ラーメンが安くなるかも!? 中華麺に最適な次世代小麦「タマイズミR」が開発される

#食   
一口に「小麦」と言っても、品種によってさまざまな個性があります。


農研機構次世代作物開発研究センターは今年5月に、「タマイズミR」という新しい小麦の品種を育成したと発表しました。これは、たくさん収穫できる中華麺向きの小麦「タマイズミ」の、病気に弱い欠点を解消したものになります。はたして、中華麺向きの小麦とはどんなものなのでしょうか。「タマイズミR」の優れた点とともに、見ていきましょう。

 

向き不向きを決めるのは「グルテン」の量と質


スーパーやコンビニでで、「強力粉」や「薄力粉」といった商品を見たことはないでしょうか? じつはこれ、すべて「小麦粉」のことで、パンやパスタ、ケーキなど、作る料理によって、使いやすい小麦粉が異なるのです。その違いこそが、小麦粉に含まれるたんぱく質「グルテン」。「強力」「中力」「薄力」といった表現は、このグルテンの含有量と強さを表しているのですね。

グルテンの量が多く力も強い小麦粉はパン向き、逆にグルテンの量が少なく力も弱い小麦粉はお菓子向きとされています。そして、中華麺に向く小麦粉は、パン向きとお菓子向きの中間くらいの量・質のグルテンを持っています。「タマイズミ」と「タマイズミR」は、中力粉の原料となる「中間質小麦」なのです。

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病気に強くなって生産量アップに期待がかかる


「タマイズミR」の元となった「タマイズミ」は、収穫量こそ多いものの、畑の土から感染する病気に弱いという欠点があり、栽培地域が限られてきました。そこで、その弱点を克服し、収穫量をさらに増やすべく、病気に強い遺伝子を持った、「タマイズミR」が生み出されたのです。

「タマイズミR」は、育て方や成分、中華麺への適性はタマイズミと同程度のまま、病気への抵抗力を強く持たせた品種です。平成31年からは三重県で一般栽培が始まる予定で、その後は他県でも栽培されることが期待されています。おいしさはそのままに、収穫量が増えてより安くなったラーメンを食べられるようになる日が来るといいですね!

 

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キャベツを麺にからめてさわやかな食感に。

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<材料>(2人分)

とりもも肉…1枚(約250g)

きゅうり…1本

長ねぎ…5cm

乾燥わかめ…3g

中華蒸し麺…2玉

ゆで汁

 ・長ねぎの青い部分…1本分

 ・しょうがの皮…1かけ分

 ・酒…大さじ2

 ・塩…小さじ1/2

 ・水…3カップ

黒酢ごまだれ

 ・長ねぎのみじん切り…大さじ3

 ・おろししょうが…1かけ分

 ・白練りごま…大さじ4

 ・黒酢…大さじ3

 ・しょうゆ…大さじ2

 ・砂糖…大さじ1

<作り方>

1.とり肉は身の厚い部分に切り目を入れる。鍋にゆで汁の材料を煮立て、とり肉を入れて弱火にし、4~5分ゆでて、そのままさます。

2.わかめは熱湯でさっとゆで、水にとって水けを絞り、食べやすく切る。きゅうりは斜め薄切りにして、細切りにする。ねぎは芯(しん)を除いてせん切りにし、水に放して水けをきり、しらがねぎにする。中華麺は袋の表示どおりにゆでてざるにあけ、流水で洗って水けをきり、器に盛る。

3.1の汁けをきって1cm幅に切り、きゅうり、わかめ、ねぎとともに、麺にのせる。たれの材料を混ぜてかける。好みでラー油を。

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