【腸のプロフェッショナルに聞く】季節の変わり目の不調は「腸」から!? 整えるための秘訣

季節の変わり目の不調は「腸」からきているかも!? 腸の対策に必要な食べ物&運動とは?

「便秘がひどくて…」「季節の変わり目に風邪をひきやすい」「気分が落ち込む日が増えた」なんてこと、ありませんか? それ、「ゾンビ腸」のせいかもしれませんよ。体や心の不調は、じつは腸の不調からくる場合も多いんです。「ゾンビ腸」とはなんなのか。どうすれば予防や対策ができるのか。腸のスペシャリストである順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生のセミナーを聞いてきました!

腸のスペシャリスト小林弘幸先生に聞く!自律神経を整える「朝の習慣」とは
小林弘幸先生

▶お話をうかがったのは…
小林弘幸先生
順天堂大学医学部教授。自律神経バランスの重要性に着目し、日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。多くのトップアスリートのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも研究成果が活用されている。自律神経研究の第一人者としても著書多数。

現代人の心身の不調は「ゾンビ腸」から来る不“腸”が原因!?

「ゾンビ腸」とは、バランスの悪い食生活やストレスによって、働きが弱まってしまった大腸のこと

ゾンビ腸についての小林弘幸先生のセミナーは、東京・南青山のカフェで行われました。というのも、ここでは、期間限定で「ゾンビ腸対策コラボメニュー」が提供される、とのこと。後ほどの試食タイムを楽しみにしつつ、先生のお話を伺いました。

「『ゾンビ腸』とは、バランスの悪い食生活やストレスによって、働きが弱まってしまった大腸のことです。ゾンビ腸の中では悪玉菌が猛威をふるい、外に出すべき老廃物が腐敗して溜まり、毒素が発生しやすくなっています。放っておくと、毒素が血管を通じて全身に回り、さまざまな病気を引き起こしてしまうこともあるんです。これを、ゾンビがうごめいて感染を拡大させるイメージに例えて、私は『ゾンビ腸』と呼んでいます。多くの人が抱える便秘や肥満、免疫力の低下、アレルギー、うつや不安症、肌の乾燥といった体や心の不調も、じつはゾンビ腸から来る不“腸”が原因であることが多いと考えられます。つまり、腸を整えることで不調も良くなる可能性が高いのです」

2024年7月、「大腸劣化」対策委員会が「ゾンビ腸チェックシート」を使って20~60代の男女1000名を調査し、「ゾンビ腸予備軍以上」を「ゾンビ腸群」として集計したところ、全体で約6割がゾンビ腸のリスクを抱えていることがわかりました。年齢を重ねるごとに多くなる傾向があり、女性の40代以降では7~8割という結果も出ています。20代でも女性の約半数がゾンビ腸群に入っているので、若い世代でも腸が不健康である可能性は高いと思われます。

全体の6割以上が「ゾンビ腸」のリスクあり


続いてゾンビ腸群の人が現在どのぐらい心身の不調を抱えているのか、各不調の項目ごとに、「ピカピカ腸」の人の割合と比較したところ、全ての項目でゾンビ腸群の割合が85%以上を占めるという結果になりました。なかでも、「もの忘れ」「うつ・気分の落ち込み」「体臭」「頭痛」「風邪を引きやすい」「貧血」「乾燥肌」の項目では、なんとゾンビ腸群の割合が90%を超えています! このことからも、現代人が抱える心身のさまざまな不調は、ゾンビ腸からくるものではないかと推測できるのです。

「ピカピカ腸」と「ゾンビ腸」を比較すると、不調の全項目で「ゾンビ腸」の人が85%以上を占める結果に


ゾンビ腸撃退には「運動」「生活習慣」とくに「食事」

ゾンビ腸対策は、「食事」「運動」「生活習慣」の3つが重要になります。なかでも、ゾンビ腸は大腸の機能が弱まり、老廃物が溜まることから始まるので、「食事」はいちばん大事なポイントです。

「『お腹の健康のために』とヨーグルトを食べている人は多いですが、ヨーグルトならなんでもいいわけではないんです。大腸フローラの改善を意識するなら、『ビフィズス菌入り』のヨーグルトがおすすめです。ビフィズス菌は大腸で働く有益な菌の代表で、ゾンビ腸対策には欠かせない腸内細菌です。お腹の中にもともと存在するビフィズス菌は、加齢とともに減少していくことがわかっていますが、最近では若い世代でも以前より減っている人が多いと言われます。ビフィズス菌と乳酸菌はまったく違う菌であり、ヨーグルトにはビフィズス菌が入っていないものも多いため、パッケージをよく確認しましょう」(小林先生)

ヨーグルトを食べるならビフィズス菌入りのものを

また、ダイエットのための過度な炭水化物制限や、プロテインブームによる過剰なタンパク質摂取も、腸内細菌のバランスを崩し、ゾンビ腸の元になるので気をつけてくださいね。

運動は自律神経のバランスを整え、腸を刺激し、筋肉を強化するので、やはりゾンビ腸対策に効果的です。注意したいのは「正しい運動」にこだわりすぎないこと。こだわりすぎるあまり、億劫になって運動をやめてしまっては本末転倒です。回数が少なくてもできる範囲で体を動かすことを習慣化してください。血流の悪化につながる「座りっぱなしの時間」を短縮するだけでも有効です。腸を動かすにはぜひ次の運動をしてみましょう。

便秘解消にまずはこの運動を


不規則な生活は自律神経に悪影響を与え、ゾンビ腸を引き起こすので、規則正しい生活と質の良い睡眠をとることも大切です。不要なモノで溢れた部屋や物事への執着によるストレス、無理のしすぎもまた自律神経を乱し、腸内環境を悪くしますので、要注意。まずはひとつでもいいので、健康にいい習慣をつけるようにしましょう。おすすめは、朝起きたらコップ1杯の水を一気に飲むことです。

ヨーグルトはドレッシングやアイスにして摂取しても!

小林先生のお話の後、会場になったカフェ『L for You(エルフォーユー)』で、先生の著書『腸から生まれ変わるカラダ(宝島社)』とコラボした、特製の「ゾンビ腸対策コラボメニュー」をいただきました。いずれも使用しているのはビフィズス菌入りのヨーグルトです。

まずは「ランチプレート ヨーグルトドレッシング」(平日1,430円、土日祝1,760円※ともに税込)。たっぷりのサラダには、ヨーグルトとハーブのディル、粉チーズを合わせた濃厚なドレッシングがかかっているので、深い味わいと食べごたえがあります。さらに、玄米ご飯、メイン、お店特製の野菜デリが3品もつくので、ボリュームも満点です。土日はサラダが大盛りになり、デリが4種に増えます。

「ランチプレート ヨーグルトドレッシング」

ヨーグルトを無農薬レモンとソーダで割った「ヨーグルトソーダ(税込790円)」(下の写真左)は、後味爽やかで口当たりのいいドリンク。水切りしたヨーグルトに生クリームを加え、有機フローズンイチゴを混ぜ込んだ「フローズンヨーグルトアイスクリーム(税込790円)」は、イチゴの甘酸っぱさがアクセントになった濃厚でコクのあるアイスになっています。

「ヨーグルトソーダ」&「フローズンヨーグルトアイスクリーム」


こんなふうに、ヨーグルトはそのまま食べるだけでなく、ドレッシングやドリンク、アイスクリームにして摂取量を増やすこともできます。これらの特別メニューは10月27日(日)までの期間限定で提供されているので、食べてみたい方はぜひお早めに!

ゾンビ腸対策は一生続くものなので、無理せず楽しんで毎日続けることが第一なのだとか。今日からさっそく対策を始め、健康的な心と体を手に入れましょう!

文=高梨奈々

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