若林理砂【ぼんやり体調を整える】キーワードは「白菜」「大根」「ハイソックス」。体を冷やす食べ物にご用心

鍼灸(しんきゅう)師の若林理砂さんが「ぼんやり不調の整え方」を語る、「ぼんやり不調を整える 若林理砂の二十四節気の養生暮らし」。小雪(しょうせつ)~大雪(たいせつ)=11月22日~12月7日ごろ、に始めたい“冬への備え”を教えてもらいます。
●お悩み/体が冷える
体を冷やしやすい食べ物に気をつけて
冬の気が入ってきて、寒さが増してきましたね。厚手のコートをはおるにはまだ早い季節かもしれませんが、冷たい風は首元から入り込み、体を冷やします。ストールなどを使って上手に寒さ対策をしましょうね。
この時期からは、体を冷やすような食事にも気をつけたいところです。氷を入れた飲み物や、アイスクリームなどは、春までお預け。飲み物は、常温のものや、温かいお茶などを選びましょう。野菜は生野菜のサラダなどではなく、冬の野菜をできるだけ火を通した状態で食べ、果物もバナナやパイナップルといった南国で取れるものは避けて。今が旬のりんごやみかんは適量でしたらよいのですが、実は冬の果物であるみかんも、皮(漢方薬にも使用される陳皮)には温める作用があるのに、果肉は冷やす食材。ビタミン補給のためには適量を食べるようにしましょう。
動物が冬眠をするように、冬は本来、ゆったりと体を休めてエネルギーを温存するべき季節です。夏の疲れが現われやすい時期なので、無理をせずに、体調管理に努めましょう。
●今季の養生食材
冬においしい白菜や大根

冬野菜の代表格・白菜や大根。加熱するのがベストですが、生で食べるときは、塩やお酢を効かせた漬物やマリネで。水分が適度に抜けて、体を冷やしにくくします。
●今季の養生ワザ
ハイソックスでふくらはぎを温める

冷えの予防に、短い靴下の重ね履きがはやりましたが、足元を温めたいなら、足先よりもふくらはぎを保温するほうが、ずっと効果的。ハイソックスが便利です。
本格的な冬が来る前に、冷え対策を始めましょう。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
Information
鍼灸(しんきゅう)師。アシル治療室院長。新規の予約が取れないほどの人気鍼灸師。東洋医学や古武術に精通し、独自の食事・生活指導も行なう。若林さんツイッター
イラスト=ねこまき 取材・文=彦田恵理子
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