
1 :いすに浅く腰かけ、ひざが直角になる位置に両足を調整する。右手を下、左手を上に重ね、脚のつけ根に置く。
2 :骨盤を立てて背筋を伸ばす。自然に呼吸をしながら、上体を前後に1~2回揺らし、まっすぐな姿勢で静止する。
3 :今度は、上体を左右に1~2 回揺らし、まっすぐな姿勢で静止する。2→3を1分間繰り返し行なう。
心がラクになる説法 1
【心のスペースは無限大。いろんな方法をストックしよう】
あなたは、クヨクヨする自分を問題と捉えているかもしれません。でも、別の視点から見れば、それは自分を知るための手がかり。想像以上に心にはスペースがあります。気にしすぎる自分をかき消すのではなく、心の中にそのまま置いておきましょう。そして、別の見方や捉え方をストックすれば、どんなときも柔軟に対処できるようになります。
プチ禅トレ 3 みぞおちゆるめ
【みぞおちの緊張を取り、モヤモヤ&クヨクヨを追い出す】
クヨクヨする人は、姿勢が前かがみになりがち。この「みぞおちゆるめ」を行なうと、前傾姿勢でかたくなったみぞおちの緊張がほぐれ、深い呼吸がしやすくなって、頭もすっきりしてきます。あくびをしたくなったら、みぞおちがほぐれてきた証拠です。
〈やり方〉
床に正座をし、両手をみぞおちに当て、息を吸い込む。上を前に倒しながら、息を“はぁ~”と吐き切り、今度は息を吸いがら上体を起こす。これを3回繰り返す。
プチ禅トレ 4 クッキー瞑想
【物事に集中する習慣づけで、自分に向ける感覚を研ぎ澄ます】
普段、無意識に行なっている“食べる”という行為に丁寧に意識を向けるのが「クッキー瞑想(めいそう)」です。まずは、クッキーを手に取り、形や手触り、重さ、香りをよく観察します。そして、少し噛んで舌の上にのせ、食感や味の広がりをじっくりと感じて。物事に意識を集中させる習慣がつき、気にしすぎてしまっても、そこから抜け出しやすくなります。
心がラクになる説法
【学歴や職業などは、単なる属性。あなたは、誰とも比べられない存在なのです】
私たちは、学歴や職業、能力など、自分の「属性」を比較し、劣等感や優越感を感じています。でも、そもそも属性は、他者からの評価であり、それで自分を縛る必要はありません。属性を取り払った自分が宇宙でただ一人のユニークな「比類なき存在」だと分かったとき、大事にしたいことが明確になり、ささいなことは気にならなくなります。
クヨクヨ気にしすぎる自分は問題じゃない、と分かっただけでも、心がスッとラクになったのでは? それでも日々暮らしていれば心が乱れることはあるもの。そんなときこそ、プチ禅トレで心と体を調えましょう!
編集協力=オフィス・エール
Information
曹洞宗僧侶。東京大学卒。29歳で僧侶となり、33歳で渡米し、禅指導を行なう。現在は神奈川県葉山にて坐禅の研究、指導に当たる。著書に『「禅トレ」で生きるのがラクになる』(世界文化社)など。
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