「お母さんがおかしくなった」母の排泄物が入ったレジ袋を投げ捨て…小学生ヤングケアラーの壮絶体験と母の最期【48歳で認知症になった母 結末とネタバレ】

#くらし   

ついに入院することに

お母さんが認知症になって4年がたち、美齊津さんは高校生になりました。お母さんの徘徊は少なくなっていたものの、トイレの失敗がさらに多くなり、排泄物を洗面台に流そうとするように。詰まってしまった排泄物を処理するのが、日課のようになっていました。

洗面台から臭う

トイレの時間

どうせこれが僕の運命なんだ

繰り返される失敗や独り言に、心が騒ぐこともなくなっていました。
病状にも、その後始末をしなければならない自分の現状にも、どこか諦めたような冷めた心境で毎日をやり過ごしていたのです。


そんなある日のこと。
お父さんが、お母さんの病気が治るかもしれないと言いだしました。
時間がかかるため長期的な入院が必要で、お金もかかりますが、県外に治療してくれる病院を見つけたというのです。

治る?お母さんが?

そんな夢のような話…

認知症を治そうと、お母さんは入院しました。お母さんがいなくなった家は、ただただ静かです。

お母さんがいなくなった…

入院から2日後、お姉さんが家を訪ねてきました。

姉も生活するのに精一杯でした

誰も悪くないのに…

謝り続けるお姉さんに対して、かける言葉も見つかりません。
そして入院から1週間後、家族でお母さんの入院先に面会に行くことになりました。お父さんと、夏休みで帰省中のお兄さん、そしてお姉さんとその子どもたち3人も一緒です。
入院してほんの1週間でしたが、快復しているんじゃないか…そんな期待が美齊津さんにはありました。しかし、現実は過酷でした。

すっかり病人のようになっていました

お父さんが話しかけても、お母さんは反応しません。お兄さんやお姉さんのことも認識できないようで、ブツブツと独り言をつぶやくだけ。そんな様子に、お兄さんやお姉さんはショックで言葉も出ないようでした。

お母さんあんなに悪くなってたなんて…

僕の介護の日々が終わりました

そしてこんな風に、美齊津さんの介護の日々は終わりを迎えたのです。

次ページ:母の最期<ネタバレ>(7/8)

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