忙しくても続けられる はじめよう地味弁ライフ
華やかさはないけれど、何度でも食べたくなる味。
無理せず、気張らずに作れて、みんなが幸せになれるお弁当、「地味弁」。
そんなお弁当を作っている皆さんに、中身を見せてもらいました。
昔のお母さんたちが作っていたお弁当。
焼き魚や卵焼き、きんぴらごぼうや漬けものなど、おかずはあまり多くなく、全体に茶色いお弁当。
見た目はちょっと地味だったけれど、かみしめるたびおいしくて、何度でも食べたくなるお弁当。
いいと思いませんか?
ムダなく、無理せず、おいしさ重視。
そんな「地味弁」を作り続けている皆さんのお弁当を拝見。
作り続ける秘訣を教えてもらいました。
野上優佳子さんの◆もう悩まない 卵焼きが主役弁当◆
定番の卵焼きもアレンジすれば新鮮味のあるおかずに
溶きほぐした卵には、しらす干しとねぎをたっぷり。
円くこうばしく焼きつけてから扇形に。
季節の野菜は素焼きにして、ポン酢じょうゆあえに。
野上さんのおかずには、定番のおかずらしい懐かしさと、新しい驚きがあります。
「卵焼きは、包んでも畳んでも卵焼き。
ごま油やオリーブ油など、焼く油を変えるだけでも味は変わるし、野菜の素焼きをあえるのは、レモン汁でも、めんつゆでもいい。
お弁当って、結局〈いつものおかず〉がいちばんおいしいから、味つけで変化をつける程度で充分だと思います」
扇形の卵焼きは、台湾風。
かりっと色よく焼くと主菜にランクアップ。
野上優佳子さん
(株)ホオバル代表。弁当を作り続けて30年以上。
お弁当コンサルタントとして、レシピや弁当箱のプロデュースなど、幅広く活動。
近著に『ごはんをつくる前に読む本』(笠倉出版社)。
角田真秀さんの◆がんばり過ぎない 豆混ぜご飯弁当◆
市販の国産蒸し豆なら簡単でいたみにくい
「材料はその季節の新鮮なもの、そのままでもおいしいものを使い、手をかけ過ぎないようにします」という角田さん。
〈豆ご飯〉は、ドライパックの豆を混ぜるだけ。
簡単で、おかずが少なくても満足感が高まります。
切り干し大根は、トマト味。しょうゆと砂糖で酸味をやわらげて、さっと煮に。
炒めものは、ご飯に合うみそ味。具のピーマンは、新鮮な張りを生かし、炒める時間は短めにします。
「食べる人のことを考えつつ、素材の力を借りて、肩の力を抜いて、作り続けられる範囲のことをするのがいいですね」
ドライパックの混ぜ豆ご飯は、通常の豆ご飯より水分が少なく、いたみにくくなる。
角田真秀さん
料理家。夫とともにフードユニッ「すみや」として、ケータリング、イベントでのフード提供、企業向けレシピ監修など広く活躍。
近書に『料理が身につくお弁当』(PHP研究所)がある。
金子由紀子さんの◆朝さっと作れる しょうが焼き弁当◆
シンプルでも、作りたてのおかずを入れて
豚肉を焼きながら、ちょっとずらしてすき間を作り、小松菜を入れて炒め始めた金子さん。
しんなりしたら、さっと味をつけて取り出し、肉を返してたれをジャーッ。
あっという間に2品が完成です。
金子さんは、お弁当にはシンプルでいいので、作りたてのおかずを入れることにしているそう。
ふたをあけたときの喜びと、胃腸が弱いご主人の体調を思って生まれたスタイルです。
「野菜はゆでただけとか、料理といえないくらい簡単。
でも、家族が十数年にわたって食べてくれています」
登場頻度が高いしょうが焼き用に、自家製のたれをストック。
漬けものも自家製の赤梅酢が大活躍。
品数は少ないが、お弁当には必ず緑黄色野菜を入れて栄養バランスをとる。
金子由紀子さん
エッセイスト、シンプルライフアドバイザー。
シンプルな暮らし方を提案する著書多数。
夫と、大学生、高校生の2人の子どもにお弁当を作っている。
近著に『50代からやりたいこと、やめたこと』(青春出版社)。
JA 全農では、日々のお弁当作りを応援するサイト、「地味弁.com」を公開しています。
このサイトでは、「映えない!けど旨い!」というコンセプトで、華やかさより、栄養バランスやおいしさを大切にした「地味弁」を紹介。
10名の料理家とコラボレーションしたお弁当を紹介しています。
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Information
◆お問い合わせ先◆:全国農業協同組合連合会(JA 全農)https://noricenolife.jp/
◆地味弁.com◆ https://jimiben.com/
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