40～50代の婚活ならバツイチ男性がオススメ！ ただし事前リサーチは必須／影木、おひとり様やめるってよ（5）

20～30代は趣味に仕事にまい進し、40～50代でいざ婚活を始めてみたら、周りは既婚者がほとんどで候補となる“お相手”を見つけることすら難しい…というのが婚活のリアル。そんななか、約4年におよぶ婚活を実らせ50歳でめでたく結婚したのが、人気漫画家の影木栄貴さん。「ウィッシュ」でおなじみのミュージシャン・DAIGOさんの姉であり、元内閣総理大臣の竹下登さんの孫としても知られています。

仕事が順調で一人で生きていく分の体力（お金）はある、だけど年齢とともに体調不良も実感する。このまま“おひとりさま”だと迷惑をかける？ 女としてもまだ終わりたくない…そんな影木さんの心の内と婚活事情を赤裸々につづった『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』を5回連載でお送りします。今回は第5回です。

※本記事は影木栄貴著の書籍『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』から一部抜粋・編集しました。

義妹・北川景子さんが結婚した影木さんに伝えたかったことは…

オススメはバツイチ

2021年10月、ＬＩＮＥでやり取りするようになった私と現夫。私の25周年イベントが終わった10月下旬、初めて会うことになりました。ちょうどお互いワクチンを打ち終わったころです。

ＬＩＮＥでは堅苦しくて真面目だった夫。一人称は「私」。スタンプ一つ送らず、ちょっとノリが合わないかもしれないな……と私は少し不安に思っていました。

しかし、実際会ってみると、しょっぱなから『呪術廻戦』の五条悟グッズのプレゼント！　私は一気に心をつかまれました（←）。しかも話してみたら、「あれ、どうやらワイのブログや『エイキエイキのぶっちゃけ隊!!』を全部読んだっぽいぞ……？」という会話が節々に混ざっていまして。事前にＬＩＮＥで聞いてきた、ワイの好きな『呪術廻戦』ほかいろいろな作品を履修してきてくれてるっぽい。
「これは……ワイのことをかなり研究してきている！」ということが伝わってきました。

しかも、ＬＩＮＥでのやり取りがイマイチだったおかげでしょうか。実際会ったら「すごく感じがいい人だ！」と、第一印象がすごくよかったんです。すべてのお店で率先しておごってくれようとする姿勢にも感動した。昭和生まれだから。

彼はバツイチで１歳年上。国家資格を持つ鍼灸マッサージ師。子どもはいなくて、家族は田舎にいる両親だけとのことでした。そんな彼と私は、将来このまま一人でいることが不安だという意見が一致。その他にも価値観がいろいろと似ていました。

私はバツイチの人と付き合ったこともあります。

ここで注意したいのが、バツイチにもいいバツイチと悪いバツイチがいるということ。当人の浮気とかモラハラとか"飲む・打つ・買う"が原因で離婚した男性を捕まえると、同じことを繰り返す可能性がある。もしくは、慰謝料や養育費を払っている人は、財布事情が苦しいかもしれない。借金をしている人は論外。

とにかく、離婚理由と離婚前後の生活を徹底的にリサーチする必要があります。

そういう意味でも、紹介という手段はとても有効ですよね。本人の話に紹介者の証言も加われば、信用度が上がります。私はその人の過失で離婚したのでなければそれでよかったので。

さて、彼に直接尋ねたところ、離婚原因は前妻の不倫にあり、慰謝料などは払う必要がなかったそうです。むしろもらう側だったと。探偵まで雇ったらしい
よ！　もちろん養育費などもありません。

これはいいバツイチ！

しかも、バツイチは一度失敗しているだけに教訓もある。結婚初心者の私にはむしろ、バツイチがちょうどいいんじゃないかと思ったんです。

そういう経緯もあり、初めて会った当日、私は既に「この人がいい！」と心に決めていました。

今の時代、３分の１の夫婦が離婚しています。なので離婚して一人でいる40、50代ってけっこう多いんですよ。それに、離婚した男性は寂しがっている人も多いし、子どもも今さら欲しがらない。

実はけっこう好条件だったりするので、パートナーを探しているアラフォー、アラフィフの女性は、もう一度まわりを見渡してみてください。そこにいいバツイチがいるかもしれませんよ？

著＝影木栄貴／『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』