「通なら塩」“料理になにをかけるか論争”は日本独自のカルチャーなのか!?
焼き鳥や目玉焼きなどの料理でよく「なにをかけて食べる?」ということが話題になります。中でも「塩派」は一定の勢力を持っているようで、様々な料理で「通なら塩」というセリフもよく聞きますよね。実際、塩派やそれ以外派の人達はどんな意見を持っているのでしょう。
■「何にでも塩をかける」のは通ぶってる?
3月15日に放送されたフジテレビの「ノンストップ!」では、「目玉焼きにソースをかけるか醤油をかけるか」で彼氏と喧嘩をしてしまったという女性の投稿が取り上げられました。
各出演者は目玉焼きだけでなく「アジフライ」「ピーマンの肉詰め」など様々な料理の調味料の好みを語り合いましたが、バナナマンの設楽統は以前にもラジオで同じような話題を取り上げたことがあるらしく、「ラジオでこういう話してたら『塩です』って言う人が出てきて、『塩派出てくんじゃねえよ!』って怒ったことあります」「なんでも塩でいくっていう人は一個上から見てるんですよね」と塩派をバッサリ。
「なんでも塩でいく派」とそれ以外派の間にはどうやら溝があるよう。ネット上でも「天ぷらはなににつけて食べる?」という話題で「通ならやっぱり塩でしょ」という意見もある一方で、「塩派は通ぶってる!」「ツユにもその店の味が出てるんだからツユで味わった方がよくない?」と塩派に反感を抱く声も。塩派には「通ぶってるとかじゃなくて甘さが苦手だから塩なんだけど」「美味しい塩は本当においしいから、一度味わえばハマるはず」「てんぷらはサクサク感を味わいたいから塩」という言い分もあるようです。
焼き鳥でも度々議論になるこの話題ですが、甘いタレとさっぱりした塩を比べて「塩の方が大人っぽい」という理由もあり、塩派は何となく大人っぽい、通っぽいというイメージがついているのかもしれません。
■「何をかける」論争は日本でしか起こらない!?
日本に住んでいるとよく耳にするこの議論ですが、実はこれは世界的には珍しい論争なのかも。というのも、例えば中国では「調味料は料理を作るときに使うもので、後からかけるものではない」そうで、テーブルの上にソースなどの調味料を置いておくこともあまりないとのこと。
2012年に放送された情報番組「ZIP!」では、日本ではおなじみの「ピザにタバスコ」がイタリアでは驚きの食べ方だということが紹介されました。こちらも「シェフに敬意をはらって、あとから自分で味付けはしない」という文化があるためだそうです。一方、イギリスやアメリカなどは、調味料を後から料理に使う文化があり、ネットなどで「フライドポテトに合う調味料は何か?」といった議論もまれに起こっている様子。
思わずムキになってしまう人も多い「何をかける」論争ですが、実は、日本人の食への好奇心・探究心の強さをあらわしているのかもしれませんね。
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
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