【10分で作れる簡単だしレシピ付き!】関東との違いは何!? 料理に奥深い味わいをプラスする「関西だし」
関西と関東のだしの違いは〇〇
“関西と関東でだしの味が違う”とよく耳にしますが、その違いはずばり素材。大阪で一般的にだしに使われているのは真昆布。他の種類の昆布と比べて甘みが強く、コクがあるため、濃厚なだしに仕上がるそうです。一方、関東圏ではかつお節を組み合わせただしが好まれています。

地域によるだしの味の違いは、歴史的・地理的な背景があるようです。海上交通が盛んだった江戸時代、昆布の産地である北海道から日本海を通って大阪へとつながる西まわり航路が確立すると、大阪に大量の昆布が運び込まれるようになったそう。このルートは現在では「昆布ロード」と呼ばれることもあるのだとか。
そして大阪の水は軟水で、昆布からおいしいだしをひく条件が整っていたため、昆布だしが普及したともいわれています。そこに、和歌山、高知、鹿児島で揚がるカツオを加工したカツオ節が出合い、合わせだしが生まれたそう。

だしの味をダイレクトに楽しめる料理として、大阪府民に愛されているのが「きつねうどん」。昆布の風味豊かな温かいつゆは、寒い冬にはたまらないおいしさです。ちなみに同じ関西でも、大阪では真昆布、京都ではあっさりした利尻昆布が好まれるという違いがあるそう。ひと口に「関西だし」といっても、いろいろな種類があるようですね。
参考・出典:農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」
だし用パックを活用して作る「簡単だし」レシピ
100均などに売っているだし用パックを使えば、だしは家庭で簡単に作れます! 食卓に豊かな彩りを与えるだしを、各ご家庭の味として受け継いでいくのもいいかもしれませんね。
また、だしを存分に味わうためのおすすめレシピ「お麩のだし煮」もご紹介します。
簡単だし汁

■材料・作りやすい分量・約3カップ分
昆布(10×10cm)…1枚
削りがつお…20g
水…4カップ
■作り方
1.昆布をキッチンばさみで半分に切る。だし用パックに昆布、削りがつおを入れて口を閉じ、保存瓶に入れる。水を加え、ふたをして一晩おく。

●だし用パックを入れたまま、冷蔵庫で約3日間保存可能。使う前に、だし用パックを軽く絞るとむだなく使える。
お麩のだし煮

■材料・4人分
麩(ふ)…50g
煮汁
・だし汁…2カップ
・酒、みりん…各大さじ1
・しょうゆ…小さじ2
・塩…小さじ1/2
■作り方
1.麩は水でもどし、水けを軽く絞る。
2.鍋に煮汁の材料を入れて中火で煮立て、麩を入れてふたをし、約5分煮る。火を止め、そのままおく。
3.粗熱がとれたら、煮汁ごと清潔な保存容器に入れ、ふたをして冷蔵室で保存。食べるときに好みでおろししょうがを添える。

関西の食文化を支える関西だし。その豊かな風味は、たこ焼きやうどんなど、様々な料理に息づいています。今夜のごはんは、関西だしを使ったお料理で、心も体も温めてみませんか?
参考・出典:農林水産省HP「うちの郷土料理」
文=山上由利子
Information

忙しい子育て世代に、子どもが身近・手軽に「和ごはん」を食べる機会を増やしてもらうため、企業等の新たな商品・サービスの開発・販売、子ども向けメニューの展開等を促進するためのプロジェクトです。このプロジェクトを通じて、味覚が形成される子どものうちに、和食の味や食べ方の体験の機会を増やし、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食文化の保護・継承につなげていきます。
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