美元さん流「幸せをつかむ方法」 離婚、バッシングを乗り越えシンガポールでゼロから再出発…愛する夫との結婚【ラヴィー・ヒトミ対談】
日本でモデル、女優として活躍した美元(みをん)さん。現在はシンガポールに拠点を移し、Yuko Chan(ユウコ・チャン)として世界を舞台に活動しているのをご存じですか? 2019年、なんと「ミセス・シンガポール」に輝き、70か国以上が参加する国際的に有名なミセス・コンテスト「ミセス・グローブ」の世界大会にシンガポール代表として出場! 大好きだった母の死、離婚、バッシング…波乱万丈の過去を乗り越え、シンガポール人の愛する夫と娘と幸せに暮らすYuko(美元)さんに、モデルでインタビュアー・通訳・占い師、友人でもあるラヴィー・ヒトミ(以下ラヴィー)さんだからこそ聞き出せる、Yuko(美元)流「幸せのつかみ方」をうかがいました。
深呼吸できそうな場所を探し求めて選んだのが「シンガポール」
ラヴィー「Yuko(美元)さんは現在、シンガポール在住ですが、シンガポールへ渡ったきっかけをお話していただけますか?」
Yuko(美元)「2000年にミス・ユニバース・ジャパン大会で『準ミス・ユニバース・ジャパン』に選ばれた後、2002年頃からアジアを中心に10カ国ほどでファッションモデルとして活動していました。2012年に『海外でゼロからやり直そう』と思って、気がつけばもう、シンガポール行きの飛行機に乗っていました」
ラヴィー「実際に生活してみてどうですか?」
Yuko(美元)「シンガポールってアジアの大都会だけど、昔の日本みたいなんですよね。近所の人は仲がいいし、ベビーカーを押していると周りの人が気遣ってくれたり。それに、シンガポールは中華系、マレー系、インド系などが住む多民族国家なんです。日本人でもマイノリティを感じないので、暮らしやすいですね」
まさかのシンガポール人の夫との再婚。最初は顔と名前も一致していなくて…
ラヴィー「実のところ、シンガポール人と結婚すると思っていました!?」
Yuko(美元)「まさか! 全然!! そんなこと考えてもいなかったです」
ラヴィー「シンガポール人の旦那さまとは、その滞在中に出会ったんですか?とよく聞かれると思うんですけど…」
Yuko(美元)「違うんです! 以前、友人とシンガポール旅行に行って、その時は友人宅に泊まらせてもらっていたんですね。そこへ遊びに来ていたのがいまの夫。挨拶くらいはしたけど、顔と名前も一致してなかった(笑)」
ラヴィー「それが、どうして結婚することに!?って皆さん思うと思うんですが…(笑)」
Yuko(美元)「海外の知り合いだとよくあると思うんですど、『今度日本に行く時は案内してね』みたいなちょっとしたやりとりを1年くらいしていて。
特に印象が強く残っていたわけでもないから『どんな人だったかな…』くらいの感じで(笑)。
ちょうどタイミングがあって再会しました。その後、彼が毎週日本に来てくれるようになって…」
ラヴィー「そして結婚されたんですね!」
父に「ユウコは結婚するなら外国人だよ、きっと』と言われていたーー
--(編集部)ラヴィーさんから見て、Yuko(美元)さんは日本の方より外国の方が合うんですか?
ラヴィー「自分の好きなように自由に生きた方が幸せな方。そういう星の人です。日本人より、そういう魅力を理解してくれる外国人のほうが断然合っています。日本人では難しいと思いますね」
Yuko(美元)「忘れていたんですけど、父に昔から『ユウコは結婚するなら外国人だよ、きっと』って言われていたのを思い出しました…(笑)」
ラヴィー「歩いて2~3分の移動距離だったとしても、Yukoさんをわざわざ車で送り迎えをしてくれる優しい旦那さまなんですよね。Yukoさんと会っていると旦那さまから何度も電話もかかってくるし、帰るときに車でちゃんと待っているし…! ものすごく愛されているのがわかります。星を見ても、『愛する』より、『愛される方』が絶対うまくいく人ですね」
テレビ番組での偶然の出会い。「ヒトミさんがいなかったらあの収録は乗り越えられなかった」(Yuko(美元))
--(編集部)Yuko(美元)さんもラヴィーさんも10代からモデルとして活躍し、海外に住んだ経験もお持ちです。共通項が多いお2人ですが、そもそも知り合ったきっかけは?
Yuko(美元)「2019年9月に放送されたテレビ番組の収録で、通訳兼インタビュアーとしてシンガポールにいらしたのがヒトミさんでした。ビーチで待ち合わせだったんですが、きれいな人がいるなーと思って見ていたら、その人がヒトミさんでした!」
ラヴィー「Yukoさん、すっぴんだったのに、お肌がすごくキレイで、笑顔が印象的でした。キラキラ輝いていて、幸せオーラがあふれていたんです!」
Yuko(美元)「ヒトミさんは、私がずっとやりたかった『プチセブン』(10代少女向けファッション雑誌。2002年休刊)の専属モデルだったんですよ! 男前で姉御肌なんだけど、気遣いもすごい方で。実は、そのテレビ番組も、出演してよかったのか放送日ギリギリまで悩んでいたんです。ヒトミさんがいなかったら、あの収録は乗り越えられなかった……」
ランドセル500円!?自転車はフリマで!セレブのイメージとは違う驚きの素顔
ラヴィー「ビーチで最初に会った時に着ていたサマードレスがとってもお似合いだったので、『ドレス、素敵ですね』って言ったら、『実家の近所の商店街で20年ほど前に買ったもので、1000円くらいだったんですー』というからびっくり! 最先端のファッションをまとっているセレブなイメージだったから…。正直驚きましたね」
Yuko(美元)「洋服は10年、20年ずっと着ていますね。今日のデニムはシンガポールの義妹のお下がりなんです。」
ラヴィー「娘さんのランドセルはフリマでゲットしたとおっしゃっていて…!」
Yuko(美元)「そうそう、日本のフリマで。すっごくキレイなものが500円。娘もとっても気に入っていました。フリマは大好きなんです。私の自転車もフリマで見つけました(笑)」
ラヴィー「意外で素敵な素顔を皆さんに知ってもらいたい!収納もお好きなんですよね?」
Yuko(美元)「収納を考えるのは昔から大好き。夫は『“こんまり”さんよりすごい』って言ってくれるほど(笑)。昔雑誌でも紹介されたのですが、空き箱とかを使って限られたスペースで工夫して収納するのが好きなんですよね」
ラヴィー「上品なセレブな雰囲気と庶民的な素顔…両方持っているのが魅力的な方なんです」
日系初のミセス・シンガポールへ!
ーーYuko(美元)さんは2019年、「ミセス・シンガポール」の大会でグランプリを受賞し、12月に中国・深センで開催された「ミセス・グローブ」世界大会にも出場しました。「ミセス・グローブ」は25歳以上の既婚、または出産経験のある女性が参加する、世界でも最も大きな国際的コンテストのひとつです。
ラヴィー「どうして出場しようと思ったんですか?」
Yuko(美元)「もともと日本でも10年ほど慈善活動をしていたんですが、娘が幼稚園に入るタイミングで自分も何かしたいな、と思っていました。それで、週1回、ホスピスに通って、患者さんと一緒に歌ったり、踊ったりするようになりました。一緒に練習してくれていた娘が『自分も行きたい』と言ってくれたのですが、そのホスピスは子供は入れないので、親娘で参加できるボランティアを探していました。
それと、娘の習い事の教室に来ていたママさんたちから『ウォーキングやダイエット方法を教えて』とよく言われていたんですね。せっかくだったら、何か皆さんの目標になるものがあればいいな、と考えていた時に、ミセス・シンガポールのことを知りました。日本にいた時はミス・ユニバースの決勝進出者に指導していたので、ミセス・シンガポールの候補者の方々にも指導できたら!と思ったんです」
ラヴィー「そうしたら、自分が出場することに…?」
Yuko(美元)「ミセス・シンガポールの大会代表の女性と会う機会があって、すごくパワフルな方だったんですね。
『チャリティも指導も、あなたがしたいことは全部できるわよ、ミセス・シンガポールになったらね』と言われたんです。
この大会は運営スタッフもみんなOGで、グランプリになれなくても、決勝に進出すればできるわよ、ということでした。
そういう道があるんだ…と初めて知ったんです。それで、インターネットの応募フォームから自分で応募して…。
本当にまっさらな状態からコンテストに進んで、結果、グランプリをいただきました。
シンガポールにはいろんな人種がいるけど、日系のグランプリは初ということでした」
ラヴィー「人種の境がない国だから、『Yukoはシンガポールで結婚して住んでいるんだから、グランプリ受賞に何か問題あるの!?』という感じでしたよね」
Yuko(美元)「ミセス・シンガポールでは美しさを競うのではなく、チャリティも積極的に行って社会に貢献できる人が求められるんですね。最終選考の審査では、今までどんな活動をしてきたか、今後はどんな団体でどんな活動をしていきたいかなどを6時間かけてプレゼンしました。これで審査の半分が決まるんです」
ラヴィー「私も取材させてもらいましたけど、低所得者が住む団地でパンやお米、卵、缶詰などを袋に詰めて、重いんですけど1軒1軒配っていましたよね。それを見て、ビューティーコンテストのイメージが全く変わりました」
Yuko(美元)「ミセス・シンガポールの大会参加者は半数以上が離婚経験者で、シングルマザー、障害児を育てているママ、がんのサバイバーもいました。やりがいを見つけたい、女性としてもう1度がんばりたいという方が多く、自分で基金を立ち上げる人もたくさんいます。ミセスは年を重ねた分、若い女性に比べて人生経験も豊富ですよね。そういう方が輝ける場として、また、女性であることを堂々と楽しめる場として、ミセス・コンテストは意味があると感じました」
『よき妻とは?よき奥さんとは? 』気負っていた時期もあった。30代でゼロからの再出発…自分らしさを取り戻すまで
ラヴィー「ミセスコンテストといっても、日本で行われているコンテストとはだいぶ違いますよね」
Yuko(美元)「いくつになっても、女性はおしゃれもキレイになることも大好きですよね。でも、日本では目立ってはダメで、周りから浮かないように…と気にする方も多いと思うんです。子供のために洋服も目立たないものを選んだり…」
ラヴィー「日本は他人の目をとても気にする国ですよね。」
Yuko(美元)「よき日本女性のイメージを押しつけられることも多いですよね。もちろん、奥ゆかしくて良い習慣ですが、自分らしさや女性らしさを消して生活している人も多いのではないでしょうか? 本当に自分が好きなものを選んだり自由に楽しんだりできるようになればいいな、と思っています」
ラヴィー「シンガポールで結婚して、考え方も変わりました?」
Yuko(美元)「昔は私も『妻とは? 日本の女性とは? 奥さんとは?』みたいなことを気負って、がんばって無理していた時期がありました。甘え方もどんどん下手になって、周囲に助けを求めることができなくなっていました。30代でゼロからやり直そうと決めて海外へ行った時、『I need your help.』と言いやすかったんですよね。『自分はあなたの助けが必要です』と言えたのは、海外だったからかもしれない」
ラヴィー「その言葉、英語では本当によく言いますもんね。」
Yuko(美元)「もしあのまま日本にいたら、仕事への執着や未練と、もう同じ仕事は二度ともらえないかもという不安がごちゃ混ぜになって、がんばっても空回りしてうまくいかなかった自分が今は想像できるんです」
溢れんばかりのハッピーオーラに包まれているYuko(美元)さん。華やかなキャリアを手離し、30代で海外でゼロからの再出発。周囲からの評価を気にせず、過去を受け入れて、自分らしく幸せをつかみとる。なぜ、そうできたのか。引き続きうかがっていきます。
インタビュアー=ラヴィー・ヒトミ
編集協力=岡田知子(BLOOM)/写真=松本順子
Information
Yuko Chan(ユウコ・チャン/美元)
東京都出身。2000年、ミス・ユニバース・ジャパン準グランプリ受賞。以降、インターナショナルモデルとして日本やパリ、香港、台湾など国内外でショー、雑誌、広告等で活躍。以降、女優としても活動し、主演映画「M」が東京国際映画祭にて特別賞受賞。2019年、ミス・シンガポール受賞、「ミセス・グローブ」世界大会に出場。モデル、ウォーキング講師のほか、チャリティ活動にも精力的に取り組んでいる。
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ラヴィー・ヒトミ(HITOMI)
幼少期からモデルを始め、14歳の時に小学館『プチセブン』の専属モデルでデビュー。19歳で単身カナダへ留学し、トロントの高校、短大、大学に通う。その後、トロントでモデル復帰。約10年滞在後、帰国。現在は、モデル・通訳のほか、ラヴィー・ヒトミの名で占い師としても活躍中。相談者と同じ目線で苦しい気持ちを理解しながらアドバイスし、各業界から定評がある。
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