みんなの収納グッズ見直し隊出動!「いまどき」収納グッズを100%活用する方法(後編)

BEFORE▷片づいてはいるものの、子どもだけでは取り出しにくい
収納スペースは充分にあり、片づいた印象。
「でもよく見てみると、子どもが出し入れするには向いていない収納グッズも多く、おもちゃの置き場所もバラバラ……」(村上さん)

A▷なぜかおもちゃが入った棚に置いてある学校用のハンカチ。
子どもが準備しやすい場所に置いていないので、毎日出すのはママの役割。

B▷よく遊ぶソフビ人形などがフタつきのケースに。
「スタッキングできるのは便利ですが、下にあるものが取りにくく、おもちゃには不向き」

C▷段ボールで手作りした衣装ケース。
「アイディアは最高ですが引き出しにくく、子どもが1人で身支度をするには使いづらいかも」
AFTER▷子どもが自分自身で片づけやすい仕組みに

おもちゃと洋服類を完全に仕分け。
「おもちゃは種類ごとに分け、子どもがワンアクションで取れるように収納グッズを見直し。
ラベリングもして片づけやすいようにしました。」

1▷A3サイズが入る大きめのバッグに、画用紙やクレヨンなどのお絵描きセットをひとまとめ。
「リビングで遊ぶときも持ち運びがラク!」

2▷人形やブロックなどは、ケースではなく引き出し式にチェンジ。
「ケースをどかしたり、フタをあける手間もなし! 片づけも放り込むだけ」
●収納ケース Nインボックス(クオーター)ホワイト [幅19.2×奥行き26.4×高さ12cm]/ニトリ
●カラボにぴったり 収納ボックス(ワイドタイプ浅型/WH)[幅58×奥行き27.6×高さ12cm]/ニトリ
●カラボにぴったり 収納ボックス(ワイドタイプ深型/WH) [幅58×奥行き27.6×高さ23.1cm]/ニトリ

3▷カラフルなフィギュアなどをプラスチックのジャーに入れ、見せる収納に。
「天板の位置を下げているので子どもでもサッと取れます」

4▷かさばるおもちゃはざっくりと袋に入れ、フックでつり下げ。
「これも放り込むだけなので、出すのも片づけも簡単」
●カラボに取り付けできる4連フック ケイトー(NM)[幅27×奥行き2.1×高さ7.9㎝]/ニトリ

5▷衣装ケースにラベルを貼り、どの引き出しに何が入っているか分かるように。「着替えも自分で出せるので、ママの手間が省けます」

6▷ハンカチ類が入っていたカゴを移動。「ランドセルの横に置けば忘れ物の心配もなし。ハンカチなどの収納にイケアのミニワゴンをここで活用しても◎」

7▷「フタなしのケースは、まだ捨てられないおもちゃや、お下がりの洋服など2軍のものをざっくりまとめるのに便利」。枕棚で一時保管を。

8▷ポールハンガーは、あれこれ掛けてしまうと下のものが取りづらく不便なので撤去。「子どもバッグ程度ならS字フックでクローゼットに掛けるだけで充分」
おしゃれ&使いやすくするこんなアイディアもマネしたい!
◎消せるラベルで子どもに中身を把握させる

ホワイトボードのように書いて消せる100円ショップのラベル。「子どもに中身を自由に書かせれば、自然にお片づけが身につきます」
◎紙袋を開いて巻いて色味を隠す

使いやすいけれど、派手な色のカゴは、「100円ショップのおしゃれな紙袋を開き、かぶせるだけ。色味を手軽に抑えられます」
新たに買うときは気をつけて!「わが家にぴったり」の収納グッズの選び方5カ条
「もうこれからは収納グッズで失敗したくない!」という人のために、村上さんに選び方のコツを伺いました。
グッズ選びは収納上手への第一歩! この5カ条を実践して、あなたにぴったりなものを見つけてみて。
一、収納グッズを買う前に、まずは中身を見直すべし

今ある収納スペースにものが納まりきらず、新たに収納グッズが必要になったら、「すぐに買うのではなく中身を見直すのが先決。
不要なものがないかを確認を。
ものは知らず知らずのうちに増えているものです。
中身を見直すことでものが減れば、収納グッズを買い足さずにすむかも。
また減らした量に合った収納グッズを選べるので、失敗がありません。
同時に、何を入れるためにグッズを購入したいかを考えて。
これを考えずにグッズを買うと、使いにくくなります」(村上さん)
二、入れたいのもに見合った収納グッズを見極めるべし
「収納グッズは、入れるものに適したサイズが大体決まっています」と村上さん。
「文房具などの細かいものは、深い引き出しだと下にものが埋もれて取り出しにくいですよね。
だから浅めのものに。
同様に、衣類や本など、それぞれ適したサイズがあるんです。
左の表にその目安を示しました。収納グッズの置き場所や、収納力を重視するのではなく、入れたいものに合ったサイズを選ぶようにして」
【 入れるもの別 幅、奥行き、高さの目安 】
◉服
∟幅…37㎝のものを2個置くよりも50㎝を1個にしたほうが使い勝手がよい。
∟奥行き…クローゼットは44.5㎝、押し入れは60㎝が◎。
∟高さ…小物・子どものものなら18㎝、ボトムス・男性のものなら24㎝、セーターやシーツ・大きいものなら36㎝を選んで。
◉本・書籍…奥行きが28㎝の棚を選ぶとぴったり納まる。
◉文房具…取り出しやすさを考えると、高さは6~10㎝まで。
◉医薬品など…ボトル類を立てて入れられるように、高さは15~20㎝あるとちょうどいい。
◉おもちゃ…奥行きは最大で40㎝あればOK。棚の高さは子どもでも取りやすいように110㎝まで。
三、高さよりも幅を重視して収納アイテムを選ぶべし

棚などの大きな収納グッズを選ぶときは、背の高いものは控えましょう。
「たとえ幅が狭いものでも置くと圧迫感が出てしまい、部屋が狭く見えるんです。
また上のほうは取りづらくなるので、そこに入れたものはいずれ使わなくなってしまいます。
使いやすいサイズは目線の高さまでのもの。
収納力を求めるなら幅を重視し、最大でも90㎝くらいまでのものであれば、置く場所を選びません」
四、引き出しは必ず目線よりも下に置くべし

「引き出しは、上から見渡して一目で中身を確認できる収納グッズ。
そのため、目線より上にある引き出しは使い勝手が悪くなります。
いちばん使いやすいのは腰高くらいまでの高さで、立ったまま引き出せる位置にあるもの。
ふだんからよく使うものはここに収納すると、出し入れがスムーズになります」。
中身を入れるときは、ものを上に重ねずに入れるのがポイント。
五、使い回し、カスタマイズできるものを選ぶべし

使い回し、カスタマイズできるものを選ぶべしライフスタイルの変化で、収納するものは徐々に変わっていくもの。
「特に子どもの成長とともに変わるので、そのたびに収納グッズを買い替えるのはたいへん。
そこで、最初から使い回しできたり、カスタマイズすることを想定してグッズを選ぶとむだになりません。
例えば、子ども部屋で必要なものであったとしても、将来的に寝室で使える、洗面所で使えるなど、3通りくらい収納パターンを考えられるといいですね」

カラボの上段や下段の棚板をいちばん上や下につけない、というのは思いつかなかった!
自分なりにアレンジしてこそ活用できるんですね。
【レタスクラブ編集部】
Information
撮影/木村文平 イラスト/あべさん 編集協力/鈴出智里 デザイン/Beeworks
※この企画で紹介する(税込み)表記のある商品の価格は、10月以降も変更しない予定です。
【協力】
イケア・ジャパン tel.0570-01-3900
ニトリ tel.0120-014-210
無印良品 銀座店 tel.03(3538)1311
教えてくれたのは▷村上直子さん
整理収納アドバイザー。すっきりと使いやすく片づけつつ、おしゃれに見せる収納テクが人気。個人宅への出張作業や講演会、雑誌などで活躍中。
『ちらからない〝おうち〞でもっと幸せ家族になりました』(扶桑社)を監修。
『レタスクラブ ’19 11月増刊号』
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