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子どもが友達に無視されている?しんどさを和らげるヒントとは ギリギリな自分を助ける方法(2)
「無視される」ことは私たちの心を傷つける
話しかけても反応してもらえなかったり、まるで自分がそこにいないかのような態度をとられたりするのは、だれにとってもつらいことです。まわりの人から無視されると、自分の存在を認めてもらえていないような気持ちになってしまいます。
私なんて、いてもいなくても同じなんだ。だれも私のことなんて気にかけていないんだ。こんな風に感じることは、私たちの心を深く傷つけます。そしていやな気持ちや苦しい思いをくり返し感じると、「自分自身を大切にしたい」
という気持ちまで弱くなっていってしまうんです。
同時に、学校生活にだって影響を及ぼします。身近な人に無視され、ひとりぼっちにされてしまうと、「口コミ」情報が手に入りにくくなります。「3時間目の授業、視聴覚室に変更だって」といった大切なことを教えてもらえず、そのせいで授業に遅刻する、なんてことも起こってくるかもしれない。こんなことが続くと、学校生活すべてがつらくなってきてしまいますよね。
つらいことの「理由さがし」をしてはダメ
悩みごとがあると、そのことばかり考えてしまいます。だから人間関係で苦しいことがあると、「私によくないところがあるのかな?」なんて考えが頭の中でグルグル……ということもあるかもしれません。
でも、そんな考えは、今すぐストップ! いやなことの「理由探し」は、つらいときに決してしてはいけないことなんです。なぜなら理由探しは、「今起こっていること」を認めたうえで始まるものだからです。
たとえば遅刻の理由を探したくなるのは、どんなときでしょう? まずは遅刻してしまったとき。今向かっているけれど遅刻しそうなとき、も含まれるかもしれません。遅刻を認めているからこそ、だらしない人だと思われたくない、などという
気持ちが生じ、「電車が遅れたから」「急におなかが痛くなっちゃって」なんて理由がほしくなるんです。でも遅刻していないときにまで、遅刻の理由を探す人は……いないですよね?
「遅刻」と「無視される」をおきかえても、同じことがいえます。無視される理由を探したくなるのは、「自分は無視されるような人間だ」と感じ、自分でそれを仕方がないこと、と認めてしまっているときに多いように思うのです。
苦しいことに、理由探しをすればするほど、「自分は無視されても仕方がない」なんて思いが強くなってしまうこともあります。
でも、ここで思い出してください。
悩みごとを整理するときに重要なのは、「無視された」というできごとのために、あなたが「涙が出てくる」ほどつらい、ということだったはず。相手がどうしてそんなことをするのか? なんて想像をする必要はありません。
「無視する側」と「無視される側」をくらべたら、問答無用で無視する側がアウト。他人の心を傷つけるのは、絶対に許されない行為です。たとえクラス全員があなたを無視したとしても、悪いのはあなたではありません。人の心に関することは、多数決で正しさが決まるものではないんです。
「無視しない人」とつながる機会を増やしてみよう
「自分は悪くない」とわかっても、無視されるのはやっぱりつらいかもしれません。そんなときには、「自分を無視しない人」に目を向けてみましょう。
そんな相手はどう探す? たとえば、通話アプリの友だちリストをチェックしてみてはどうでしょう。小学校の卒業アルバムを開いてみる、なんて方法もありそうです。最近は会っていない友だちを思い出していくと、なんだかなつかしいな、久しぶりに話したいな、と思う人がいるかもしれません。
そんな人を発見したら、ちょっと連絡してみましょう。おしゃべりしたり、SNSなどでメッセージを送り合ったり……。あなたが「つながりたい」と思った相手とつながる機会を、できるだけ増やしてみてください。
自分をきちんと認めてくれる相手とかかわることは、あなたに大切なことを思い出させてくれるでしょう。それは……「自分は、無視されてよい存在ではない」ということです。
著=井上祐紀/「10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法」(KADOKAWA)
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