50年以上前に食べた感激の味を再現した「ラタトゥイユ」/夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん(4)

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50年以上前に食べた感激の味を再現

『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん』4回【全10回】


ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと、その妻で人気料理家である石原洋子さんによる、世代を超えた学びが盛りだくさんのレシピ本『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん』

「特別な食材や調味料を使うのではなく、時間をかけて、ひと手間かけることを惜しまないのがおいしさのコツ」というこだわりの詰まったレシピが満載の本書から、編集部厳選レシピをご紹介します。今回は「50年以上前に食べた感激の味を再現した『ラタトゥイユ』」です。料理界のトップを極めたふたりの豊かな普段の食事を、ぜひ作ってみてください!

※本記事は根岸規雄、石原洋子著の書籍『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん』から一部抜粋・編集しました

ラタトゥイユ

ラタトゥイユとの出合いは1965年。パリの5つ星ホテル・ジョルジュサンクから料理人ジャン・プレイ氏が来日したときに食べました。そのとき、こんなにおいしいものがあるのだ、と思ったことは忘れられません。今まで食べてきたものと違って、野菜だけのうまみが凝縮したような、シンプルで味わい深いものでした。今でも夏野菜が出回ると、必ず作ります。オリーブ油でさっと炒めて野菜の水分だけで煮詰め、味つけは塩とこしょうたけ。じっくり煮込んでから火を止め、味をなじませます。(規雄)

私もラタトゥイユは本や雑誌でよく紹介しています。夏野菜がたくさん食べられ、作り置きにも向くので、夏のおかずにピッタリです。(洋子)

【画像を見る】野菜だけのうまみが凝縮したような、シンプルで味わい深い


材料(作りやすい分量)

なす…4本(360g)
玉ねぎ…1個(200g)
パプリカ(黄)…1/2個(100g)
パプリカ(赤)…1/2個(100g)
ズッキーニ…1本(150g)
トマト…3個(450g)
にんにく…小1片
塩…小さじ1 1/3
こしょう…少々
オリーブ油…大さじ2
タイム(あれば)…1枝

作り方

1 なすとズッキーニは2cm幅の輪切りか半月切りにする。玉ねぎは皮をむき、2cm幅のくし形切りにする。パプリカは縦半分に切ってへたと種を取り4cm幅のくし形に切り、長さを2~3等分に切る。トマトは6~8等分のくし形に切り、横半分に切る。にんにくはつぶす。

パプリカは縦半分に切って


2 フライバンにオリーブ油を熱する。

3 にんにくを炒め、香りがたったら玉ねぎを加えて2~3分炒める。

4 なす、ズッキーニ、パプリカ、タイムを順に2~3分ずつ炒めながら加えていく。

5 トマトも加えて強火のまま炒める。

6 塩、こしょうを加えて味を調える。

7 ふたをして弱火で30~40分、野菜が完全にやわらかくなるまで、ときどき混ぜながら煮る。

ふたをして弱火で30~40分


8 火を止めて味をなじませる。

著=根岸規雄、石原洋子/『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん』(KADOKAWA)

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