またあの3食作る日々がやってくる…迫りくる夏休みにおびえるへとへと母さんを救う『神レシピ』 とは?料理研究家ジョーさん。インタビュー

料理の出来を底上げする調味料の選び方

―自分の料理の味に自信が持てません。「コレさえあればなんとかなる!」というおすすめ調味料はありますか?

ジョー 今は、輸入物も含めて本当にいろいろな調味料が出ていますよね。私は“コンビニで買える調味料でレシピを完結させる”ということを徹底しているので、特別なものを買う必要はありません。ただ、少し値段を出してでも良いものを買った方がいいという調味料を挙げるとしたら、「酒」「みりん」「オリーブオイル」の3つです。

【酒】
酒は食べ物より高い税金が課されているのですが、料理酒は塩をたくさん添加して“飲むためのお酒ではない”という状態にすることで税金をかけず、安い値段にしています。たくさん添加しているせいで料理の味が変わってしまうので、ぜひ清酒を使ってみてください。

【みりん】
みりんのラベルをよく見ると、『みりん風調味料』としているものと、『みりん』としているものがあると思います。仕上がりが全く違うので、少し高くても本みりんを選びましょう。

【オリーブオイル】
日本はオリーブオイルの法律が整備されていないので、海千山千いろいろなものが出回っている状態です。細かいことを言い始めるとキリがないので、とりあえず『エキストラバージンオリーブオイル』と書いてあるものを使うように。料理の味の底上げになります。

これらの3つの調味料を変えるだけで、同じ料理でもワンランクアップの仕上がりになります。「料理に自信がない…」と思っている人は、ぜひ使ってみてください。

手間ひまかけて買い物リストを作るより、アドリブが効く買い方を

―生活様式の変化により、買い物も「3日に1回」「短時間で」などと言われるようになり、買い物自体にもすごくストレスを感じるようになってしまいました。献立を考えて買い出しリストを作成するのも、時間がかかるし、何よりめんどう!上手な食材の買い出し方を教えて欲しいです。

ジョー 正直な話、毎日違う数日分の献立を考えてリスト化し、それを買い出しして、正確に使い切るというのは、実質的に不可能。また、それを達成したところで時間や何かを得られるわけではないのでおすすめしません。

私がおすすめするのは、お肉をメインにする買い物の仕方。お肉は特売の対象になりやすいので、安く買えるうちに数日分買って、そのお肉に合わせる野菜などの食材を買います。肉は小分けにして冷凍しておき、料理の際に肉に合わせて料理をアドリブで考えて野菜を消費していきます。

レシピ本の中には“余らせないレシピ”として、余りがちな食材の消費レシピも紹介しているので、ぜひ利用してみてください。

余った野菜は切ってトマト煮にすれば栄養豊富な副菜が完成! “余らせないレシピ”があれば、食べたいものを食べたいときに気兼ねなく買えるのもメリット。

また、作り置きおかずをひとつ作って、2~3日は同じものを食卓にあげるのもおすすめです。毎日メインも副菜も全て違うものを出すというのは非効率的だし不可能なので、そこでがんばる必要はないです。

“毎日3食作らなきゃ”は今の時代にフィットしない

―最後に、毎日の料理に悪戦苦闘しているへとへとママたちにメッセージをお願いします。

ジョー 今回のレシピ本には、忙しい人を応援する効率性を最重要視したレシピをたくさん紹介しています。でも、疲れて何もやる気が起きないときは、それさえ作らなくていいと思います。家族に頼ったり、出前やコンビニごはんに頼ったりするのは、決して悪いことではありません。

料理研究家という仕事をしていると誤解されやすいのですが、出前をとったり外食したりすることはむしろおすすめの行為。私がこの仕事をしているのは、みなさんが台所に立つことが楽しくなって欲しいからなので、苦しくなりそうだったら、出前や外食を上手に活用するのは当然のステップです。

そもそも“毎日3食を用意しなければならない”は、高度経済成長期の専業主婦という存在に求められた名残でしかない呪縛。今の時代には全くフィットしていません。使えるものは使って、気持ちをラクに台所の時間を過ごせるようにしましょう。

◆ ◆ ◆

インタビューを通して感じたのは、ジョーさん。の「無理しなくていいんだよー」というメッセージ。重荷に感じていた食事作りですが、もっと気楽に考えていいんだと思えるようになりました。お惣菜や冷凍食品をかしこく利用したり、時には外食や誰かに頼ったりしながらだったら、前よりも心穏やかに台所に立てそう。ジョーさん。のレシピ本も活用すれば、夏休みの食事作りもきっと乗り切れるに違いありません!

文=酒詰明子

Profile

ジョーさん。

料理研究家ジョーさん。

料理研究家。共働きで多忙だった母を手伝いたいという想いから料理を始める。ガッツリボリュームのある肉料理から、旬の野菜を美味しく食べるレシピまで「台所に立つのが楽しくなるように」をモットーに幅広いレシピを考案。日々の忙しさの中でも、美味しいものを食べたい、作ってあげたい、という想いに応えられる効率性を最重要視したレシピは、Twitterでも反響を呼び、フォロワー数は24万人超。ALL未公開レシピを集めた近著『めんどうなことしないうまさ極みレシピ 激烈美味しいストレスなし103品』(KADOKAWA)は、「今日は自炊ムリ、、、でも買いたくない。外食は飽きた」という人を応援する一冊。

忙しい人を応援する「めんどうなことしないうまさ極みレシピ」は▼こちら▼から!

ジョーさん。

ジョーさん。
料理研究家。共働きで多忙だった母を手伝いたいという想いから料理を始める。ガッツリボリュームのある肉料理から、旬の野菜を美味しく食べるレシピまで「台所に立つのが楽しくなるように」をモットーに幅広いレシピを考案。 もっと見る

▶Twitter:

@syokojiro

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