「お母さんがおかしくなった」母の排泄物が入ったレジ袋を投げ捨て…小学生ヤングケアラーの壮絶体験と母の最期【48歳で認知症になった母 結末とネタバレ】

奪われたのは料理だけではありません。
朝、美齊津さんを起こすこと。
毎日の入浴の習慣や毎朝身だしなみを整えること。
そうした、発症以前は当たり前にできていたことが、一つひとつできなくなっていったのです。


その様子をそばで見ていた美齊津さんも、どうすればいいか分からずにいました。
以前は身なりに気をつかいお化粧もきちんとしていたお母さんの洋服は汚れたまま。それを友達にも指摘されると、なんとも言えない恥ずかしさがこみあげてきます。
変わってしまったお母さんへの不安や恐怖は、誰にも明かすことはできませんでした。

次第に家の中は荒れ始めていきました。廊下には不要なものが積み上げられ、買い置きのお菓子は古くなってしけっています。
1日中鏡の前で独り言をつぶやくお母さんから逃げるように、外へ出て友達と遊んでいました。帰りたくない気持ちを抑えて帰宅した美齊津さんの目に飛びこんできたのは、信じられない光景でした。



前回起こしたぼや騒ぎが原因で料理を禁止されていたものの、お腹を空かせて帰ってくるわが子のためと思ったのでしょう…。
幸い、今回の火事も台所の一角を焦がす程度で、お母さんのケガも軽かったのですが、今後お母さんをどう扱えばいいのか誰にも分からなくなっていたといいます。
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