【走れメロスなねこ】全てを察したセリヌンティウスは、親友メロスへ爪を振り上げて/みっけ!ねこむかしばなし(10)
もしも、マイペースなねこが物語に登場したら…?
言わずと知れた有名な物語にねこを融合させるのは、「ねことわざ」でおなじみの漫画家・イラストレーターのぱんだにあさん。
古今東西様々の昔話や童話に、かわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開になっていきます。登場人物たちがねこに絆される姿に、「まぁねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!?
作品の元となったお話の解説もあるので、神話や名作についても改めておさらいできる! そんな、とってもゆるい童話×癒やし系ねこまんがをお送りします。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『みっけ!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆走れメロスなねこ
◆元となったむかしばなし
走れメロス
むかし、メロスという青年が邪智暴虐な振る舞いをする王様に激怒し、意見を申し立てました。メロスは捕らえられ処刑されることになりますが、妹の結婚式に参加するため、親友のセリヌンティウスを身代わりにすることを条件に、王様に3日だけ猶予を求めました。
王様は、どうせメロスは戻らず親友を犠牲にするはずだと猶予を承諾。無事に妹の結婚を見届けたメロスは、途中で自分だけ助かろうと考えたりもしますが、ボロボロになりながらも約束の日までに戻ってきました。再会したメロスとセリヌンティウスは、「お互いが裏切りや不義を考えた」と一発ずつ殴り合い、謝りました。その光景を見た王様は、人を思いやる姿に感動し、改心して二人を釈放するのでした。
著=ぱんだにあ/『みっけ!ねこむかしばなし』
Information
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