頑張り屋さんは要注意! 胃腸のトラブルのお話
胃腸は食事の栄養から「気(エネルギー)」を生み出し、生命活動の基礎を支える、体の中でもひときわ大切にしたい臓腑。
胃の不調は原因からいくつかの種類に分けられますが、自分の不調がどのタイプにあたるのかを知って、タイプ別に対策するのがポイントになります。
ストレスタイプ
過度なストレスを受けるなど、メンタルの影響によっても胃痛は起きます。その特徴は、お腹が張るような痛みで、特にストレスがかかると痛くなることが多いです。
食事で摂るのにおすすめなのは柑橘類、セロリ、パクチー、春菊、ミント、ハーブティー、スパイスなど。
普段からこまめにストレス発散をし、ストレッチやヨガで体の緊張を緩めたり、頭を揉んですっきりリフレッシュするようにしましょう。
おすすめレシピ
キャベツとオレンジのホットマリネ
材料(1人前)
キャベツ…100g
玉ねぎ…20g
オレンジの果肉…50g
オリーブオイル…小2
白ワインビネガー…小2
塩…ふたつまみ
作り方
1 キャベツの葉を手で一口大にちぎる。芯は包丁で繊維を断ち切るように薄切りにする。
2 フライパンにキャベツと薄切りした玉ねぎ、大2の水 (分量外) を入れ、蓋をして3分ほど中火で蒸し焼きにする。
3 ボウルに白ワインビネガーと塩を合わせ、そこにオリーブオイルを入れて、乳化するようにしっかり混ぜる。
4 オレンジの果肉と2を入れ、混ぜ合わせたら完成。
●不調の症状については、 必ずその症状があらわれるとするものではありません。 あくまで可能性のひとつとしての症状と養生のヒントになります。
●養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
●養生として紹介しているレシピはひとつのアイデアです。味つけなど好みで自由にアレンジしてください。
●妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。 本記事の情報は2024年3月時点のものです。 それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。
〈監修〉田中友也
鍼灸師、 国際中医専門員、 国際中医薬膳管理師、登録販売者資格保持。
関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。 現在、兵庫県にあるCoCo 美漢方 (ここびかんぼう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。 SNSやコラム上でも親しみやすいトーンで、 漢方や中医学など東洋医学の普及に努め、オンラインセミナーなども積極的に開催している。
監修=田中 友也、漫画=In.S_そーい/『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』