前年比2倍に増産中! 福井発のご当地サーモン
大人も子どもも大好きなサーモンですが、最近ブームになっているのが「ご当地サーモン」。日本各地でその地域ならではの特色を生かしたサーモンが養殖されているんです。その数は、農林水産省の広報誌によると100以上もあるんだとか!
全国のユニークなサーモンがしのぎを削るなか、上品な脂ののりともっちりとした肉質が評価されているのが「ふくいサーモン」。
福井県では2014年からトラウトサーモンの養殖が開始されましたが、需要の高まりを受けて今年度は前年の約2倍の生産量をめざしているそうです。
ふくいサーモンの出荷の最盛期は4~5月ごろ。
ほどよい脂ののりと、口いっぱいに広がるしっかりとしたうま味にファンが急増中です。サーモン特有の臭みがなく、あと味がさっぱりしているのも特徴。鮮度が落ちるのを防ぐため、水揚げしてすぐに活〆処理を行っています。
また、今年度からは淡水のみで養殖された「ふくい名水サーモン」の本格出荷がスタートし、年間を通して福井県のサーモンを楽しめるようになりました。
ふくいサーモンのおいしさのヒミツ
ふくいサーモンは、最初の1年間は淡水の養魚場で、それ以降は若狭湾で養殖されます。若狭湾は、地形が複雑に入り組んだリアス海岸で波も穏やかなため、以前から養殖がさかんに行われていました。
県の面積の8割が山地という福井県は、水が良質なことでも知られています。ふくいサーモンの稚魚の養魚場を有する大野市と勝山市では、良質な水で稚魚がすくすくと成長しています。
豊かな水と、穏やかな海、そして山からの恵みが、ふくいサーモンをおいしく育てるのですね。
生サーモンのおいしさが堪能できる丼メニュー
冷凍しても鮮魚と変わらない品質を保つことができるふくいサーモンは、幅広い料理で活躍します。ただ、手間のかかる料理にはおよび腰になってしまいますよね…。
そこで今回は、生で食べられるサーモンの魅力が味わえて、かつ手軽にできる丼メニューをご紹介します!
【レシピ1】サーモンの三色洋風ずし丼
オリーブ油をからめたサーモンの風味が新鮮な三色丼。いり卵は、フライパンに卵液を流したら、菜箸4本でかき混ぜながら炒めれば、あっという間に作れます。ゆでたさやいんげんも添えれば、彩りも華やかです!
サーモンの三色洋風ずし丼
材料(2人分)
サーモン(刺し身用)…200g
卵…2個
さやいんげん…50g
温かいご飯…300g
白いりごま…適量
オリーブ油…大さじ1 1/2
サラダ油…大さじ1/2
すし酢
・酢…大さじ1 1/2
・砂糖…小さじ1
・塩…少々
塩
作り方
1.サーモンは8mm厚さに切ってバットなどに並べ、塩小さじ1/4をふり、オリーブ油大さじ1 1/2を回しかけてなじませる。卵は溶きほぐし、塩少々を加えて混ぜる。
2.フライパンに少量の湯を沸かし、塩を加え、さやいんげんを入れて約2分ゆでる。湯をきってさまし、斜め薄切りにする。フライパンをきれいにしてサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、卵液を流し入れ、菜箸でかき混ぜていり卵を作る。
3.温かいご飯にすし酢を回しかけ、混ぜてさます。器に盛り、サーモン、2をのせ、白いりごま適量をふる。
【レシピ2】サーモンユッケ卵丼
おつまみにも最適なサーモンユッケは、丼にしても◎! 粗くたたいた市販の焼肉のたれをからめれば、濃厚な味わいがたまらないサーモンユッケができあがります。ほかほかのご飯に乗せて、卵をトッピングすれば完成です。
【レシピ3】カリフォルニアすし丼
サーモンとアボカド、そしてマヨじょうゆとの相性が抜群! 器に盛ったご飯にお酢を直接かければ、「なんちゃってすし飯」に。手間なくできて、具材と一緒に食べるとちゃんとおいしいすし丼になっていますよ。
サーモンには質のいいタンパク質やDHAやEPAのほかに、アスタキサンチンが豊富に含まれています。アスタキサンチンはサケやエビ、カニなどに多く含まれている赤色の天然色素(カロテノイド)の一種で、高い抗酸化作用があるといわれています。おいしくて栄養もたっぷりなんでいいことずくめですね!
ふくいサーモンはふるさと納税の返礼品としても大人気! 例えば、福井県坂井市に1万7500円の寄付をすると、真空冷凍されたお刺身用のふくいサーモンが600g(100g×6パック)届きます。
これだけたっぷり入っていると、お得感がありますよね。産地直送だからおいしさも折り紙付き。ぜひ一度「ふくいサーモン」のおいしさを味わってみてはいかがでしょう?
文=山上由利子