筋肉の「こり」と「張り」、勘違いしていませんか?/奇跡の足裏ストレッチ(4)

#美容・健康   
 筋肉の「こり」?「張り」?

『1日5分で全身の疲れと痛みが消える! 奇跡の足裏Wストレッチ』 4回【全5回】


肩こりや腰痛、ひざの痛み、手足のしびれ…。「病気」とまではいえないものの、なんだか体の調子が悪い。そんな悩みにお困りではありませんか? その原因、運動不足かもしれません!

俳優・渡辺謙さんをはじめ、多くの著名なスポーツ選手やアーティストが信頼を寄せる、鍼灸師・スポーツトレーナーの大髙茂さんが紹介する足裏ストレッチは、体の痛みや違和感を軽減できる効果が期待できるとのこと。自宅で気軽にできるストレッチとトレーニング法をお送りします。

※本記事は大高茂著の書籍『1日5分で全身の疲れと痛みが消える! 奇跡の足裏Wストレッチ』から一部抜粋・編集しました


筋肉の「こり」と「張り」を
勘違いしていませんか?

「筋肉がこる」というのは、筋肉が硬くなっている状態をいいます。似たような表現で「筋肉が張る」という言い方をされますが、「こり」と「張り」は違います。

漢字を書けばわかりますよね。「こる」は「凝る」、つまり固まるということで、「張る」は引っ張るの「張る」です。

こりは、血流が悪くて硬くなる以外に、「スパズム」といって、筋肉が不意にけいれんして硬くなることもあります。いわゆる「つった」ときと同じです。筋肉に「固まれ、硬くなれ」と電気信号が伝わっている状態です。

張るというのは、こった筋肉に関連したほかの筋肉が引っ張られている状態です。

こっている場合はストレッチをすればいいのですが、張っているところは伸びている状態ですから、ストレッチしても意味がありません。私が患者さんの不調の原因を見つけようとするとき、張っているところではなくて、こっているところ、硬いところを探し、そこをストレッチして伸ばしていきます。

大髙流 ストレッチのルール

・ストレッチをやるのはいつでもいいが、できれば夜が理想的。なぜなら、その日の疲れはその日に取って、次の日に残さないため
・ストレッチは 「一つ15秒×5回」 を基本に2〜3セット
・ここが重要! 
 Wストレッチは筋肉を「伸ばす」 だけで終わるのではなく、ストレッチした筋肉は必ず動かして使い、血液の循環をよくしよう

・Wストレッチとは、筋肉を交互に伸ばし、縮めること
・硬くなった筋肉を伸ばして縮めることで、筋肉の血流が高まり、全身の痛み・不調に効果あり!
・基本は、筋肉を15秒伸ばしたあと、運動によってさらに筋肉を伸ばして縮めることを3回行う

趾伸筋(ししんきん)のWストレッチ
趾伸筋群ストレッチ

1セット[ 片足 15秒 × 5回 ]

足の甲にある趾伸筋群は、足の指を上に上げるときに使う筋肉。
指の1つ目の関節からすねの骨の近くを通り、ひざの下までつながっている。

足の指をゆっくりと5回上に持ち上げる

1 肩幅くらいに立ち、足の指の爪を床につけるように足首を15秒伸ばす

肩幅くらいに立ち、足の指の爪を床につけるように足首を15秒伸ばす

2 足の指をゆっくりと5回上に持ち上げる

ポイント
はじめは壁などに手をついて行う。
指を上に上げる筋肉を使った後に、必ず伸ばすことで効果がある。

注意事項

・ストレッチの途中でつらさや痛みを感じたら直ちに中断し、医師に相談してください。
・妊娠中の方、病気治療中の方や持病のある方、通院中の方は医師に相談のうえで行ってください。
・腰痛やひざの痛み、股関節に違和感がある、ケガをしているなど、体に不調を抱えている方は医師や専門医に相談のうえ行ってください。
・体調がすぐれないときは行わないでください。
・飲酒後は行わないでください。
・ストレッチを行って生じた問題に対する責任は負いかねます。各自、体調を考慮したうえで、自己責任のもと行うようにしてください。


著=大高茂/『1日5分で全身の疲れと痛みが消える! 奇跡の足裏Wストレッチ』(KADOKAWA)

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