「産後太りで体型が元に戻らない!」産後ダイエットの挫折から学んだ、正しい身体の整え方とは

#美容・健康   
 『疲れた体と心をリセット! 限界ズボラゆるトレ大全』より

「産後太りがこんなに大変だとは思わなかった…」
そんな思いを抱えたからこそ、産後の身体の知識や正しい整え方を伝えたい、と語るイラストレーターのいしかわひろこさん。

いしかわさんの『筋肉ゼロでもできる ズボラゆるトレ』は、運動が大キライで“筋肉ゼロ”を自認するいしかわさんが、同じ悩みを持つ人たちに向けて紹介する、超簡単なトレーニング方法です。毎日の気分にあわせた「曜日別ゆるトレ」や、布団やベッドの上で寝ながらできるストレッチなど、まさにズボラさん向けの体づくりメニューなのです。

最新作『疲れた体と心をリセット! 限界ズボラゆるトレ大全』では、いしかわさんが「どうしても書きたかった」という産後ケアの方法を、助産師の監修のもと収録しています。
この作品に込めた想いを、いしかわさんにインタビューしました。

    『疲れた体と心をリセット! 限界ズボラゆるトレ大全』より

産後ダイエットで挫折。だからこそ描きたかった思い


――『疲れた体と心をリセット! 限界ズボラゆるトレ大全』では、特別編として産後ケアについて収録されています。前々からいしかわさんが描いてみたいテーマだったと伺いました。

いしかわひろこさん:じつは私は、産後ダイエットで大きな挫折をした経験があります。ホルモンバランスが崩れメンタルも不安定な時期だったので、心身ともに大ダメージを受けました。このときの悩みをいつか本にできたらいいなと、ずっと思っていたんです。産後の体について悩んでいる方はとても多く、私のSNSにも産後すぐのママさんから「体が思うように動かない」という悩みがよく届きます。

――出産してやっと自由に動ける! と思ったのに、筋力も柔軟性も落ちていて、産前との違いにショックを受ける方は多いですよね。

いしかわひろこさん:そうなんです。だからといって無理をして動くと、体に大きな負担をかけてしまいます。本にも登場する産科の理学療法士・近藤カナ先生によると、産後の無茶な運動は、年齢を経たときに骨盤まわりのトラブルの原因になるんだそうです。

『疲れた体と心をリセット! 限界ズボラゆるトレ大全』より

――それでも無理して体形を戻そうと焦ってしまうのは、SNSの影響もありますよね。出産直後なのにスタイルがいい人やジムで運動している人の投稿を見ると、「それに比べて私は……」と自己嫌悪に陥りそうです。

いしかわひろこさん:たしかに、人と自分を比べてしまいそうになりますよね。SNSでは色んな方を必要以上に見すぎてしまうんだと思います。妊娠・出産による体の変化は個人差も大きく、頑張りだけで解決できるものではないと私自身も痛感しました。産後の体を整えることは、改めて自分の体と向き合うということ。他人の価値観やものさしに振り回されていてはいけないんですよね。産後に躓いてしまった経験者として、強く思います。

――特別編では、妊娠前後で体がどう変化しているのかがイラストで描かれていてすごくわかりやすかったです。「産後すぐでも何年経った後でも正しい筋肉の使い方で体を戻すことはできます!」という言葉に励まされました。

いしかわひろこさん:私は産後9年経っていますが、近藤先生に教わったエクササイズを毎日やったところ、目で見てわかるくらい姿勢が変わりました。産後間もない方は、きっともっと変化を感じやすいかもしれません。

本を見ながら、自分が心地よいと思う動きをたくさん見つけてほしいです。私と同じように“筋肉ゼロ”で悩んでいる方が、「調子のいい日が増えた」「体が変わった」と感じるきっかけになったらいいなと思っています。

著者プロフィール

著者:いしかわひろこ
漫画家、イラストレーター。1986年大阪生まれ。京都造形芸術大学芸術学部 美術工芸学科卒。
「運動は大きらいだけど健康になりたい人」に向けたゆるトレ・ストレッチの漫画をTwitterで発信し、注目を集める。SNSや雑誌媒体に、健康に役立つイラストや漫画を掲載。

監修協力:下薗賢吾(理学療法士)、柴雅仁(鍼灸師・パーソナルトレーナー)、近藤カナ(理学療法士)、やまがたてるえ(助産師・メンタル心理カウンセラー)

文=中村未来

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